おすすめ政治・ビジネス漫画ランキング

51RHmHjFsbL こんにちは!マンガーレ運営です。
このページをみてるという事は、おすすめの政治・ビジネス漫画をさがしているという事でしょうか?
ここでご紹介するランキングはマンガーレに集まった1万人を超えるマンガ好きの口コミにより選出された人気漫画のランキングです。
ぜひ参考にして、素敵な漫画と出会ってくださいね!
※ちなみに左側から連載状況や巻数、また作者や雑誌名、そして漫画に含まれる成分などで絞り込んでさがす事もできますので、ぜひいろいろと活用してみてくださいね!
それでは、おすすめ人気漫画ランキングを紹介していきます。 今後はこの説明を非表示にする

ランキング更新日: 2023年09月07日

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1 夕凪の街桜の国

完結済 巻数 : 1

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あらすじ・ストーリー
昭和30年、熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作

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戦争を題材とした作品は当時の惨劇を徹底的に描き、 見る者に疑似体験させることで同じことを繰り返してはいけないという戒めや 平和への願いを訴えかけるというの一般的な流れになっています。 夕凪の街桜の国は着地点は同じとしながら、全く違う角度で戦争を描いた漫画です。 啓蒙臭さはなく、レトロで繊細な絵とところどころに織り交ぜられたユーモアもあって、 とても読みやすく戦争物として比類ないほど読後感が良いです。 夕凪の街では「忘れたいのに忘れられないもの」だった原爆が、 桜の国では「忘れたくても忘れてはいけないもの」に変化しています。 その変化を現代に生きる私たちは大切にしたいと思える。そんな漫画でした。

こうの史代さんの作品。 「この世界の片隅に」と同じく、原爆をテーマにしたマンガですが、本作は戦時中を描いたものではなく、原爆投下後の広島で生きる人々の生活を描いたものとなっています。 「この世界の片隅に」より前に描かれていて、「この世界の片隅に」は本作に続く形で描かれたものとなります。 "夕凪の街"、"桜の国(一)"、"桜の国(二)"の三作が収録されていて、それぞれ原爆投下から約10年後(1995年)、40年後(1987年)、60年後(2004年)が舞台となっています。 "夕凪の街"は、原爆被害にあったが生き延びた女性「平野皆実」が主人公です。 建築事務所に就職し、倹約をしながら慎ましく平穏に生きるが、原爆の話題にできるだけ触れないようにする人々の姿に違和感を感じる。 ある日、同僚より求婚されるが、原爆投下のあったあの日、たくさんの死体を踏み越えてきた自分が幸せになるわけにはいかないと感じる、という展開です。 原爆症に苦しむ女性の姿が描かれていて、最後はとても悲しい終わり方になっています。 "桜の国(一)"は平野皆実の弟「旭」の娘「石川七波」に主人公が変わります。 場面は変わりますが、時間軸は連続していて、"夕凪の街"に出てきた皆実の母と同一人物らしき女性が皆実の祖母として登場します。 七波が鼻血を出したことで過去のトラウマが想起させられ、つらい気持ちになるなどの描写がリアルで痛々しかったです。 "桜の国(二)"も引き続き七波が主人公で、戦争からはかなり時間が経過しているのですが、原爆二世となる七波の弟に、先天性の可能性が疑われる喘息症状があることで"今"の我々にも関係がないわけではないということが描かれており、あの出来事は確かにあり、その事実は消えてなくなることはないのだと感じられました。 ただ、最後は、それを受け入れて生きる姿が描かれていて、過去に引きずられるわけではなく、未来に目を向ける内容となっています。 原爆をテーマにしているのですが、悲惨さや残酷さとは違う点にスポットがあっていて、前向きな内容と思いました。 素晴らしい作品だと思います。

2 サンクチュアリ

完結済 巻数 : 12

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あらすじ・ストーリー
北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計画。その事務所を訪れるが、そこで政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男に追い返されてしまう。田代が事務所に帰った頃、北条は驚いたことにその秘書・浅見千秋と会っていた。そして、北条は浅見と共に国会議事堂を見ながらつぶやく。「オレは、必ずおまえをあの赤絨毯の上に立たせてみせる!」と………

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これぞ漢のバイブルである!

カッコいい生き様を見せてくれる、バイブルとなる作品 ●ストーリー 昔からの友人である浅見と北条が、片方は政治の世界、片方は裏社会(ヤクザ)でトップになることで二人で日本を変えていこうとする話。 「40歳で首相になって政治の世界を変える」という途方もない理想を実現しようとする。 体制主義的で年功序列的な日本の政治界では普通じゃ実現できないくらいの理想だけれども、その二人で誓った志を実現するために、政治と裏社会という一筋縄ではいかないそれぞれの道を、文字通り命懸けで、本気で進んでいく。 政治家とヤクザ、互いが近づくとそれはスキャンダルにもなるわけで、直接会うことなどもほとんどない。 それでも互いを信じて、本気で理想の実現に向かい続ける姿が、本当にカッコいいなって思います。 ●キャラクター 北条と浅見という主人公はもちろんカッコいいんだけど、渡海さん、黄さん、検事さん、伊佐岡など、主人公以外のどの登場人物もみなそれぞれの信念を持っていて、それを貫き通しているところもカッコいい。 いいマンガって名脇役と名敵役がいるものなのかもしれない。このマンガではそれが渡海さんと伊佐岡だと思う。 ●絵 「筋の通ったカッコいい男」を描かせたら池上遼一先生に敵う漫画家はなかなかいないんだろうなーってくらいに絵もハマってます。 劇画タッチって言う言葉が合っているのかは分からないですが、このタイプの絵にアレルギーが出ないのであれば読んで欲しいです。 僕は政治の世界に興味があるわけではないし、日本を変える、というほど大きい志を持っているわけではない。 このマンガの中で描かれている理想が必ずしも正解とは思わない。 だけれども、本気で理想を実現しようとする二人の姿に心を打たれるし、僕も自分の理想を実現するために本気で頑張ろう、と思えます。 55年体制という今とは異なる政治体制の時代を描いているにも関わらず、ここまで響いてくる作品は他にはないんじゃないかなー 「人生でなにかを成し遂げたい」という気持ちを思い出させてくれる、一番好きな作品です。

3 インベスターZ

完結済 巻数 : 21

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あらすじ・ストーリー
お金って何だ?創立130年の超進学校・道塾学園に、トップで合格した財前孝史。入学式翌日に、財前に明かされた学園の秘密。各学年成績トップ6人のみが参加する「投資部」が存在するのだ。彼らの使命は3000億を運用し、8%以上の利回りを生み出すこと。それゆえ日本最高水準の教育設備を誇る道塾学園は学費が無料だった!「この世で一番エキサイティングなゲーム人間の血が最も沸き返る究極の勝負……それは金、投資だよ。」

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中1の主人公男子が、中高エスカレーター式の有名進学校に成績トップで入学したところ、学園内で秘密裏に行われている投資部に強制入部させられ、全く興味の無かった投資を学びつつ、次第に惹かれていくというストーリー。 投資のイロハを一緒に学びつつも、主人公の成長というストーリー仕立てなので飽きずに読むことができます。 始めはただの株式の売買でしか無かったものが、経済、社会、引いては国をどう作っていくべきか?まで、多角的な視点で展開されていきます。 日本人として耳の痛い話も率直に議論されていて、色々と勉強になります。 社会人の方はもちろん、学生時代に是非読んでおいた方が良い作品!

