おすすめ弘兼憲史漫画ランキング

51kauk48XUL こんにちは!マンガーレ運営です。
このページをみてるという事は、おすすめの弘兼憲史漫画をさがしているという事でしょうか?
ここでご紹介するランキングはマンガーレに集まった1万人を超えるマンガ好きの口コミにより選出された人気漫画のランキングです。
ぜひ参考にして、素敵な漫画と出会ってくださいね!
※ちなみに左側から連載状況や巻数、また作者や雑誌名、そして漫画に含まれる成分などで絞り込んでさがす事もできますので、ぜひいろいろと活用してみてくださいね!
それでは、おすすめ人気漫画ランキングを紹介していきます。 今後はこの説明を非表示にする

ランキング更新日: 2024年03月08日

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1 相談役 島耕作

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
この漫画のあらすじ・ストーリーがわからなくてみんな困ってるにゅ! 知ってたら助けて欲しいにゅよ~

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『島耕作シリーズ』八作目。 相談役だった万亀健太郎が病で退陣し、代わって相談役に就いた島耕作の日々が描かれます。 会長以上に相談役というポジションが謎だったのですが、1巻序盤で、"相談役"とは何かを説明してくれるのがありがたかったです。 島耕作曰くには、相談役は会社法で決められた役職ではなく、肩書の通り、社長や会長からの相談を受ける、アドバイザーという立場だそうです。 豊富な経験、人脈の広さ、決断力が求められますが、会社法で定められていないため、待遇等は会社との委任契約によります。 よって、会社の経営に深く関わっていますが、社長や会長の補佐的なポジションであると言えると思います。 会長に引き続いて実務に忙殺されるシーンはないです。 ただ、新社長として据えた風花凜子の社内でのポジションが怪しく、相談役として島耕作に判断が委ねられます。 会長の更に先のポジションにいますが、引き続き陰謀や戦いに忙しい内容となっています。 なお、相談役を置くことにはデメリットもあり、現実では東芝が2015年に相談役制度を廃止しています。 TECOTでは相談役制度があるようですが、そのメリデリも記載されていて、色々ためになる作品だと思います。 風花社長の社内騒動に始まり、中国ファンドがTECOT乗っ取りを画策するなど、本作でも様々なトラブルが発生します。 それらに対し、島耕作は自らのコネクションを駆使し、経験から助言を行い、スマートに対応しています。 大口を叩かず、しゃしゃり出ずに相手を立てるやり方はさすが島耕作と思いました。 時世ともリンクしていて、コロナ前ということもあって2020年東京オリンピックを題材に、スポーツビジネス分野に切り込みを入れるシーンもあります。 また、本作からは、新型コロナウイルスがまん延し始め、島耕作自身も新型コロナに感染しホテルで隔離生活を送ります。 隔離生活の様子、そこからアフターコロナのイメージとビジネスのヒントを、死にかけながら貪欲に得ようとする姿勢が頼もしいです。 企業としてのLGBTQ+の取り組みも描かれていて、相談役となっても変わらず、未来を見据えた作品だと思います。 テンポも良く、サラリーマンマンガを普段読まない方でも楽しめるシリーズです。 ラストで島耕作はある決断をします。 島耕作は新たな道を進み始め、その内容が続編に続きます。 そろそろ定年後島耕作でも良いのではないかと思うのですが、ここまで読んできたので次も追いかけ続けようと思います。

2 騎士団長 島耕作

完結済 巻数 : 3

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あらすじ・ストーリー
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初島電気産業に入社し、課長、部長、取締役、そして専務、常務、社長まで上り詰めたサラリーマン島耕作。 出世街道を歩んできた彼の次なるポジションとして、本作ではまさかの"騎士団長"を拝命します。 もちろん、島耕作シリーズの本編ではなく、スピンオフです。 女性向けの月刊マンガ雑記『コミックZERO-SUM』で連載されていた作品で、島耕作が王国騎士団に異世界転生し、王国を脅かす敵と戦う内容です。 島耕作"に"異世界転生する作品は過去にありましたが (転生したら島耕作だった件)、本作は島耕作"が"異世界転生してしまう展開となります。 中沢社長に部長昇進を打診された夜、1人で酒を飲んでいた島耕作は、気がついたら異世界転生していたという展開です。 ファーストターフ王国という中世ヨーロッパ風の異世界に、トマベチ王に使える王国騎士団の一員というポジションで転生してしまった島耕作は、最初は戸惑っていましたが、出向したと思ってそこで騎士団として勤める決心をします。 異世界転生ものですが、島耕作にはチートなユニークスキルは与えられておらず、"島耕作"というスキルを持って状況を乗り切ります。 一応、剣と魔法の世界で、スライムやドワーフなどが登場しますが、戦闘よりも取引や交渉がメインです。 島耕作らしい誠実さと、相手の話を聞く能力が役に立っており、異世界転生なのに、リアルなビジネススキルが活用されます。 ただ、本作でも、ちゃんと異世界ハーレムを築いており、スキル・島耕作は本編でも女性を引き寄せるスキルだったため、そういう意味では、チートスキルで異世界ハーレムな異世界転生ものらしい側面もある作品だと思います。 なお、展開は島耕作本編をなぞった部分があります。 島耕作本編を模したキャラも多く登場し、課長時代の社長・苫米地や、福田敬三や大泉裕介、今野輝常、中沢喜一、そして学生時代からライバルである親友だった樫村健三のようなキャラが登場します。 大町久美子を始め、チャコママや高市千鶴などなど、島耕作シリーズを読んでいればおなじみのキャラがガッツリ登場し、島耕作のエピソードも絡んでくるので、本作を読む前に社長までの島耕作を読んでおいた方が楽しめます。 本編を知っている方は、大泉や中沢、樫村の元気な姿が見られたというだけで感動できると思います。 おもしろかったですが、始まりが唐突で、ラストもうやむやな感じで終わります。 結局、本編の島耕作とどういう関係だったのかなどの説明がなく、スッキリしないところがありました。 ただ、本作は基本的には島耕作を読んだことがある方向けのお祭り的なところがあり、島耕作好きの方は作中で使われる島耕作の名言やエピソードを読んでニヤリとできると思います。

3 課長島耕作

完結済 巻数 : 17

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あらすじ・ストーリー
耕作、34歳。肩書き、課長。出世にあくせくする気もないが、新しい椅子の座り心地はなかなか悪くない。島の所属する宣伝部の情報が、ライバル会社に漏れていた。調査を進めるうち、派閥絡みの社内政略にも発展し、島は渦中の発端にいる自分を知る。そして、事件の一因でもある、島にかかわる魅力と才覚を秘めた女性たち。油断してつきあおうものなら、手痛いしっぺい返しが待ち受ける。島課長もご用心!

