1 北斗の拳
完結済 巻数 : 27
あらすじ・ストーリー
核戦争後の世紀末、秩序は崩壊し暴力が跋扈する時代。弱者は救世主の出現を切望していた…。そんな時、廃墟の町に一人の男が現れた。その男はケンシロウ。一撃必殺の北斗神拳で悪党を打ち砕き!
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まあ隔世の感はあるが、結構面白いと思うよ。やはり。これがシリアスな笑いの標本のような漫画だろうね。敵キャラへの愛着ある描き方も良い。ただ、サウザーあたりが頂点だと感じた。
ある一定の年齢以下の人と会話して「読んだことない」と衝撃的な回答をされた時、思わず『YouはShock!』と叫んでしまうくらい、おっさん世代では常識的な作品。 #seaurchinさんの感想をパクらせて頂きました。 時代は「西暦199X年」って連載時は近未来のことを言っていたんだろうけど、もう昔話だもんなぁ…仕方ないね。ちなみにこれは伏せ字ではなく「西暦199X年」という正式な年であることが大事です。 当時自分はジャンプでリアルタイムに読んでいましたが、毎週の展開に驚かされたものです。 中でも一番驚いたのは南斗六聖拳の最後の将が明らかになるところで、唖然として頁をめくるのも忘れて見入ってしまいました。 まぁ、今読み返して見るとありがちな話で十分予想出来る展開だったのですが、あの頃は若かったというか、疑うことを知らぬ純朴な自分には想定外の出来事でしたね。 あと、あくまでも個人的な意見ですが、今Webをググると「昔から、死兆星が見えると死ぬという言い伝えがあった」とまことしやかに書かれてますが、これって北斗の拳がきっかけになって後世に広まったデマだと思います。 少なくとも当時の自分と知人が知り得る知識において、死兆星の話が出た時にこんな伝説は世の中にありませんでした。あったのは「古代に兵隊の視力検査に使われた」という話だけで、そのために兵隊になって死ぬリスクが上がるから不吉だというは、北斗の拳を読んだ人が後付したエピソードだと信じています。 本作品の内容ですが今更書くまでもないので、気に入っている奥義を書かせていただきます。 ■二指真空把…二本の指で矢などを挟んで受け、敵に投げ返す技。 これは凄いよね。北斗百裂拳とか五指烈弾なんかは、めちゃくちゃ頑張って努力すれば自分でも出来るかもしれないけど(←無理だって)、二指真空把だけは出来そうな気がしない。 もしかして、北斗神拳伝承者達は日頃からキャッチボール感覚で矢を投げたりして訓練しているのだろうか… ■水影心…一度でも戦ったり見たりした相手の技を習得する奥義。 これも凄い。まぁ初見殺しの技が出てきたらおしまいだけど、これってもう無敵じゃん。「北斗神拳はァァァァァ世界一チィィ!」な感じだよな。 最後に蛇足で1つ… 「我が生涯に一片の悔いなし」をパロったセリフが『もぐささん』に出てきた時、思わず笑いました。上手い!座布団一枚! (2021/10/21誤字修正)
ある一定の年齢以上の人と会話すると、読んだことないと言うと異星人のような目で見られるくらい、おじさま世代では常識的な作品。 ネタになるような部分のみ知っている感じなので、今更ながらちゃんと読んでみました。 西暦199X年 核の炎に包まれた後の世界が舞台。 かろうじて人類は生き残るが、国家も秩序も意味をなさなくなり、暴力だけが支配する世界となった。 そんな世に現れた、伝説の暗殺拳・北斗神拳を操る男「ケンシロウ」の旅を描いた作品で、様々な拳法を操る使い手と拳を混じえ、己が宿命に立ち向かうというストーリーです。 旅の途中で出会った「リン」と「バット」を連れ南斗聖拳の伝承者たちと出会う中で、北斗神拳伝承候補者だった兄たちの生存を知り、そして世紀末覇王になるべく拳を振るう長兄「ラオウ」と運命の戦いに挑むまでが第一部。 その後、バットとリンが成長し、リンが修羅の国に攫われてしまい、取り戻すため、ケンシロウが北斗のルーツがある修羅の国に渡るという第二部・修羅の国編。 ラオウの実子「リュウ」と共に、支配者・コウケツの討伐やサヴァ国、ブランカ国のいざこざを解決する終章の大きく3部構成になっています。 ただ、ラオウを倒すまでが全体の半分以上を占めていて、一般的に有名なのもその辺までだと思います。 ラオウが散り際に叫んだ「我が人生に一片の悔いなし」というセリフはあまりにも有名ですね。 ストーリーとしても、ジャギ、トキ、ラオウというかつての北斗神拳の伝承者候補たちや、シン、レイ、ユダ、シュウ、サウザーといった個性的な南斗聖拳の伝承者たち、そして意外な6人目の南斗聖拳伝承者、ケンシロウの想い人「ユリア」の秘密など、展開のテンポが良くキャラも個性的、そして経絡秘孔を突かれることで人体が内側から爆散するという衝撃的な戦闘術が相まって、第一部が1番楽しめたと思います。 ただ、第二部になってからはキャラが似た感じになり、経絡秘孔に関するそれっぽい解説もなくなり、ストーリーもややこしくなるなど、面白さは半減します。 第三部は私的には蛇足と思えるほどで、テンポも悪くなり、先が気になるというよりも完全に惰性で読んでしまっていたのが残念なところです。 ただ、第一部は今読んでも見劣りしない面白さでした。 有名作なので、コモンセンスとして読んでおくだけでもいいと思います。
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