投資だけでなく医療や環境問題など多方面で勉強になる作品でした。 これから投資を始めてみようと思っているので、きっかけ作りには丁度いい作品だったかと思います。 「ゴールドラッシュで金を拾って儲けた人はいない」という話は頭に残りました。ついつい加熱しているブームに乗っかりそうになりますが、一歩下がったところからその熱を利用した儲け方ができるようになりたいなと思います。 ベンチャーや起業の話を読んで自分でも細かい計画ばかり考えてしまう自分はもっとモチベーションや、願望を押し出してとりあえず行動することが大切なのかなと感じました。 作品を通して学生時代に株に挑戦しておけばよかったなと思いました。就活のときは自分と関わりのある企業ばかり調べていましたが、株を通して企業研究をしておけばもっと視野が広がったかなと思います。

"マネーの拳"や"エンゼルバンク"など、ビジネス系マンガを多数描いている三田紀房氏の作品。 ずばり『投資』がテーマで、会社の選び方、運用の仕方など、投資のノウハウが学べる内容です。 また、そもそもお金とは何か?貯蓄を貯めるにはどうすればよいか?戦前は実は盛んだった投資が、現在、垣根を感じる原因はどこにあるのか?など、投資以外にもお金に関する知識が詰まった一作となってます。 舞台は北海道にある中高一貫校「道塾学園」です。 ここは藤田金七という豪商が創立した学校で、貧困層へも広く教育を施すために授業料がかからないです。 そこにトップの成績で入学した「財前孝史」が主人公。 野球部に入ることを考えていた彼は、ある日、先輩に導かれ、図書室の奥にある謎の一室に連れてこられる。 そこには数名の生徒が麻雀に興じており、彼らは、学園創立時から存在する"投資部"であると明かします。 代々トップの成績者を迎え入れる伝統になっている投資部に参加することになった財前が、初めての投資を学び、資産を手堅く運用する内容となります。 投資部は中学1年生から高校3年生の6人で構成されており、彼らが学園の資産3000億円を運用して得た利回りによって、学園のすべての経費が賄われています。 投資部に入るなり何億という運用資金を任され、素人知識で運用を始めるというとんでもない舞台設定ですが、投資のシーンはリアリティにあふれています。 恐ろしいロスカットについてもちゃんと説明があり、マンガ的な展開で理由なく運否天賦からトントン拍子に大儲けするような展開になっていないところはちゃんとしていると思いました。 金取引やFX、不動産投資までやっている上、チャートの見方、四季報の歴史、凄さについても触れられていて、投資に興味のない人にも面白く読める作品です。 "ドラゴン桜"もですが、絵柄のクセが強く、エロい系の女の子も登場しないのに、興味ない分野でも楽しく読めるのが普通にすごいですね。 投資のノウハウをレクチャーするビジネス書籍ではなく、ちゃんとストーリーもあります。 戦後、藤田金七が道塾を設立時に財前の曽祖父「財前龍五郎」が関わっていたことを知り、ベンチャー企業との会合の中で金七の玄孫「藤田慎司」と知り合います。 そこから投資部の資産、道塾の経営資金に手をかけた投資バトルが始まり、後半はこのバトルが中心となります。 最後は完全にバラエティ番組のノリになってましたが、個人的にはそこも含めて楽しめました。 またベンチャー企業の例として、実在の企業名が登場します。 堀江貴文氏や、ユーグレナの創業者・出雲充氏、DMMの創業者・亀山敬司氏などなど、実名で登場し、財前と共に未来に投資していく様が描かれます。 そのあたりは正直なところ賛否ありそうですが、ライブで活動を行っている人物の考えを読める実用的な書物であると思いました。 マンガ、というよりも投資のバイブルとして、おすすめの作品です。

4 大東京トイボックス

完結済 巻数 : 10

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あらすじ・ストーリー
ゲーム業界舞台に主人公・天川太陽と彼率いるゲーム会社、スタジオG3が様々な「現実」に立ち向かう姿を描いた作品。時に衝突し、時には挫折しながらもゲームに全力投球なスタッフたちからは熱い」を感じずにはいられません。もうコントローラを置いてしまったかつてのゲーム好きの方にも、現在ゲームを楽しんでいる方にもお勧めできる最高に「熱い」漫画です。「今時のゲームもおもしろいですよ。…俺がおもしろくしてみせますよ」

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ゲーム制作会社での制作の流れを書いた珍しいマンガ。 WEB制作などと通じるものがあって、とても読んでいておもしろかったです。 もしWEBやゲームみたいな何かしらの制作業務に携わっている人なら、楽しく読めると思います。

1巻しか読んでませんが、それでも、ゲーム業界のドタバタが、細部に渡りあまりにリアルにかかれているので驚きました。ゲーム業界ってディベロッパ側の仕事の世界はどんな世界なのかを知るには、非常に良い漫画だとおもいます。業界関係者らの夢も闇も含めて全て赤裸々にかかれている事について、好感が持てます。

5 クニミツの政

完結済 巻数 : 27

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あらすじ・ストーリー
貧しくても立派な気概を持って政治家をめざす坂本竜馬。そんな先生の票を一票でも集めようと手を尽くす熱血派秘書・武藤国光の物語。農薬の害や、教育、薬害についてなど、いろいろな視点から政治にメスを入れています。

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サイコメトラーEIJIに登場する武藤国光が主人公の政治漫画で思想がモロに出てるので好嫌い分かれると思います

サイコメトラーEIJI後半で登場した蕎麦屋の倅「武藤国光」を主人公にしたスピンオフ作品。 スピンオフ元のサスペンスミステリーとは全く違い、ある衛星都市の市長選を舞台にした、社会派な作品です。 サイコメトラーEIJIにて牧原代議士の雑用係として採用されたクニミツが、修行という名目で新千葉ヶ崎市の市長になるべく活動している「坂上竜馬」の秘書になるため新千葉ヶ崎市にやってくる。 だが、この市は利権と癒着に塗れた政治家が好き放題やっている状態だった。 日本政治の暗黒面の縮図のようなこの街で、政治家浪人の秘書というポジションから膿出しを行うという内容です。 あらすじからは固い感じを受けますが、ギャグ要素が強く、読みやすいです。 テーマは政治ですが、この頃のマガジンらしく暴力とエロが基本です。 ただ、政治描写がデタラメかというとそういう訳ではなく、ご都合主義的な展開はあれども勉強になる内容でした。 土建屋と癒着し無駄な道路を作る現市長、教団員を街に引っ越させて市長になろうとする新興宗教の教祖、卑怯な選挙活動の妨害工作、教育問題や医療問題まで、様々な問題に対して、実例を交えてクニミツ達が切込みをいれるストーリー展開です。 基本的に勧善懲悪で、数話に1回ほどホロリとくるシーンもあります。 とてもためになり、面白かったです。 スピンオフ作品ですが、サイコメトラーEIJIとはほぼ関連が無く、本作からでも楽しめますが、ラスト近くにサイコメトラーEIJI内であった事件とEIJIの登場人物が少し出てくるので、呼んでいた方がベターかなという気がします。 この原作者と漫画家コンビの作品は他作品にも繋がっていることが多いので、基本的に古いものから読んでいくのがおすすめです。