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1983年から連載開始され、2021年現在、相談役にまで上り詰めた「島耕作」を主人公とした『島耕作シリーズ』の第一作目。 バブルに湧く動乱の日本で、経済を回す歯車として働く団塊世代ど真ん中のサラリーマンの姿を描いた作品です。 舞台となる会社は大手電機メーカーの初芝電器。 主人公のサラリーマン島耕作は、初芝電器営業本部で宣伝課課長に昇進したのですが、妻にはそのことを話もしないほど冷え切った間柄でした。 最初は読み切り作品で、小心で意欲に乏しいが性欲だけは旺盛な島耕作が描かれていましたが、その後、いろいろな経験を得て、社内での大きな地位を得ていきます。 バリバリのお仕事マンガで、転勤、出向があり、派閥争いや妬み嫉みが横行しています。 島耕作は、誠実で頭がよく、器量も良くて女性にモテるキャラとして描かれています。 仕事がよくできて熱意もあるが、出世意欲には乏しく派閥に属さないこともあって、様々なトラブル、逆境と言える環境に投じられますが、そこで大きな成果を上げる。 突飛な発想や、世間をひっくり返す発明なんかは無く、あくまでサラリーマンとしての働きの結果であり、常識の範囲内の成果のため、あるい意味ではサラリーマンの日常が描かれているといえますが、島耕作の頑張りの結果であることを読者は追えているため、読んでいて一緒にその成功を喜べる内容だと思いました。 マンガ的な極端に非日常的な展開は無いのですが、島耕作の大きな特徴として、寝技が特異です。 作中、島耕作は様々なトラブルに見舞われますが、その時々の女性が助けてくれます。 そしてセックスですね。特に初期の島耕作は、息をするようにセックスします。 店で出会って気になったとか、何なら、なんの前触れもなく二人きりになったら早々に脱ぎだす女性もいる始末。 更には、妻子持ちの男性も島耕作に迫りだすので、この異常なフェロモンは島耕作の固有結界かもしれないです。 時代によるものか、あるいはこういう商社でもあるメーカーで働いた経験がないためか、現実的に私が属している会社の労働内容とは全然違っているのですが、とてもおもしろいと思いました。 内容が政治情勢や社会システム、会社の仕組みの説明等と密接のため文章量が結構あり、私自身読む時は結構その辺、飛ばして読んじゃったのですが、それでも楽しく読めました。 また、島耕作のビジネスが成功したり、悪党が失脚するときなんかは、カタルシスを感じました。 タイトルがもはやネタバレですが、次回作『部長 島耕作』に続きます。 島耕作が部長になるまでも非常に劇的なドラマがあるので、本作から読んでほしいと思います。

4 課長島耕作 新装文庫版

完結済 巻数 : 8

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あらすじ・ストーリー
課長=耕作と言うほど、有名な作品。大手電気総合メーカー初芝電産の課長を勤めるサラリーマンの話。サラリーマン漫画代表作であるこの主人公はサラリーマン金太郎とは違い、柔軟に思考をめぐらし仕事をこなします。共通点は女性にもてる事と、強の持ち主。また、この漫画の面白い所は島耕作のプライベート(ビジネスや時事問題以外の部分)も内容的に面白いです。サラリーマンの教科書と言っても過言ではないシリーズ。

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とんとん拍子に出世できる、女にもてる、夢のようなおっさんの話。極論それだけ。 でも面白い!話のウィットにも富んでいて中々油断できない。

5 社外取締役 島耕作

連載中 巻数 : 3

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あらすじ・ストーリー
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6 専務島耕作

完結済 巻数 : 5

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あらすじ・ストーリー
勝木社長の跡を継ぎ、初芝社長になった郡。そして専務に昇進した耕作。よきライバルである二人は、新たな初芝のあり方を模索する。中国、インドだけでなく北米担当にもなった島は、久しぶりに娘・奈美の住むアメリカへ。そこで、もう一人の娘・nyaccoことナンシーの噂を聞く。悲しい別れ、そして新たなる恋の噂――。島の活躍は止まらない。

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『島耕作シリーズ』五作目。 病により社長職を辞任した勝木清春に変わり、島耕作と共に海外拠点を受け持っていた郡山利郎が社長に就任。 専務取締役だった郡山氏に変わり、島耕作が専務取締役に着任します。 常務から専務へとポジションが変わりますが、2つの役職の違いは重要視されず、タイトルが変わっただけで引き続きの展開です。 前作"常務~"同様、巻数は短く、実質、常務と専務は2つで一続きで、取締役から社長への過渡期のストーリーといえると思います。 中国、インドと担当してきた島耕作が、再びアメリカに渡る。 そこで、豊かな市場がある日本国内にばかり目を向けた戦略を行う国内メーカーと、早いうちから海外へ事業を展望している中韓のメーカーの考え方の違いを学ぶ。 世界各地を舞台にすることで、日本の電器メーカーもグローバルに目を向けた展望が必要だという考えを持つようになります。 後半では、ライバル会社の五洋電機が、韓国の電器メーカーソムサン電子より、M&Aを仕掛けられます。 五洋電機の技術が海外流出し、ソムサン電子がより巨大になると、初芝も世界と戦う前に勝負がついてしまうと考えた島耕作は、五洋電機のホワイトナイトとして名乗りを上げるという展開です。 上記が専務編での最大の山場となりますが、それ以外にも郡山社長がある登用によって失敗するなど、島耕作が社長になるための歯車が少しずつ動き出します。 個人的には勝木社長はいまいち影が薄いと感じていたのですが、最後、島耕作の背中を押す決定的な存在なるシーンでは涙腺がうるみました。 島耕作を支える人々、特に、大泉裕介、中沢喜一、万亀健太郎、そして勝木清春の歴代社長は、みんなおじさんなのにほんとに個性的で、良いキャラクターだと思います。 サラリーマンの指南書として上げられることが多い印象がありますが、おじさん好きの女性にもおすすめできる作品だと思いました。 本作でもある意味おなじみなアウトロー展開があり、下半身だけをピラニアに食わせて殺すなど、なにげに残酷な描写がありました。 一方でお色気展開は前作に引き続き少ない気がしました。無いでは無いのですが、ここまで上位になるとまた世界が違うのかもしれないです。 ちなみに、作中の社会情勢、技術レベルは現実とリンクしています。 そのため、私も今、後追いで一気読みしていますが、リアルタイムで読んだほうが面白い作品だと思います。 (2021年2月掲載の島耕作では、島耕作が新型コロナウイルスに感染した姿が描かれたのは有名な話ですね)

