1 ヴィンランド・サガ
連載中 巻数 : 27
あらすじ・ストーリー
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!! 『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!
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「プラネテス」で有名な幸村誠作品。 戦士、ヴァイキング、傭兵、武装船団・・・ これらのワードに反応するのであれば、まずお勧めできる作品。 燃える展開、戦闘もカッコイイ。熱い!
1巻 11世紀初めのフランク王国に出没したヴァイキングは土地の争いに首を突っ込みあっというまに宝を持ち去る。首領はアシェラッドという男。フランク王国の頭の首を取ったのは2本の短剣を使いこなすトルフィンという少年。トルフィンはアシェラッドに決闘を申し込むためにアシェラッドの船に乗っていた。ヴァイキングの故郷ではアシェラッドは慕われている。 物語はトルフィンの過去へ遡る。トルフィン少年はアイスランドで父トールズ,母ヘルガ,姉ユルヴァと暮らしている。トールズは深い信念を抱いた芯のある男で,奴隷を使わないなど変わっているが村の人々に一目置かれている。ある日,ヨーム戦士団の艦隊が現れ,トールズが昔ヨーム戦士団の大隊長だったことが分かる。 著者の前作『プラネテス』とは全く異なる作品だが,冒頭から引き込まれて読んでしまった。トルフィンがアシェラッドのもとでどんな風に成長していくのか楽しみだ。 17:怒りでトルフィンを殺そうとするヒルド。ヒルドの過去。彼女に対しトルフィンとエイナル,そして仲間たちみんながとった行動 18:ヒルドはトルフィンを見張るために一緒に旅を続けている。久々に登場した「のっぽのトルケル」はクヌートの平和な統治によって戦争がなくなりつまらなそうにしており,そこへヨーム戦士団のフローキがやってくる。運悪くトルフィンは見つかってしまう。ヨーム戦士団首領の血を引くトルフィンが平和に暮らすことが如何に難しいことであるか。 19:生きているだけで周りが放っておいてくれず,どうしても戦いに引きずり込まれてしまうトルフィン。昔の因縁が集う大きな戦いが始まりそうな予感だ。
これに並ぶ青年漫画を自分は知らない。 一言で言えば濃密な人間ドラマ。 現在20巻出てるがその中での大きな3つの流れがそれぞれ全く異なる展開を見せてくれて全く飽きることがない。 復讐編は最も戦闘描写が多く一見派手なため人気もありそれ以降の農場編から質が落ちたという声も少なからずあるようだが実に勿体無い楽しみ方をしていると思う。 この作品の真髄はむしろ続く農場編と冒険商人編だろう。 周囲の影響等で段々と変化して行く主人公を見るのは実に感慨深いものがある。 序盤に比べてコミカルな部分も増えてくる中盤以降だが序盤が殺伐としてたぶん変化があってこれはこれで面白い。 画力も申し分なく特に表情が上手いという印象。 他に表情が上手いと思えた漫画家は故土田世紀氏くらいだ。 唯一の欠点はペースが遅すぎることくらいだ。 個人的には現在週間で描いて欲しい漫画の第一位がこの作品。 現在もなにやら戦闘メインな展開になりつつあるようだけど欲を言えば戦闘はもう序盤で満足なんでほどほどに切り上げて新しい土地を仲間と旅しながらそこで色んな反応が見てみたい。 厳しいが楽しい旅そして仲間達との交流。 これからこの作品に最も期待したい部分はそこだと個人的には思う。
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