6 働きマン

連載中 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
週刊『JIDAI』編集部の女性編集者・松方弘子28歳独身。弘子は編集長や上司や同僚たちと一緒に右往左往しながらもいい雑誌を作る為に日夜奮闘する。寝食を忘れ、恋人との逢瀬もままならず、ジレンマに悩み、誰かとぶつかり……。それでも弘子はいざ仕事モードとなると”男スイッチ”が入り『働きマン』となり、「30歳までに編集長になる」を叶える為、日夜働き続けるのだ!! 「あたしは仕事したなーって思って、死にたい」

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週刊誌の編集部で戦い続ける女性編集者が主役のお仕事マンガ。 作者は安野モヨコ氏。 安野モヨコといえば、"ハッピーマニア"や"さくらん"、"美人画報"などから女性向け作家のイメージが強いですが、本作はモーニング連載です。 舞台となる週刊『JIDAI』編集部は『週刊現代』を取材して設定されたそうで、いわゆるゴシップ誌の様子です。 作品の特性上、仕事の具体的な内容やそれにまつわるトラブルが描かれますが、"雑誌編集部"それ自体を取り上げた作品ではなく、多忙な現場でプライベートも投げ出し粉骨砕身働く"働きマン"を描いた作品です。 男性だらけの編集部でバリバリ働く女性の社員という、"女性ゆえ"なところを前面に出したエピソードも多く、そのためどちらかというと女性向けの内容なのかなと思いました。 連載時は菅野美穂主演でドラマ化、ノイタミナ枠でアニメ化して、社会誌でも取り上げられるなど、結構話題作だったのですが、2008年より休載し、以降、続編が出ないままとなっています。 現在は労働現場もかなり変わっていると思われるので、続きは出ないだろうなーと思います。 ただ、1話完結型で伏線というものも特にないので、中途半端でぷっつり終わるという感じでもないです。 それゆえに、投げ出した感はあまり無く、続きがあれば読みたいけど、まあここで終わりなんだろうなという感じでした。 女性の労働環境向上を謳ったような内容ではなく、主人公も社会の一部であり、主人公も含めて色んな考え、ドラマを持った人がいて、彼ら全員が社会の一部を成している、という感じがしました。 涙腺に来るものもあり、考えさせられるものもあり、凄くおもしろかったです。 ただ、主人公の「仕事したなーって思って死にたい」というセリフだけは賛同できないですね。

7 サラリーマン金太郎

完結済 巻数 : 30

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あらすじ・ストーリー
サラリーマンになるため、漁師をやめて上京してきた一人の男…その名を“矢島金太郎”という。亡き妻の忘れ形見・竜太を背負い、目指すは一流企業「ヤマト建設」。しかしこの男、元は暴走族「八州連合」のヘッドという型破りな経歴の持ち主。ヤマト建設会長・大和守之助が釣り漂流しているところを助けたのがきっかけで、中途仮採用されたのだが、一日中鉛筆削りの毎日をしいられていた。

8 STEVES

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
Mac、iPod、iPhone、iPad…世界を変え、世界を作った企業・アップルコンピュータ。今から約30年以上前、その中心にいたスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、まだ無名だった。二人の武器は圧倒的な向上心と探究心、そして遊び心。向かうところ敵だらけ、障害だらけの1970年代のシリコンバレーを舞台とした二人の革命に浸れ…熱狂せよ…!!

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アップルのカリスマ経営者ジョブズと、黎明期に彼を支えた伝説の技術者ウォズの話。 スティーブズというタイトルの通り、ウォズがアップルを去ってからの話はありません。 ジョブズが帰還してipodやiphoneといった私たちに馴染みのある製品を生み出して 不死鳥のごとく蘇る時代がないんですよね。 一番面白いところをカットするのはどうなの?と思います。 そもそもの話になってしまうんですが・・・ 技術力というものは今から見ればもうすでに当たり前のものになっていたり古かったりして スゴさというものが表現にしにくい、 言ってしまえばマンガ映えしない題材だと感じました。 かなりニッチなところを攻めているマンガです。 興味のある人しか読んでも面白くなさそう。 出来は良いけど人に勧めにくい。

 ジョブズの伝記も読んで、映画も視聴済みです。  伝記や映画よりも表現がフィクションになっていました。現実歪曲フィールドの表現は漫画でよかったと思います。しかし、映画もそうでしたが、ジョブズがAppleに復帰した後の話がほとんど描かれておらず残念です。iPodやiPhoneの作成秘話をもっと知りたかったです。中途半端にしっかり描かれているので、打ち切り感があります。  Appleだけでなく、マイクロソフトのエピソードも描いている点では伝記や映画よりもポイントが高いと思います。

ジョブズとウォズニアック、2人のスティーブを主役にした伝記漫画。 Apple創業から2人が一時退陣するまでが語られます。 漫画的表現があるものの史実に忠実に描かれていて、Apple創業に関わった重要人物やMicrosoft、IBM、HP、Xeroxも登場し、Appleとの関係性を学べます。 私自身Apple信者というわけではなく、PC-9821でゲームを遊んでいた頃、Macintoshの存在はグラフィック系の作業をする人向けのニッチな存在というイメージいました。 GUIは元々Appleのものという漠然とした情報はありましたが、具体的にMicrosoftがGUIをパクったのか?については知らないままでいたので、本作の内容はかなり勉強になりました。 ウォズニアックのブルーボックス自作の逸話から、Apple創業、最初期のコンピューター販売店"バイトショップ"で販売することになったApple Ⅰ、マイク・マークラ、マイケル・スコット、Apple Ⅲの失敗やPARKの見学、GUIとの出会い、そして、Macintoshと、初期のAppleについて描かれています。 描かれるのは2人の退陣までで、PowerBookや、iMacにインテルが乗るという私的に衝撃を受けた出来事については残念ながら触れられていないです。 あくまでも2人のスティーブの物語のため、ウォズニアックが関わらないiPodやiPhone、iPadまで描かれないんですね。 ただ、個人的には黎明期、今では名機と呼ばれるコンピューターが犇めいていたこの頃が最もドラマとしては輝ける時代だったと思うので、いい所で終わったと思います。 日本版も読みたいです。NECのPC98シリーズやシャープのx68000、SEGAのSC1000、主人公を誰に据えるかが難しいところですが。 なお、ジョブズのカリスマ性、影響力を現実歪曲空間という厨二なワードで言い表すことがありますが、本作はその現実歪曲空間が展開されることで周囲の人々を圧倒しなぎ倒す表現が用いられます。 ビル・ゲイツなど、同じく強いカリスマ性を持つ人物とぶつかり合うシーンでは、まるでバトルマンガのような場面になっていて、ただの歴史漫画では無く楽しめるポイントでした。 折を見て読み返したくなる作品だと思います。

9 編集王

完結済 巻数 : 16

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あらすじ・ストーリー
「あしたのジョー」に感動して、プロボクサーから漫画編集者に転身した桃井環八。実際の漫画編集を目にして…!?話題の漫画業界コミック!!幼い頃、『あしたのジョ-』を読んで感動し、ボクサ-になると宣言したカンパチこと桃井環八。念願のボクサ-になり、チャンピオンを目指しているものの、成績は不振で、万年10回戦ボ-イと呼ばれていた。ある日、定期検診を受けたカンパチは、眼の精密検査を受けるようにと医者から忠告を受ける・・・。