7 常務島耕作

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
中国全土を担当する初芝電産の常務取締役となった耕作。北京初芝電産の董事長(とうじちょう)には新しく小栗が、同じく上初芝電産の董事長には八木が就任した。従業員と昼食を共にし、中国社会に積極的に入っていこうとする小栗とは対照的に、語学は堪能だが本的に中国嫌いの八木。二人のキャラクターの違いが、中国でのビジネスの明暗を分けていく――。

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『島耕作シリーズ』四作目。 常務取締役になった島耕作の活躍が描かれます。 前回に引き続いて中国ビジネスを取りまとめているのですが、上海のみを対応範囲としていた前作とは異なり、本作では中国全土、中後半からはインドも含め活躍をします。 正直になところ、仕事をしているのやら何をしているのやらピンとこない対応を行っていて、サザエさんよろしく現地のいろいろなところを見て回り、たまに会議で発表するような内容です。 若輩者の私の読む範囲においては、せいぜい部長くらいがまだ"大変な仕事をしている"とわかる感じで、取締役以降は、ぶっちゃけたところ仕事をしているように見えないというのが正直なところです。 要人と会話し、仕事と無関係のトラブルを解決し、そして、相変わらず女性によくおモテになる島耕作の多忙な日々が描かれています。 対応範囲は拡大しますが、前作に引き続いた内容となります。 引き続き中国なのですが、本作では中国国民の反日運動も取り上げられます。 ただ、真っ向から日本の立場を告げるのではなく、グレーとしながらもビジネスパートナーとしての中国とうまく折り合いをつけ、運動家ではなく一社会の構成員としての立場から発言をしていて、非常に仕事ができる男という感じがしました。 また、反日活動の正体はなんであるかというところについて、中国内部からの意見が書かれていて、納得させられるというか、感心するところがあります。 真面目な内容ですが、相変わらずおもしろかったです。 本作にて島耕作は、インドでの事件を解決したことがきっかけとして政府ともコネクションを持ちます。 本作と次回作の"専務~"は各々巻数が少なく、島耕作が社長になるためのステップとして置かれているように感じました。 インド視察時に専務取締役となりますが、"専務~"もタイトルと役職が変わった本作の続きからです。 ただ、島耕作が専務になった際に社長になった男は、今の所、粗のないできる男なので、専務編のラストはどのような形になるのか、今から楽しみです。

8 社長島耕作

完結済 巻数 : 16

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あらすじ・ストーリー
混迷の世界市場に、サラリーマン日本代表・耕作が挑む! 社長島耕作、堂々誕生!! 初五洋ホールディングスの初代社長に就任した島耕作のもとに、子会社である初芝電子部品が独立を狙って莫大な資金調達を行っているという情報が入る。そこには、かつて社長候補と呼ばれた男の、意地と誇りがあった――。個性豊かな女性秘書たちに支えられながら、“社長”島耕作の世界市場への挑戦が始まる!

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『島耕作シリーズ』六作目。 入社時から数えると、"ヤング島耕作"、"ヤング島耕作 主任編"、"係長島耕作"、"課長島耕作"、"部長島耕作"、"取締役島耕作"、"常務島耕作"、"専務島耕作"と積み上げてきたシリーズで、ようやくたどり着いた"社長島耕作"です。 団塊世代のサラリーマンとして社会の歯車に組み込まれそれを感受するも、上司の不正に加担することを拒否して嫌われ、手柄を横取りされ、良かれと思って行った行動により上司の顔に泥を塗り、絶対的ピンチで一夜を明かした女性に救われ、派閥を拒否して遠方に流され、尊敬する上司に引っ張り上げられ、その上司が死に、友人が死に、嫌っていた男とわかり合い、アメリカに行き、中国に行き、インドに行き、韓国に行き、いろんな出来事が駆け巡る上での社長就任なので、読む方としてもなんか胸がいっぱいになりますね。 なお、島耕作社長就任時には、各社新聞の社会欄に"新社長に島氏"という記事が乗ったそうです。 まさにビジネスマンのバイブル的存在と言えると思います。 専務編で五洋電器のホワイトナイトに成功した初芝電器は、五洋電器を傘下に持つ、初芝五洋ホールディングスになります。 島耕作はこのHDの社長であり、初芝電器は島耕作とともに郡山社長を補佐していた「松橋葉一」が就任しています。 マンガにする上で、わかりやすく描かれていますが、それでも文章量は多いです。 関連会社のMBO騒動や、中国の領海侵犯による政府の動向、それに関連するビジネスの展開、ストラテジーが真面目に描かれます。 おとぼけなシーンもありますが、課長時代のような仕事に女性関係は不可分な展開はなく、真面目に読むと相当時間がかかります。 常務あたりから難しい仕事の話は多少読み飛ばしてたのですが、本作からは飯のシーンもゴルフのシーンも、会話は全部仕事になっていて、仕事シーン読み飛ばすと読むところないくらいになっています。 読み飛ばさずにちゃんと読むと、テレビで流れる政経関連のニュースもわかった気分になってきますね。理解しているかはさておき。 今思えば、島耕作がガンプラ作ったり、アイドルのコンサートで武道館行ったり、趣味に没頭するシーンはなかったので、島耕作の人生とはすなわち仕事なんだろうなと改めて思いました。 社長編では前作以上に活発化した中国人の反日問題や政権交代などの大きいニュースが作中でも取り上げられます。 また、会議中に発生した東日本大震災により、初芝のビジネスにも大きなダメージを被ったが、そんなときだからこそ経済を活発化させるため戦う姿が描かれます。 ブランドを残すため社名を残していた初芝五洋も新会社「TECOT」に変更し、社長島耕作の大きな足跡の残した、激動の一作でした。 島耕作シリーズは社長編で終了の予定だったそうなのですが、本作ラストで島耕作は社長を退任し会長になります。 本作ラストで作者が唸るのですが、会長職は社長以上にマンガ的おもしろさを描くのが難しい役職の様子です。 大会社の社長ならまだしも会長を主役にしたマンガなんて島耕作くらいしかないと思うので、次回作も引き続き期待して読もうと思います。

9 会長島耕作

完結済 巻数 : 13

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あらすじ・ストーリー
会長に就任した耕作。業界への利益誘導を目的とする経済から距離を置き、個人加盟で国益のために活動する経済交友会を中心に「財界活動」をおこなうことにした。島が尽力するのは、日本の「農業問題」。食糧自給率と国内の雇用を確保するため、新たな農業モデルの確立を決意する。会長となり、会社という枠に縛られずに活動する島の舞台は全世界。日本の国益を背負って、より大きなステージで島耕作は活躍する。