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ボクシングを諦めた主人公が一転漫画の編集者という世界で頑張る話。 漫画家ではなく編集者側に主人公を置いた作品は多分珍しいと思われる。 この作者の作品「俺節」同様結構泥臭い系の作品ではあるが「俺節」よりはまだ万人受けし易いとは思う。 漫画がある程度好きなら1度は読んで貰いたい作品。 漫画に対する熱量は相当なもんで登場する面子が嫌に個性的というのもあって物語に入り込みやすい。 漫画家と編集の関係も読んでて普通に面白い。 登場人物それぞれにきちんとドラマがある点も見逃せない。 一応中心にいるのは主人公ではあるがサブキャラにも十二分にスポットを当ててるおかげで物語に深みが増す。 この作者はそういう話作るのは本当上手いと思う。 所謂人情話的なものも多いがエピソードによってはかなり涙腺に来るものもある。 個人的にはだがマンボの話と仙台と現編集長の過去話とか特に好きだ。 編集長の過去と現在の変貌ぶりも面白い。 変わらない人間と変わらざるおえなかった人間の対比。 熱さや泥臭さに抵抗がないなら是非お勧めしたい作品。 ちょっと古い漫画だからかノリが多少古い場面もあるのはご愛嬌w

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あらすじ・ストーリー
矢島金太郎が、グレート・モーガンの所有するINB日本支社の為替ディーラーとしての再出発をスタートする。しかし、投資銀行の仕事に嫌気がさして出社拒否。ファンドを立ち上げテレビ局買収を狙う。今読むと、ホリエモンばりのストーリーでリアルに感じます。時事問題と併せて読むと勉強になります。

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サラリーマンとなった元・漁師「矢島金太郎」を主役に据えたビジネスマンガ『サラリーマン金太郎』の続編です。 サラリーマンが主役のマンガは多々ありますが、金太郎の行動は破天荒を通り越して現実味が無く、他と一線を画したものとなっています。 タイトル通りマネーウォーズを繰り広げるのは本作中盤までで、以降は別業界になっています。 サラリーマンにこだわり続けていた金太郎ですが、本作ではサラリーマンと呼ぶには大きすぎるポジションについており、後半では"サラリーマン"でも、"マネーウォーズ"でもなくなっています。 そのため、一般的サラリーマンとしてのしがない生き方、あるいは活躍の仕方を学ぶことは本作ではできないと思います。 もし金太郎の生き方を参考にサラリーマンをしている方がいれば、それはよほど大物か、あるいはクビ直前かのどちらかですね。 マネーウォーズ編の序盤は『マネーウォーズ編プロローグ』として別作品となっています。 『サラリーマン金太郎』の続編作品ですが、本作の前に"プロローグ"を読んでおく必要があります。 金太郎は『サラリーマン金太郎』の終盤でヤマト建設を退職し、『プロローグ』で外資系投資銀行会社・INBに転職します。 そこで、外国為替で兆円単位の利益を出し、100億ものボーナスを得ますが、その金にそれほど興味もなく、釣りなどをして日々を過ごしていました。 そんな折、銀行役員に呼び出され、金太郎はファンドマネージャーになることを誘われます。 金太郎は、金太郎ファンドを立ち上げ、再びマネーゲームの世界に飛び込んでゆくが、彼の前に世界的な投資家「ジョー・ロス」が立ちはだかる、という展開です。 作中では国家が買えるほどのお金が飛び交っていて、一介のサラリーマンが動かせる金額を飛び越えていきます。 内容も難しく、投資の知識が無い私には、正直なにがどうなって勝利した、あるいは敗北となったのか理解が追いつきませんでした。 展開は非常に早く、テンポが良くて読みやすいのですが、そもそも投資に興味がない私のような人向けではなかったですね。 それこそ外資系投資銀行に勤めている方が読めば面白いかもしれないですが、外資系投資業界に暴走族上がりの元漁師が飛び込むという異色のマンガなので、ストライクとなるターゲットは狭いかもしれないです。 マネーウォーズ編は中盤までで、中盤以降、金太郎は高知の港町で漁師に戻ります。 とはいえ漁師マンガになるというわけではなく、今度はその高知の町の立て直しに尽力する展開となります。 個人的にはマネーウォーズ編よりこちらの方が面白かったです。 メタンハイドレートに着目して、具体的に収益を上げるプランを立てる展開は現実味のある夢であり、興味深く読みました。 面白かったですが、全4巻と短く、もう少し金太郎の活躍を見たかったですね。 これから軌道に乗るという時にフラッと去ってゆく、それが金太郎らしいといえばそうなのですが、読むとあっという間という感じがします。 ラストはまた更に続編に続く終わり方になっています。 マネーウォーズ編は全4巻ですが、サラリーマン金太郎は続編に続くので、引き続いて金太郎の活躍を追っていきたいと思います。

11 課長島耕作

完結済 巻数 : 17

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あらすじ・ストーリー
耕作、34歳。肩書き、課長。出世にあくせくする気もないが、新しい椅子の座り心地はなかなか悪くない。島の所属する宣伝部の情報が、ライバル会社に漏れていた。調査を進めるうち、派閥絡みの社内政略にも発展し、島は渦中の発端にいる自分を知る。そして、事件の一因でもある、島にかかわる魅力と才覚を秘めた女性たち。油断してつきあおうものなら、手痛いしっぺい返しが待ち受ける。島課長もご用心!

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1983年から連載開始され、2021年現在、相談役にまで上り詰めた「島耕作」を主人公とした『島耕作シリーズ』の第一作目。 バブルに湧く動乱の日本で、経済を回す歯車として働く団塊世代ど真ん中のサラリーマンの姿を描いた作品です。 舞台となる会社は大手電機メーカーの初芝電器。 主人公のサラリーマン島耕作は、初芝電器営業本部で宣伝課課長に昇進したのですが、妻にはそのことを話もしないほど冷え切った間柄でした。 最初は読み切り作品で、小心で意欲に乏しいが性欲だけは旺盛な島耕作が描かれていましたが、その後、いろいろな経験を得て、社内での大きな地位を得ていきます。 バリバリのお仕事マンガで、転勤、出向があり、派閥争いや妬み嫉みが横行しています。 島耕作は、誠実で頭がよく、器量も良くて女性にモテるキャラとして描かれています。 仕事がよくできて熱意もあるが、出世意欲には乏しく派閥に属さないこともあって、様々なトラブル、逆境と言える環境に投じられますが、そこで大きな成果を上げる。 突飛な発想や、世間をひっくり返す発明なんかは無く、あくまでサラリーマンとしての働きの結果であり、常識の範囲内の成果のため、あるい意味ではサラリーマンの日常が描かれているといえますが、島耕作の頑張りの結果であることを読者は追えているため、読んでいて一緒にその成功を喜べる内容だと思いました。 マンガ的な極端に非日常的な展開は無いのですが、島耕作の大きな特徴として、寝技が特異です。 作中、島耕作は様々なトラブルに見舞われますが、その時々の女性が助けてくれます。 そしてセックスですね。特に初期の島耕作は、息をするようにセックスします。 店で出会って気になったとか、何なら、なんの前触れもなく二人きりになったら早々に脱ぎだす女性もいる始末。 更には、妻子持ちの男性も島耕作に迫りだすので、この異常なフェロモンは島耕作の固有結界かもしれないです。 時代によるものか、あるいはこういう商社でもあるメーカーで働いた経験がないためか、現実的に私が属している会社の労働内容とは全然違っているのですが、とてもおもしろいと思いました。 内容が政治情勢や社会システム、会社の仕組みの説明等と密接のため文章量が結構あり、私自身読む時は結構その辺、飛ばして読んじゃったのですが、それでも楽しく読めました。 また、島耕作のビジネスが成功したり、悪党が失脚するときなんかは、カタルシスを感じました。 タイトルがもはやネタバレですが、次回作『部長 島耕作』に続きます。 島耕作が部長になるまでも非常に劇的なドラマがあるので、本作から読んでほしいと思います。

12 エンゼルバンク

完結済 巻数 : 14

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あらすじ・ストーリー
主人公が破綻寸前の学校を立て直す話でおなじみ前作・ドラゴン桜の外伝として現在も某雑誌で掲載中の作品。高校で英語教師をしていた井野々子は、教師としての成果を挙げながらも教師でいることに飽きてしまい、転職を決意する。とある関係で前作主人公桜木から転職代理人の海老沢康生を紹介され、勧めで海老沢が所属している転職サポート事業・ライフパートナーに転職する。海老沢が直属の上司となり仕事を開始するが初日の仕事はいきなりクライアントの担当だった!!転職者だけでなく社会人なりたての人間にも会社の仕組みが分かる内容にな

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ドラゴン桜で登場した龍山高校の英語教師「井野真々子」が主人公。 教師からの転職を考えた井野は、「桜木健二」に転職代理人「海老沢康生」を紹介される。 アドバイスを聞いた結果転職を諦めかけるが、海老沢の進めより、海老澤の所属する会社・ライフパートナーで、転職代理人として働き始めるというストーリーです。 "ドラゴン桜"では、落ちこぼれつつある生徒を様々な受験テクニックで東大合格に導く受験生に向けた内容でしたが、本作のターゲットは就労中の大人となっており、転職を主なテーマにして社会的価値を高める方法、成功する為の考え方を指南する内容となります。 前作では東大合格という明確なゴールに向けていましたが、本作は基本的にはライフパートナーへ転職相談に訪れる顧客を通して学ぶパターンとなっています。 仕事がターゲットなので、そのゴールというとリタイアになるわけで、本作ラストは井野が自分のやるべき仕事を見据えたことで終幕です。 私は仕事に差したる情熱もない、持つ気も無いので、ペラペラめくって読んでましたが、意識の高い人には具体的な数字があって、実践的でわかりやすいことが描かれているので、自己啓発書とか好んで読む方は好きなんじゃないかなと思います。 見出しだけ書くなら「人の価値は市場が決める」とか「もっとも年収の高いのが転職0回の人」、「転職はリセットではなく人生のチューニング」など。 また、マスコミが伝える社会のデータの嘘についても多く取り上げられていて、転職を考える人にもそうでない人にも為になる内容だと思います。 マンガとしても普通に面白く、先の展開が気になる作品でした。 また、ドラゴン桜と違い、作画も安定していると思います。 氏は企業や株式投資、就活を題材にしたマンガも描いています。 これまで興味のない分野でしたが、読んでみいという気にさせてくれます。

13 専務島耕作

完結済 巻数 : 5

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あらすじ・ストーリー
勝木社長の跡を継ぎ、初芝社長になった郡。そして専務に昇進した耕作。よきライバルである二人は、新たな初芝のあり方を模索する。中国、インドだけでなく北米担当にもなった島は、久しぶりに娘・奈美の住むアメリカへ。そこで、もう一人の娘・nyaccoことナンシーの噂を聞く。悲しい別れ、そして新たなる恋の噂――。島の活躍は止まらない。

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『島耕作シリーズ』五作目。 病により社長職を辞任した勝木清春に変わり、島耕作と共に海外拠点を受け持っていた郡山利郎が社長に就任。 専務取締役だった郡山氏に変わり、島耕作が専務取締役に着任します。 常務から専務へとポジションが変わりますが、2つの役職の違いは重要視されず、タイトルが変わっただけで引き続きの展開です。 前作"常務~"同様、巻数は短く、実質、常務と専務は2つで一続きで、取締役から社長への過渡期のストーリーといえると思います。 中国、インドと担当してきた島耕作が、再びアメリカに渡る。 そこで、豊かな市場がある日本国内にばかり目を向けた戦略を行う国内メーカーと、早いうちから海外へ事業を展望している中韓のメーカーの考え方の違いを学ぶ。 世界各地を舞台にすることで、日本の電器メーカーもグローバルに目を向けた展望が必要だという考えを持つようになります。 後半では、ライバル会社の五洋電機が、韓国の電器メーカーソムサン電子より、M&Aを仕掛けられます。 五洋電機の技術が海外流出し、ソムサン電子がより巨大になると、初芝も世界と戦う前に勝負がついてしまうと考えた島耕作は、五洋電機のホワイトナイトとして名乗りを上げるという展開です。 上記が専務編での最大の山場となりますが、それ以外にも郡山社長がある登用によって失敗するなど、島耕作が社長になるための歯車が少しずつ動き出します。 個人的には勝木社長はいまいち影が薄いと感じていたのですが、最後、島耕作の背中を押す決定的な存在なるシーンでは涙腺がうるみました。 島耕作を支える人々、特に、大泉裕介、中沢喜一、万亀健太郎、そして勝木清春の歴代社長は、みんなおじさんなのにほんとに個性的で、良いキャラクターだと思います。 サラリーマンの指南書として上げられることが多い印象がありますが、おじさん好きの女性にもおすすめできる作品だと思いました。 本作でもある意味おなじみなアウトロー展開があり、下半身だけをピラニアに食わせて殺すなど、なにげに残酷な描写がありました。 一方でお色気展開は前作に引き続き少ない気がしました。無いでは無いのですが、ここまで上位になるとまた世界が違うのかもしれないです。 ちなみに、作中の社会情勢、技術レベルは現実とリンクしています。 そのため、私も今、後追いで一気読みしていますが、リアルタイムで読んだほうが面白い作品だと思います。 (2021年2月掲載の島耕作では、島耕作が新型コロナウイルスに感染した姿が描かれたのは有名な話ですね)

14 恨まれ屋

完結済 巻数 : 8

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あらすじ・ストーリー
大手食品会社のクレーム担当をやっていた桐谷純はT.I.Eサービスに再就職する事に…だがそこは人から恨みを買う事を代理で一手に引き受ける「恨まれ屋」だった!?