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株式企業の会長を主人公に据えた珍しい作品です。 『島耕作シリーズ』としては七作目で、"社長島耕作"の直接の続きとなります。 内容は前作に引き続いて真面目でファンタジー色はなく、タイトル通り、"会長"という仕事をこなす島耕作の日々が描かれています。 そもそも"会長"という役職は、社長までとは違い、組織によって役割が異なります。 会長の仕事内容なんて、正直なところイメージすらついてなかったのですが、本作の会長は、一般的な日本企業の会長職となっているようです。 本作の"会長"が、どの会社の"会長"とも同義であるとは思いませんが、一つの会長の姿、会長の仕事内容として、勉強になりました。 ちなみに、本作で会長は社長の上位に置かれた職制となっており、社長を退いた方が会長のポストにシフトするようです。 会長は、企業経営に注力する社長をサポートする役割となっていて、実務を行う社長に代わり対外的な活動がメインとなっています。 本作の島耕作も、活動内容は経済連や、幅広い分野での視察がメインで、TECOTの事業促進のため、また日本経済を発展させるために働いています。 社長に国分圭太郎を据え、自分は会長となった島耕作の、相変わらず多忙な日々が描かれます。 "会長"なので、カスタマー向けのトラブル対応等、実務に忙殺されるシーンはなく、在任期間は会社の不祥事で頭を下げるようなシーンもないです。 大勢のサラリーマンが胃を痛めながら対応しているような業務は描かれないので、ビジネスマンのバイブル的意味合いは低くなってるかなと思います。 ただ、農業、漁業、エネルギー問題、酒造り、ゲノム編集から岩手のILC推進計画まで、幅広い分野を学習し、事業計画に組み込もうと目をランランとさせる島耕作の活力は衰えを感じさせませんでした。 事業だけではなく、本作では総理大臣とコネクションを持ち、経済連に加入し、日本経済再生をすべく財界活動も行います。 各業界の問題点、課題点を学び、ビジネスチャンスに切り込む内容でした。 これまでの島耕作の活躍を楽しめた方は、引き続き楽しめると思います。 本作では過去に登場したキャラクターのその後が登場したのも特徴的でした。 樫村の息子やチャコママ、三郎丸と結婚後の高市千鶴、退職後の今野輝常等が再登場し、明るい話ばかりではなかったですが、懐かしさを感じました。 また、学生島耕作で学生運動にのめり込んでいた東北沢が登場します。 本作から読む方はいないと思いますが、"学生島耕作"も含め読んでいた方が楽しめると思います。 ただ、政治的な内容が多く、作者の思想が若干感じられます。 私は例によってですが、政経部分は理解が追いつかず、読み飛ばしながら読んでました。 ILCは未来的な建造施設が好きなので興味を持って読んでましたが、政治部分は議論がある様子ですね。 そのため、読む場合、鵜呑みにせず、一意見として受け止めることをおすすめします。 ラストは、とある事情から相談役の万亀健太郎が退陣、自身が相談役、国分が社長に就任します。 新社長は伏線なく登場した気がしましたが、スピンオフが先に出ていたらしいです。 次回作は"相談役島耕作"ですが、相談役の仕事内容とか想像もできないので、引き続き楽しみです。

10 部長島耕作

完結済 巻数 : 13

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あらすじ・ストーリー
団塊世代のスーパービジネスマンが帰ってきた!! 耕作は、初芝電産という巨大組織の中で、部長となっても自分の意志に忠実に、最前線で闘い続ける! M&A(企業乗っ取り)の危機にさらされた元下請け会社での対策、ベトナムへの経済援助と投資への見極め、等々……島耕作は不況の中でも、攻めの姿勢で恋に仕事に精力的だ! 弘兼憲史が描くサラリーマン漫画の最高傑作!

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『島耕作シリーズ』二作目。 尊敬する上司・中沢社長の右腕として活躍すべく、部長の役職に昇進した島耕作だが、初芝電器も不況の煽りから業績は右肩下がりで、中沢社長も責任を取って辞任することになる。 次期社長の候補は二人だが、反中沢派が社長になったときに処遇が悪化することを見越して、島は関連会社・初芝電産貿易で専務待遇で出向する。 課長として、社内の様々なプロジェクトを取り仕切っていた前作とは異なり、本作は関連会社に移動して、そこで采配を振るう場面が多いと感じました。 実際の企業で部長がどういうお仕事をする役なのか、私自身正直よくわかっていないところがあるのですが、本作では部長の島耕作が関連会社に出向し、そこで事業の立て直しを行う展開が主となります。 ワイン業界、音楽業界と、様々な業界で勉強しながら経験を積み、熟慮断行、公正明大に振る舞い、ときには運を味方につけ、また仲間のフォローも受けてビジネスを成功させる。 派閥に属さないまま、やり手のサラリーマンとしてその地位を確固たるものとする島耕作の活躍ぷりは課長から健在です。 仕事の責任は大きくなりましたが、前作が楽しめれば本作も引き続き楽しめる内容と思います。 彼の無理難題や圧力にもひるまず毅然と立ち向かう姿は、仕事の進め方の教科書としても通用するんじゃないかなと思うほどです。 脅しや嫌がらせなど、向かい風の無いポジションでもないにも関わらず、堂々とかつ楽しそうに仕事をする姿は、日本のサラリーマンとして憧れる姿に映りました。 ただ、部長になってある程度年を重ねているのですが、相変わらず女性関係は激しく、偶然街で出会った美女ととりあえず一発ヤッて、後でその子がお助けキャラとして登場するパターンは健在です。 サラリーマンの教科書とするには、島耕作レベルのセクシーを備える必要があるため難しいですね。 登場人物は大部分が過去作から引き続きます。 キャラの書き分けがちゃんとできていて、油も落ちたオジサマ達も久しぶりに登場しても大体覚えているので、非常に読みやすいです。 また、作中重要人物が死んでしまうのですが、その葬式シーンが本当に良かったです。 本当に、読者である私も含めて、皆に好かれるキャラクターだったんだなと、悲しいというよりも嬉しい気持ちになりました。名シーンだと思います。 大阪ショウルーム時代の部下・今野が本作では島の上長になるのですが、彼とのやり取りの最後もすごくスッキリします。 素晴らしいと思うのは、天罰覿面して"ざまあみろ"で終わるのではなく、ちゃんと向き合って理解してもらうところですね。 ご都合主義なところもあるのですが、真面目に生きている島耕作がちゃんと成果を上げる姿は、読んでいてとても気分がいいです。 ラストはついに取締役に就任します。 島耕作のサクセスストーリーは次回作に続きます。

11 ヤング島耕作

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
耕作は大手電機メーカー・初芝電産に勤めるサラリーマン出世に不利だとは知りながら、社内の派閥には属さず、誠実に仕事をこなしていた。確実に実績を伸ばしていった島は、若くして課長に昇進。その後も順調に会社へ貢献していく。これはそんな島の新人時代のエピソードだ! 無事研修を終え、第一希望の宣伝広告部門に配属された島。激動の時代、理想と現実の間でもがきながらも彼は着実に成長していた。

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島耕作シリーズは、『課長島耕作』から現在連載中の『相談役島耕作』までモーニングで連載されていますが、課長昇進までの過去編は、モーニング連載の島耕作と同時進行でイブニングで連載されていました。 本作『ヤング島耕作』はその第一弾で、『部長島耕作』と並行して連載が開始しました。 なお、『ヤング島耕作』は途中で主任に昇進し、『ヤング島耕作 主任編』として、タイトルとナンバリングが新しくなっています。 『ヤング島耕作』では、島耕作が初芝電器産業へ新卒入社して、肩書なしの一般社員として、歯車として働く姿を追ったものとなります。 新入社員の島耕作が、学生ノリから社会人としてのいろはを叩き込まれ、社会の汚さや我慢を覚え、時には、明らかに間違っていることに対して明確に自分の考えを伝えながら、少しずつ成長していく展開となります。 島耕作を主人公に据えたドラマではありますが、会社が一社員の動きでどうこう変わるというものでもなく、彼と、彼の周辺に及ぶ物語となります。 極端に非現実的などんでん返しや、特殊能力の類、どこかのビルの屋上でワイングラスを傾けながら経済を思うままに牛耳ってほくそ笑む謎の集団が現れるでもなく、あくまでも、一会社員が彼の力の及ぶ範囲で粉骨慢心します。 そんなマンガおもしろいのかというと、これが意外におもしろかったです。 私自身、週休8日を希望している側の社会人なのですが、様々なトラブルに遭遇し右往左往している彼の状況は、読んでいてとても先が気になり、ページが進みました。 また、島耕作の活躍により事態が決着した時には、喜びのようなものも感じられました。 これが働く喜びというものなのか。 作中には、後に課長編以降でも登場するキャラが数多く出てきていて、そういう意味でも読んでいて楽しかったです。 初芝電産創始者の吉原初太郎、同僚の樫村建三、大泉裕介と馬島典子、そして、後に島耕作が最も信頼を置くこととなる中沢喜一等々、課長編以降を読んでいればおなじみの面々の過去の姿が登場します。 島耕作も若く描かれているのですが、女性を惑わすフェロモンはこの頃から健在らしく、女性関係は特に見習いたいと思いました。 昭和後期が舞台のサラリーマンマンガなので、言葉や通信手段も然り、文化や考え方も現代に則さないと思う部分があります。 それでも、こういう時代は確かにあったのだというなということを踏まえて、温故知新、学び取ることができる作品だと思いました。 最後は主任の昇進辞令を受け取り、引き続き『ヤング島耕作 主任編』に続きます。

12 学生島耕作

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
舞台は1966年の東京と希望を胸に抱き、早稲田大学法学部に入学した耕作。東京で芽生える新たな友情、刺激的な人々との交流、そして心惹かれる女性との出会い――。学生運動まっさかりの激動の時代に、多くの邂逅や経験を経て一人の青年がどう成長していくのか、後に大企業のトップに立つ男の「原点」となる青春時代、開幕!!

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連載順としては『係長島耕作』の次に描かれた、島耕作・学生編。 戦後のベビーブーム期に生まれた島耕作ら団塊の世代の大学生生活はいかなるものであったかが描かれています。 単独のタイトルで書籍化されている島耕作シリーズでは、現時点で一番時系列的に古い作品のため、島耕作シリーズを読み始める場合、本作からというのもありだと思います。 本作時点では初芝電産は一企業としてしか登場しないため、初芝のクセの強い面々は登場しません。 初芝入社以降、ライバル兼友人として登場する「樫村健三」、そして今後、伴侶となる「岩田怜子」、探偵の「木暮久作」は本作からの登場ですね。 初芝入社以降のサラリーマン島耕作とは舞台が全然異なるため、基本的に役職が変わるだけの連続シリーズであるヤング以降と比較すると、独立しています。 ただ、大学4年の1年間は『学生島耕作 就活編』とタイトルを変えています。 本作と就活編はタイトルだけ変えたひと続きで、本作ラストもストーリーに区切りは特についていないので、本作と就活編2作で一作品として読むべきだと思います。 ストーリーは、山口から大学受験のため上京するところから始まります。 入学試験、大学入学からバブル期の大学生のリアルな日常が描かれていて、その頃新宿の赤線地帯で流行っていたヌードスタジオ、大学生主催のダンスパーティー、恋人とのセックス、酒、麻雀、バイト、そして学生運動と、当事者は本気ながらも、傍から見ると思わず「勉強しろよ」と思ってしまいます。 特にマルクス主義に被れた学生たちの紛争は象徴的で、島耕作の友人が反ブルジョワ運動の中心までのめり込んでしまいます。 (本人もブルジョワ層にも関わらず) ベトナム戦争反対を持ち出して羽田空港などで蜂起した学生がゲバルト棒なる角材を持って機動隊と戦うシーンなどがあり、非常に興味深く読めました。 当時の大学生がみんな学生運動に関わっていたわけでも無いと思いますが、本作で描かれる学生たちの姿も一つのドラマだと思いました。

13 係長島耕作

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
耕作」シリーズ新作!!課長前夜の「係長」時代!!新・悪役(ヒール)「(にわ)課長」登場!会社に対して誠実な島と衝突する庭課長のいやがらせは、社の威信をかけた展示即売会!設定目標は前年比200%!?――中間管理職が強ければ、企業はもっと強くなる。今日、現場で生かせる哲学満載!!