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三流大学を卒業して、必死で就職した製麺会社でクレーム処係に配属された「桐谷純」は、重度のストレスに悩まされながらも、日々クレーマーの対応に追われていた。 ある日、会社が有名ラーメン店とのコラボを企画するも、ラーメン店の店主を怒らせてしまい、その対応としてお客様相談室のメンバーに声がかかる。 店主と打解けることに成功し、企画に快諾することを取り付けた桐谷は、企画部長にその話をするも、既に企画は別のラーメン店と取り付けたという信じられない答えが返ってきた。 逆上し、つい部長を殴ってしまった桐谷は、彼を見ていたという「宇郷」という男からスカウトをされる。 その会社は、人の恨みを肩代わりするサービス 業 "恨まれ屋"だった、というストーリーです。 被害者家族から恨まれる犯罪者からの相談や、逆恨みのストーカーに悩まされる女性、不備よりクレームを受ける企業など、恨みの形は様々ですが、それらの恨みの矛先を変えて、全て引き受けるという凄い会社が舞台。 仕事内容的に平謝りの連続になり読むだけで胃が痛くなりそうな展開になるかと思いきや、恨まれ屋の社員たちはスーパーマンだらけなので安心して読めます。 長編になることは少なく、ほぼ全ての話が2話完結で、勧善懲悪でいい話で終わるパターンが多く、人の恨みがテーマですが後味は良いです。 作中の恨まれ屋の社員は超個性的で、他人の声を自由に出せたり、どんな情報も引き出せたり、人を怒らせることを得意としたり、ちょっとマネができないので、本作を日々のクレーム対応業務の参考にはできないと思います。 「巳神」という社員が桐谷の教育係につくのですが、恨みを持つ相手と真っ向から向き合おうとする桐谷と巳神は、作中幾度か対立します。 終盤に巳神は会社から去るのですが、彼のやり方をどこか受け入れている桐谷は、巳神の戻る場所を守り続けます。 ラストは割と急に終わりますが、最後はハッピーエンドで終わったように思います。 面白かったし、とても好きな作品です。

15 常務島耕作

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
中国全土を担当する初芝電産の常務取締役となった耕作。北京初芝電産の董事長(とうじちょう)には新しく小栗が、同じく上初芝電産の董事長には八木が就任した。従業員と昼食を共にし、中国社会に積極的に入っていこうとする小栗とは対照的に、語学は堪能だが本的に中国嫌いの八木。二人のキャラクターの違いが、中国でのビジネスの明暗を分けていく――。

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『島耕作シリーズ』四作目。 常務取締役になった島耕作の活躍が描かれます。 前回に引き続いて中国ビジネスを取りまとめているのですが、上海のみを対応範囲としていた前作とは異なり、本作では中国全土、中後半からはインドも含め活躍をします。 正直になところ、仕事をしているのやら何をしているのやらピンとこない対応を行っていて、サザエさんよろしく現地のいろいろなところを見て回り、たまに会議で発表するような内容です。 若輩者の私の読む範囲においては、せいぜい部長くらいがまだ"大変な仕事をしている"とわかる感じで、取締役以降は、ぶっちゃけたところ仕事をしているように見えないというのが正直なところです。 要人と会話し、仕事と無関係のトラブルを解決し、そして、相変わらず女性によくおモテになる島耕作の多忙な日々が描かれています。 対応範囲は拡大しますが、前作に引き続いた内容となります。 引き続き中国なのですが、本作では中国国民の反日運動も取り上げられます。 ただ、真っ向から日本の立場を告げるのではなく、グレーとしながらもビジネスパートナーとしての中国とうまく折り合いをつけ、運動家ではなく一社会の構成員としての立場から発言をしていて、非常に仕事ができる男という感じがしました。 また、反日活動の正体はなんであるかというところについて、中国内部からの意見が書かれていて、納得させられるというか、感心するところがあります。 真面目な内容ですが、相変わらずおもしろかったです。 本作にて島耕作は、インドでの事件を解決したことがきっかけとして政府ともコネクションを持ちます。 本作と次回作の"専務~"は各々巻数が少なく、島耕作が社長になるためのステップとして置かれているように感じました。 インド視察時に専務取締役となりますが、"専務~"もタイトルと役職が変わった本作の続きからです。 ただ、島耕作が専務になった際に社長になった男は、今の所、粗のないできる男なので、専務編のラストはどのような形になるのか、今から楽しみです。

16 社長島耕作

完結済 巻数 : 16

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あらすじ・ストーリー
混迷の世界市場に、サラリーマン日本代表・耕作が挑む! 社長島耕作、堂々誕生!! 初五洋ホールディングスの初代社長に就任した島耕作のもとに、子会社である初芝電子部品が独立を狙って莫大な資金調達を行っているという情報が入る。そこには、かつて社長候補と呼ばれた男の、意地と誇りがあった――。個性豊かな女性秘書たちに支えられながら、“社長”島耕作の世界市場への挑戦が始まる!

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『島耕作シリーズ』六作目。 入社時から数えると、"ヤング島耕作"、"ヤング島耕作 主任編"、"係長島耕作"、"課長島耕作"、"部長島耕作"、"取締役島耕作"、"常務島耕作"、"専務島耕作"と積み上げてきたシリーズで、ようやくたどり着いた"社長島耕作"です。 団塊世代のサラリーマンとして社会の歯車に組み込まれそれを感受するも、上司の不正に加担することを拒否して嫌われ、手柄を横取りされ、良かれと思って行った行動により上司の顔に泥を塗り、絶対的ピンチで一夜を明かした女性に救われ、派閥を拒否して遠方に流され、尊敬する上司に引っ張り上げられ、その上司が死に、友人が死に、嫌っていた男とわかり合い、アメリカに行き、中国に行き、インドに行き、韓国に行き、いろんな出来事が駆け巡る上での社長就任なので、読む方としてもなんか胸がいっぱいになりますね。 なお、島耕作社長就任時には、各社新聞の社会欄に"新社長に島氏"という記事が乗ったそうです。 まさにビジネスマンのバイブル的存在と言えると思います。 専務編で五洋電器のホワイトナイトに成功した初芝電器は、五洋電器を傘下に持つ、初芝五洋ホールディングスになります。 島耕作はこのHDの社長であり、初芝電器は島耕作とともに郡山社長を補佐していた「松橋葉一」が就任しています。 マンガにする上で、わかりやすく描かれていますが、それでも文章量は多いです。 関連会社のMBO騒動や、中国の領海侵犯による政府の動向、それに関連するビジネスの展開、ストラテジーが真面目に描かれます。 おとぼけなシーンもありますが、課長時代のような仕事に女性関係は不可分な展開はなく、真面目に読むと相当時間がかかります。 常務あたりから難しい仕事の話は多少読み飛ばしてたのですが、本作からは飯のシーンもゴルフのシーンも、会話は全部仕事になっていて、仕事シーン読み飛ばすと読むところないくらいになっています。 読み飛ばさずにちゃんと読むと、テレビで流れる政経関連のニュースもわかった気分になってきますね。理解しているかはさておき。 今思えば、島耕作がガンプラ作ったり、アイドルのコンサートで武道館行ったり、趣味に没頭するシーンはなかったので、島耕作の人生とはすなわち仕事なんだろうなと改めて思いました。 社長編では前作以上に活発化した中国人の反日問題や政権交代などの大きいニュースが作中でも取り上げられます。 また、会議中に発生した東日本大震災により、初芝のビジネスにも大きなダメージを被ったが、そんなときだからこそ経済を活発化させるため戦う姿が描かれます。 ブランドを残すため社名を残していた初芝五洋も新会社「TECOT」に変更し、社長島耕作の大きな足跡の残した、激動の一作でした。 島耕作シリーズは社長編で終了の予定だったそうなのですが、本作ラストで島耕作は社長を退任し会長になります。 本作ラストで作者が唸るのですが、会長職は社長以上にマンガ的おもしろさを描くのが難しい役職の様子です。 大会社の社長ならまだしも会長を主役にしたマンガなんて島耕作くらいしかないと思うので、次回作も引き続き期待して読もうと思います。