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『ヤング島耕作』から始まるイブニング連載の島耕作シリーズ三作目。 本作ラストで課長に出世し、『課長島耕作』に続くので、一旦は本作で一区切りとなります。 『常務島耕作』と『専務島耕作』に続いて過去編にあたる本作を読んでみましたが、サラリーマンとして仕事に忙殺される日々のイメージとしてはこちらのほうがつきやすかったです。 社会の構成員として、企画・営業をして売上に貢献し、粉骨砕身、土日も夜間もなく仕事に打ち込む姿は、モーレツなバブル期のサラリーマンそのものという感じでした。 そのせいで家庭を蔑ろにしてしまい、妻からは疎ましく思われ生活にストレスを感じるなど、悲しい一面もリアルに感じます。 本作あたりがいわゆる普通にサラリーマンが読んで頷ける内容ではないかと思いました。 本作では序盤に「庭」という男が島耕作の上司になります。 彼が、非常に不遜で、島耕作に無理な仕事を振り、成功したとなると一転その手柄を横取りします。 本作に限らずですが、そういう上司を悪くも言わず、島耕作はニコニコとして自分の仕事をこなすので、(後々失脚するのですが)スカッとはしませんでした。 状況的になるべくしてとどのつまりそうなったという感じで、島耕作が「やられたらやり返す、倍返しだ!」というセリフと共に、嫌な上司を罠にはめるような展開はないです。 嫌なこともうまく受け流す対応をしますが、読んでいて上司の胸ぐらの一つくらい掴んでやりたい気持ちになります。 そういう意味で、島耕作の処世術は参考になると思いますが、嫌なことが次々起きるもぐっと堪えるマンガを楽しめるかは人それぞれな気がします。 ちなみに、作中ではベータとVHSがデファクトスタンダードを争う、いわゆるビデオ戦争が行われます。 VHSが勝利するのですが、その要因の一つとして有名な、VHSではアダルトソフトが充実していたことに島耕作が一枚噛んでいたという面白い展開があり、興味深く読めました。 ディズニーランドが開園し、ファミリーコンピューターが登場するなど、ノスタルジーも感じる一作でした。

14 ヤング島耕作 主任編

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
耕作、初めての昇進! 主任となり初めてできた部下のなかに、ハツシバアメリカからやってきた問題児がいた。初芝のロゴデザインを手掛けた世界デザイナーの息子、渕雄太郎だ。社長や専務とも親しく、アメリカ式を押し通そうとする彼に、島は頭を悩ます――。サラリーマン社会の悪習や不条理な要求と闘いながら、島は着実に出世の道を歩む!!

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主任になり、初めて名刺に肩書きがついた島耕作シリーズ、主任編。 『ヤング島耕作』からタイトルが変わっただけの、引き続きの続編です。 タイトルが『主任島耕作』ではないのは、"主任"という役職は以降の役職と比較すると重みがなく、問題がなければ誰でもなれるためだと思います。 とはいえ、"主任"というポジションに配置され、初めて明確に部下を持った上司となった島耕作の苦悩の日々が綴られるものとなっています。 部下というほど年が離れているわけではない後輩社員と共に、上司の命令の元、業務を遂行していく姿が語られます。 その時々の判断があっているのか悩みながら、時に叱責されながら、また時には上司の行動に感銘を受けながら、社会人として会社人として成長する内容です。 同シリーズの他作品もそうですが、サラリーマンが仕事を追われる毎日が描かれており、リタイアするまで終了しない、終わらない社畜の日常が描かれているため、ある意味では日常系と言えなくもないです。 ただ、仕事とセックスの比重がすこぶる高く"日常系"と呼ぶにはゆるさがまったく感じられないので、こんな世間の荒波に揉まれる日常系は癒やしにならないですね。 本作では結婚のエピソードや、妻の懐妊など、プライベートでの事件も多く登場するのが特徴だと思います。 仕事に追われ、大事なイベントもすっぽかしてしまい、おおっぴらではないものの社内の女性とヤッちゃう島耕作を仕事だからと許容する妻「怜子」は、実は結構聡明で寛容な女性だったんだなと思いました。 課長島耕作スタート時点で夫婦仲は冷え切っていたので、新婚時代は何か新鮮な感じがしました。 また、主任編序盤で、「亀渕雄太郎」という社員が島耕作の下につくのですが、彼のエピソードはネット上でやや有名と思います。 アメリカ経験が長いため、和を重んじず、実績や後ろ盾があるが個人主義な仕事をする彼と島耕作の口論シーンは、現在も物議を醸すものとなっています。 時代背景もあって島耕作の主張は旧態依然な感じもしますが、亀渕のやり方が正しいとも言い切れず、ある程度経験をした社会人に読んでほしい話だと思いました。 あと、終盤のホラー回が普通に怖かったですね。 凄くインパクトがあって不意を突かれました、夜一人で読んでいてゾッとしました。 ラストはお決まりの昇進です。 次回はまたタイトルが代わって、『係長島耕作』に続きます。

15 取締役島耕作

完結済 巻数 : 8

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あらすじ・ストーリー
取締役に就任し、忙しい日々を送る耕作。大町久美子との再会や、今野の退職、高市の結婚など、周囲の状況はどんどん変化していく。そして、九州での生活に別れを告げ、島耕作は中国・上海へ赴任することに。巨大マーケットにして、生産国としても発展途上の超大国・中国で、島耕作の新たなビジネスが始まる!!

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『島耕作シリーズ』三作目。 取締役に就任し、中国・上海初芝電産の董事長(中国企業における執行代表者)として着任した島耕作が、中国ビシネスで手腕を奮う内容となります。 舞台はほぼ中国となり、中国企業の本音と建前の同居する独特の商習慣や、ビジネスと癒着している裏社会と折り合いをつけ、また、対決しビジネスを成功させる展開です。 これまで同様、前作より役職とタイトルの変わっただけの続編で、登場キャラクター等は引き続きになります。 島耕作の娘・島 奈美や、元秘書でチャコママと一緒にバー経営をしている高市千鶴に大きな転機があり、会長・万亀健太郎や社長・勝木清春等、引き続き島耕作をサポートします。 島耕作も壮年となったためか、前作に比較すると女性関係がビジネスの躍進の助けになる展開は少なく感じました。 一方で、見た目上島耕作より年上に見えるオジサマ達のベッドシーンは普通にあり、相変わらずオフィスとベッドは切り離せないというメッセージを感じました。 前作より明らかに舞台は大きくなっていて、取締役として活躍する姿が描かれます。 現場で社員に指示し、客先に赴き営業や謝罪を行うようなシーンはあまりなく、仕事のシーンは会議の割合が多いです。 また、昼間からプールに行ったり、ワインを飲んだり、ゴルフをしたりするような場面も多く、他の企業ではどうかわからないですが、取締役という役職のお仕事内容を示す一つのモデルとして興味深く読みました。 本作では闇社会、アヘン売買、中国マフィア等が絡む展開があり、暗殺が企てられるような展開もあります。 島耕作は相変わらず飄々とした男ですが、傍で見ていて結構やばいところまで足を踏み入れていて、バイオレンスなシーンが多々あったことも特徴と思いました。 内容は濃いですがテンポがよく、面白いです。 本作からでも楽しめますが、これまでの島耕作がいたため現在の彼がいるので、"課長~"、"部長~"から読みすすめるのをおすすめします。 ただ、文章が結構多く、理解しながら読むのは結構骨が折れます。 ちゃんと読んだほうが面白いと思いますが、正直なところ経営方針的な説明は読み飛ばしてしまいました。 それでも十分楽しめますが、ビジネスの進め方みたいなところを読みたい場合はちゃんと読めば参考になるのかもと思います。 巻数は課長、部長に比較すると短いです。 最後は常務取締役にステップアップしますが、中国ビジネスの展開は明らかに進行形なので、そのままタイトルだけ変わる形で、上海での活躍が続く様子です。

16 島耕作のアジア新世紀伝

完結済 巻数 : 1

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あらすじ・ストーリー
日本の電機メーカー・テコット会長の耕作は人工知能AI”を搭載した自動運転車の開発をすべく、社内ベンチャーを立ち上げた。世界有数の企業が挑む、新たな“産業革命”。そこに蠢く戦略や駆け引きとは? 2016年正月にNHK BS1にて放映された「島耕作のアジア新世紀伝」にオリジナルストーリーを加えコミック化。2013年からNHK BS1にて放映された「島耕作のアジア立志伝」漫画版も同時収録。

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島耕作シリーズの番外編的作品。 NHKで放映された同名のドキュメンタリーをコミカライズした作品で、島耕作の時系列的には"会長島耕作"内のできごととなります。 掲題の『島耕作のアジア新世紀伝』と、『島耕作のアジア立志伝』の2作が収録されています。 ちなみにNHKのドキュメンタリー番組としては、『島耕作のアジア立志伝』がメインで、『新世紀伝』はそのスピンオフという位置づけですね。 『島耕作のアジア新世紀伝』は、全6話の短いエピソードです。 テコット会長の島耕作は、世界中で産業革命に似たムーブメントが発生していることを感じ取る。 日本が世界から取り残されることを懸念し、AIを搭載した完全自動運転車を開発すべく、社内ベンチャーを立ち上げる。 海外大手IT企業と手を組むため、島耕作は、インドの天才的頭脳を持つ少年の元に訪れるという展開です。 非常に島耕作らしい、金額やビジネスではなく、心で対話するストーリーとなっています。 山あり谷ありしてなんとかいい流れに持ってゆくのですが、ストーリーが中途半端なところでぷっつり終わります。 一応、会長として行動できる範囲のところまで行い、後はベンチャー企業の社長に引き渡す終わり方となるのですが、役者が出揃い、これからというところで終了した感じがあり、ビジネスの行方と、それによって日本が、あるいはアジアが、世界がどう変わっていったのか、見ていたかったと思いました。 『島耕作のアジア立志伝』は、島耕作が、アジア各国のカリスマ経営者たちと出会い、対話する内容です。 各話でそれぞれ異なる経営者との対話が描かれる一話完結型の作品で、対話のシチュエーションも内容も様々です。 NHK放映版では第4期まで放映されていますが、コミカライズは1期の5話のみとなっています。 相手はタイのCEO"タニン・チャラワノン"や、ハイアールの"張瑞敏"など、アジアを代表する経営者たちで、彼ら自身がコミカライズされて島耕作とマンガ内で対話するのは、はっきり言ってわけがわからないくらいすごいと思います。 アジアの実業家たちと対等の目線で会話できる島耕作も大物と思いました。 世界規模の実業界を垣間見える名作です。 過去の島耕作シリーズを知らなくても楽しめるとは思いますが、各国の要人と対等に会話できる島耕作とはなにものか知っていないと十分に楽しめないと思います。 また、各話とも島耕作の妻・大町久美子や、国分社長、秘書の萌縁等も登場します。 そのため、過去の島耕作シリーズも併せて読んでおくことをおすすめします。

17 島耕作の事件簿

完結済 巻数 : 1

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あらすじ・ストーリー
家電メーカー・初芝電産の課長、耕作。「いやな仕事で偉くなるより 好きな仕事でのように働きたいさ」社内では派閥に属さず、いつだって仕事に熱い男だった。バブルが弾ける直前の11。「ねえ うちでワイン飲まない? すぐ近くなの」離婚や友人ので心に空いた穴を埋めたい――それだけだった。「たった一夜の関係だと思ったのに」欲と金、そして権力が絡み合った巨悪事件に島は巻き込まれ…!?

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課長島耕作のスピンオフ。 見知らぬ部屋で全裸で目覚めた島耕作は、隣に寝ている女性の絞殺死体を発見する。 慌てて警察に電話をしようとする島だったが、出頭前に身の潔白を証明する必要を感じたため、先に私立探偵の木暮久作に連絡を取る。 そんな中、女性宅を訪れた女性の妹「若槻美緒」と共に、真犯人を探すべく逃亡するストーリーです。 タイトルの通りのミステリー作品で、原作も『金田一少年の事件簿』を手掛ける樹林伸(天樹征丸)氏です。 雑誌の35周年企画として描かれていて、全一巻で完結しています。 殺害されるのは一人ではなく、連続殺人になっていること、意外な犯人がトリックを用いて殺人を行っていることなど、金田一っぽさがあります。 追われる身でありながら、比較的自由に行動し、結果的に会社に迷惑をかけずにことを収めるに至っているあたり、とてもうまいと思いました。 ビジネスを重視した普段の島耕作のような作品とは毛色がまったく異なる作品ですが、本作は本作でとても楽しめました。 なお、基本的な骨子は殺人事件の真犯人の調査ですが、1987年のニューヨーク株式の大暴落(ブラックマンデー)や、六本木の再建計画等が事件に密接に関わっていて、島耕作同様、社会派なところもあります。 完全なるフィクションではなく、その時代を舞台にした社会派ミステリー的な読み応えがあり、松本清張や宮部みゆきファンにもおすすめです。

18 転生したら島耕作だった件

完結済 巻数 : 1

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あらすじ・ストーリー
大手ゼネコン勤務のサラリーマン、三上悟、37歳(童貞)。ある日不幸にも通り魔に刺されて意識を失った彼は、 目覚めると異世界でスライムに生していた――のではなく、なんとあの日本一有名なサラリーマン“耕作”になっていた!ときは1984年、東京。 大手電機メーカー・初芝電産勤務の島耕作、37歳、役職は「課長」。 同い年なのに自分とはまったく違う島耕作の華やかな人生を手に入れ、しかもこの世界で起こる出来事はすべて知っている! 三上悟 as 島耕作の無敵の転生ライフが今始まる―――!?