17 会長島耕作

完結済 巻数 : 13

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あらすじ・ストーリー
会長に就任した耕作。業界への利益誘導を目的とする経済から距離を置き、個人加盟で国益のために活動する経済交友会を中心に「財界活動」をおこなうことにした。島が尽力するのは、日本の「農業問題」。食糧自給率と国内の雇用を確保するため、新たな農業モデルの確立を決意する。会長となり、会社という枠に縛られずに活動する島の舞台は全世界。日本の国益を背負って、より大きなステージで島耕作は活躍する。

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株式企業の会長を主人公に据えた珍しい作品です。 『島耕作シリーズ』としては七作目で、"社長島耕作"の直接の続きとなります。 内容は前作に引き続いて真面目でファンタジー色はなく、タイトル通り、"会長"という仕事をこなす島耕作の日々が描かれています。 そもそも"会長"という役職は、社長までとは違い、組織によって役割が異なります。 会長の仕事内容なんて、正直なところイメージすらついてなかったのですが、本作の会長は、一般的な日本企業の会長職となっているようです。 本作の"会長"が、どの会社の"会長"とも同義であるとは思いませんが、一つの会長の姿、会長の仕事内容として、勉強になりました。 ちなみに、本作で会長は社長の上位に置かれた職制となっており、社長を退いた方が会長のポストにシフトするようです。 会長は、企業経営に注力する社長をサポートする役割となっていて、実務を行う社長に代わり対外的な活動がメインとなっています。 本作の島耕作も、活動内容は経済連や、幅広い分野での視察がメインで、TECOTの事業促進のため、また日本経済を発展させるために働いています。 社長に国分圭太郎を据え、自分は会長となった島耕作の、相変わらず多忙な日々が描かれます。 "会長"なので、カスタマー向けのトラブル対応等、実務に忙殺されるシーンはなく、在任期間は会社の不祥事で頭を下げるようなシーンもないです。 大勢のサラリーマンが胃を痛めながら対応しているような業務は描かれないので、ビジネスマンのバイブル的意味合いは低くなってるかなと思います。 ただ、農業、漁業、エネルギー問題、酒造り、ゲノム編集から岩手のILC推進計画まで、幅広い分野を学習し、事業計画に組み込もうと目をランランとさせる島耕作の活力は衰えを感じさせませんでした。 事業だけではなく、本作では総理大臣とコネクションを持ち、経済連に加入し、日本経済再生をすべく財界活動も行います。 各業界の問題点、課題点を学び、ビジネスチャンスに切り込む内容でした。 これまでの島耕作の活躍を楽しめた方は、引き続き楽しめると思います。 本作では過去に登場したキャラクターのその後が登場したのも特徴的でした。 樫村の息子やチャコママ、三郎丸と結婚後の高市千鶴、退職後の今野輝常等が再登場し、明るい話ばかりではなかったですが、懐かしさを感じました。 また、学生島耕作で学生運動にのめり込んでいた東北沢が登場します。 本作から読む方はいないと思いますが、"学生島耕作"も含め読んでいた方が楽しめると思います。 ただ、政治的な内容が多く、作者の思想が若干感じられます。 私は例によってですが、政経部分は理解が追いつかず、読み飛ばしながら読んでました。 ILCは未来的な建造施設が好きなので興味を持って読んでましたが、政治部分は議論がある様子ですね。 そのため、読む場合、鵜呑みにせず、一意見として受け止めることをおすすめします。 ラストは、とある事情から相談役の万亀健太郎が退陣、自身が相談役、国分が社長に就任します。 新社長は伏線なく登場した気がしましたが、スピンオフが先に出ていたらしいです。 次回作は"相談役島耕作"ですが、相談役の仕事内容とか想像もできないので、引き続き楽しみです。

18 部長島耕作

完結済 巻数 : 13

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あらすじ・ストーリー
団塊世代のスーパービジネスマンが帰ってきた!! 耕作は、初芝電産という巨大組織の中で、部長となっても自分の意志に忠実に、最前線で闘い続ける! M&A(企業乗っ取り)の危機にさらされた元下請け会社での対策、ベトナムへの経済援助と投資への見極め、等々……島耕作は不況の中でも、攻めの姿勢で恋に仕事に精力的だ! 弘兼憲史が描くサラリーマン漫画の最高傑作!

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『島耕作シリーズ』二作目。 尊敬する上司・中沢社長の右腕として活躍すべく、部長の役職に昇進した島耕作だが、初芝電器も不況の煽りから業績は右肩下がりで、中沢社長も責任を取って辞任することになる。 次期社長の候補は二人だが、反中沢派が社長になったときに処遇が悪化することを見越して、島は関連会社・初芝電産貿易で専務待遇で出向する。 課長として、社内の様々なプロジェクトを取り仕切っていた前作とは異なり、本作は関連会社に移動して、そこで采配を振るう場面が多いと感じました。 実際の企業で部長がどういうお仕事をする役なのか、私自身正直よくわかっていないところがあるのですが、本作では部長の島耕作が関連会社に出向し、そこで事業の立て直しを行う展開が主となります。 ワイン業界、音楽業界と、様々な業界で勉強しながら経験を積み、熟慮断行、公正明大に振る舞い、ときには運を味方につけ、また仲間のフォローも受けてビジネスを成功させる。 派閥に属さないまま、やり手のサラリーマンとしてその地位を確固たるものとする島耕作の活躍ぷりは課長から健在です。 仕事の責任は大きくなりましたが、前作が楽しめれば本作も引き続き楽しめる内容と思います。 彼の無理難題や圧力にもひるまず毅然と立ち向かう姿は、仕事の進め方の教科書としても通用するんじゃないかなと思うほどです。 脅しや嫌がらせなど、向かい風の無いポジションでもないにも関わらず、堂々とかつ楽しそうに仕事をする姿は、日本のサラリーマンとして憧れる姿に映りました。 ただ、部長になってある程度年を重ねているのですが、相変わらず女性関係は激しく、偶然街で出会った美女ととりあえず一発ヤッて、後でその子がお助けキャラとして登場するパターンは健在です。 サラリーマンの教科書とするには、島耕作レベルのセクシーを備える必要があるため難しいですね。 登場人物は大部分が過去作から引き続きます。 キャラの書き分けがちゃんとできていて、油も落ちたオジサマ達も久しぶりに登場しても大体覚えているので、非常に読みやすいです。 また、作中重要人物が死んでしまうのですが、その葬式シーンが本当に良かったです。 本当に、読者である私も含めて、皆に好かれるキャラクターだったんだなと、悲しいというよりも嬉しい気持ちになりました。名シーンだと思います。 大阪ショウルーム時代の部下・今野が本作では島の上長になるのですが、彼とのやり取りの最後もすごくスッキリします。 素晴らしいと思うのは、天罰覿面して"ざまあみろ"で終わるのではなく、ちゃんと向き合って理解してもらうところですね。 ご都合主義なところもあるのですが、真面目に生きている島耕作がちゃんと成果を上げる姿は、読んでいてとても気分がいいです。 ラストはついに取締役に就任します。 島耕作のサクセスストーリーは次回作に続きます。