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弘兼ご乱心の、島耕作で異世界転生もの。 タイトルでわかる方はわかると思いますが、"転生したらスライムだった件"とのコラボ作品です。 通り魔に刺されて死亡、転生する三上悟の転生先が、スライムではなく島耕作だったらという内容で、実際の課長島耕作の一場面が、精神体だけ三上悟となっています。 全一巻ですが、掲題の作品に該当するのは2話のみで、残りは『課長島耕作』の関連エピソードと、『転生したらスライムだった件』第一話が収録されています。 そのため、島耕作も転スラも知らなくても楽しめますが、個人的には知っていたほうが楽しめると思います。 本作を読んで興味が出たら、島耕作と転スラにハマってみるのもありだと思います (ジャンルが全く違いますが)。 刺された転生した三上悟は、初芝電産のデスクで仕事中の島耕作として目覚めます。 お茶を持ってきたOLが鳥海赫子と気づいたことから、今が課長時代と知った三上は、福田部長の命令でソラー電機に情報リークした原因調査を行うという展開です。 該当する課長島耕作のエピソードは5,6話で、本書に同録されています。 私も読んで思い出したのですが、島耕作の女性キャラって結構器量が似通っており、おまけに女性関係が盛んだった課長時代のOLの顔と名前をフルネームで即答えられるあたり、三上悟は相当島耕作を読んでたんだなと思いました。 なお、女性の扱いがわからない三上悟なので、せっかく女性遍歴の激しい島耕作に生まれ変わりますが、"モテてモテて困っちゃう"系の異世界ライフを満喫するような内容ではないです。 本編のエピソードとは当然、少し異なりますが、一応、問題解決に向けて動く展開となります。 面白かったですが、2話だけとすごく短いのが残念でした。 ただ、残りの島耕作と転スラの同録部分で、特に島耕作の方は結構忘れていたので助かったは助かりましたが、やっぱりもう少し"荒唐無稽な行動をしてしまう島耕作"を観てみたかったような気がします。

19 学生 島耕作 就活編

完結済 巻数 : 3

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あらすじ・ストーリー
早稲田大学4年生の耕作。大学生活も残すところ1年となり、ついに「就職活動」のシーズンが到来!目指すは大手電機メーカー「初芝電産」の内定ゲット。さっそく同級生の樫村とともに初芝の一次選考に挑むが、耕作の身にまさかの緊急事態発生! 就活は波乱の幕開けに……。のちに大企業のトップに立つ男の「原点」となる波乱万丈の青春譚、「就活編」がいよいよ開幕!

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『学生島耕作』の大学4年生の一年間をタイトルだけ変えたものです。 "就活編"とついてますが、実際に就職活動をしているのは1巻のみで、役職が変わるわけでもない本作については本当に"学生"のそのまま続きといった印象があります。 序盤は島耕作が初芝電産に入社するまでのドラマ、残りは学生編で出会った友人、恋人達との清算編という感じの内容です。 学生運動にのめり込んで進学できなくなってしまったクラムチャウダーくんや、ダンスパーティーで壁の花だった最上陶子、その他、友人たちの就職活動が描かれています。 縁故や偶然から、大手企業の内定をゲットするエピソードが2,3あり、就職は成績ではなく"人"だと感じられるシーンもあります。 現在面接を受けて回っている就活生の参考になるかというと微妙なところで、こういうことは無いではないと思いますが、時代も違うし、マンガ内のエピソードとして読むのをおすすめします。 大学4年の就職間近ですが、女性関係はアクティブで、大学生らしらかぬアダルトな恋愛シーンも多いです。 前作でようやく脱童貞したと思えないほどの成長っぷりで、ある意味では島耕作の(下半身の)成長を描いた物語といえなくもないですね。 全3巻で完結、本作によりイブニング連載版の島耕作は終了となります。 最後におまけマンガとして"課長中沢喜一"が収録されていました。 若い日の中沢氏のほっこりエピソードは読んで嬉しかったです。 島耕作は難しいですが、個人的には中沢喜一な生き方こそサラリーマンのお手本として尊敬できる姿だと思いました。

20 黄昏流星群

連載中 巻数 : 67

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あらすじ・ストーリー
52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこでで上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。ホテルレストランで食事の後、部屋で飲み直すことになるが、連絡先も本名も知らないまま、気まずく別れるはめに。彼女への恋心を抑えきれず、苦悩の日々を過ごしていたある日、意外な場所で再会を果たす。ふたりの恋心は一気に燃え上がるが、そこには障害も少なくなかった。

21 加治隆介の議

完結済 巻数 : 20

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あらすじ・ストーリー
加治隆介、39歳。一流商社のエリートサラリーマンの彼が、政治家である父・元春のを契機に、選挙への出馬を要請されるが……。――まったく新しい視点で、日本の政治を描く弘兼憲史の野心作、堂々登場!!

22 ラストニュース

完結済 巻数 : 10

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あらすじ・ストーリー
ニュース番組の革命児・日野プロデューサーの下、社会と格闘するスタッフの激しい姿を描く。報道の原点を探る超話題作!!

23 ハロー張りネズミ

完結済 巻数 : 24

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あらすじ・ストーリー
大都会の北のはずれ、下赤塚に「あかつ探偵事務所」はある。その裏側の路地にある喫茶店でヒマそうにコーヒーをすする男、彼こそが泣く子もだまる名探偵(?)、ハリネズミこと七瀬五郎。カンは鋭いが情に脆く、映画にでてくるいわゆる名探偵とはひと味違う。会の片隅に埋もれる心の闇を調査する男、ハリネズミの“探偵物語”。 浮気、蒸発、殺人…… 荒廃した社会の中に一条の光を求め、ハリネズミは走る!

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24 パパと生きる

完結済 巻数 : 1

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あらすじ・ストーリー
5年間、息子を育てることに奔走してきた父親が出会ったひとりの女性。彼女に教わった「鰯の煮付け」を息子が喜んで食べたことから、父と子、そしてこのふたりを見守る女性の物語は進んでいく…。弘兼憲史が“父親”をテーマに描いた感動作。

25 人間交差点

完結済 巻数 : 27

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あらすじ・ストーリー
と憎しみ、喜びと哀しみが織りなす無限の人間ドラマを描く珠玉の名作 殺した男の子供を、刑務所出産した受刑囚・松沢良子。だがそれは、殺してもなお、消しがたい恨みをぶつけるためだけに産んだ子供だった。その心をいち早く見抜いた所内医・早川は、子供を松沢の手の届かないところへ隔離する。日が流れ、松沢の出所日が間近に迫ったある日、退官していた早川が松沢のところを訪れる

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