19 新サラリーマン金太郎

完結済 巻数 : 6

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あらすじ・ストーリー
我らが「サラリーマン金太郎」が帰ってきた!世界的不況で「ヤマト中央建設」には倒産の危機が。金太郎がアラビア王国・ハッサン国王に働きかけ株式を売却。「ヤマトアラビア建設」として再生する事ができる。しかしハッサン国王の条件は、なんと金太郎が社長に就任する事!アラブと日本を叉に掛けた新たな金太郎の活躍が始まる。新シリーズ第一巻。

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サラリーマン金太郎シリーズ3作目。マネーウォーズ編の続編です。 スケールの巨大さは相変わらずで、一介のサラリーマンでは動かすことにない巨額の資本や、権力者を相手取った展開が繰り広げられます。 マネーウォーズ編から2,3年ほどの休載を経た続編で、その間、金太郎は、ナミビアの投資庁で手腕を振るっていたとなっています。 ナミビアから帰国して久しぶりに出会う家族の元、のんびり過ごそうと考えていた金太郎ですが、龍平・伊郷・黒川という3人の元社長に懇願され、倒産間近のヤマト建設の立て直しのため、ヤマト建設の社長に就任します。 以降は、いつもの金太郎で、ヤマト建設の倒産回避に貢献すると、その後、政治献金の発覚から3兆円の脱税の罪で投獄され、出所後には出版社の社長就任となります。 素早すぎる決断と大胆な一手により、多くの人の信頼を得て一気にプラスへ舵を切るのですが、マネーウォーズ編同様、これからというところで退陣します。 一番大変な部分だけを請け負い、せっかく立て直した巨大な城をあっさり他人に明け渡すので、金太郎が不憫な気がしました。 0を1にしたのであれば、それを10にも100にもして育てたいと思うのが人情だと思うのですが、どうも金太郎はいいように使われているだけのような気もしてきます。 マンガとして面白いのですが、ポジションに腰を下ろし、業界展望を見据えて事業継続する金太郎も見てみたいと思います。 各業界を飛び回るのですが、数字関連のところは難しくて読み飛ばしてしまったというのが正直なところです。 それでも破天荒な金太郎の振る舞い、めちゃくちゃだけど理にかなった指示は、テンポよくて読みやすく、楽しく読めました。 前作のマネーウォーズ編よりは比較的理解しやすい内容だったように思います。 なお、新サラリーマン金太郎には、"新サラリーマン金太郎 順不同"という番外編も収録されています。 数話程度で完結する短編なのですが、突然、金太郎の暴走族時代や新社会人時代、少年時代などへ舞台が切り替わるので、知らずに読んでいたときは驚きました。 また、"順不同"は、細く設定を追うと矛盾があり、パラレルワールドという設定だそうです。 パラレルワールドといっても、ifの金太郎が描かれるわけではなく、設定や細かいことを気にしなければ、単純に金太郎の若い頃のストーリーとして楽しめます。 "順不同"も含め、でっかくて熱い男のマンガです。

20 ヤング島耕作

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
耕作は大手電機メーカー・初芝電産に勤めるサラリーマン出世に不利だとは知りながら、社内の派閥には属さず、誠実に仕事をこなしていた。確実に実績を伸ばしていった島は、若くして課長に昇進。その後も順調に会社へ貢献していく。これはそんな島の新人時代のエピソードだ! 無事研修を終え、第一希望の宣伝広告部門に配属された島。激動の時代、理想と現実の間でもがきながらも彼は着実に成長していた。

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島耕作シリーズは、『課長島耕作』から現在連載中の『相談役島耕作』までモーニングで連載されていますが、課長昇進までの過去編は、モーニング連載の島耕作と同時進行でイブニングで連載されていました。 本作『ヤング島耕作』はその第一弾で、『部長島耕作』と並行して連載が開始しました。 なお、『ヤング島耕作』は途中で主任に昇進し、『ヤング島耕作 主任編』として、タイトルとナンバリングが新しくなっています。 『ヤング島耕作』では、島耕作が初芝電器産業へ新卒入社して、肩書なしの一般社員として、歯車として働く姿を追ったものとなります。 新入社員の島耕作が、学生ノリから社会人としてのいろはを叩き込まれ、社会の汚さや我慢を覚え、時には、明らかに間違っていることに対して明確に自分の考えを伝えながら、少しずつ成長していく展開となります。 島耕作を主人公に据えたドラマではありますが、会社が一社員の動きでどうこう変わるというものでもなく、彼と、彼の周辺に及ぶ物語となります。 極端に非現実的などんでん返しや、特殊能力の類、どこかのビルの屋上でワイングラスを傾けながら経済を思うままに牛耳ってほくそ笑む謎の集団が現れるでもなく、あくまでも、一会社員が彼の力の及ぶ範囲で粉骨慢心します。 そんなマンガおもしろいのかというと、これが意外におもしろかったです。 私自身、週休8日を希望している側の社会人なのですが、様々なトラブルに遭遇し右往左往している彼の状況は、読んでいてとても先が気になり、ページが進みました。 また、島耕作の活躍により事態が決着した時には、喜びのようなものも感じられました。 これが働く喜びというものなのか。 作中には、後に課長編以降でも登場するキャラが数多く出てきていて、そういう意味でも読んでいて楽しかったです。 初芝電産創始者の吉原初太郎、同僚の樫村建三、大泉裕介と馬島典子、そして、後に島耕作が最も信頼を置くこととなる中沢喜一等々、課長編以降を読んでいればおなじみの面々の過去の姿が登場します。 島耕作も若く描かれているのですが、女性を惑わすフェロモンはこの頃から健在らしく、女性関係は特に見習いたいと思いました。 昭和後期が舞台のサラリーマンマンガなので、言葉や通信手段も然り、文化や考え方も現代に則さないと思う部分があります。 それでも、こういう時代は確かにあったのだというなということを踏まえて、温故知新、学び取ることができる作品だと思いました。 最後は主任の昇進辞令を受け取り、引き続き『ヤング島耕作 主任編』に続きます。

21 係長島耕作

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
耕作」シリーズ新作!!課長前夜の「係長」時代!!新・悪役(ヒール)「(にわ)課長」登場!会社に対して誠実な島と衝突する庭課長のいやがらせは、社の威信をかけた展示即売会!設定目標は前年比200%!?――中間管理職が強ければ、企業はもっと強くなる。今日、現場で生かせる哲学満載!!

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『ヤング島耕作』から始まるイブニング連載の島耕作シリーズ三作目。 本作ラストで課長に出世し、『課長島耕作』に続くので、一旦は本作で一区切りとなります。 『常務島耕作』と『専務島耕作』に続いて過去編にあたる本作を読んでみましたが、サラリーマンとして仕事に忙殺される日々のイメージとしてはこちらのほうがつきやすかったです。 社会の構成員として、企画・営業をして売上に貢献し、粉骨砕身、土日も夜間もなく仕事に打ち込む姿は、モーレツなバブル期のサラリーマンそのものという感じでした。 そのせいで家庭を蔑ろにしてしまい、妻からは疎ましく思われ生活にストレスを感じるなど、悲しい一面もリアルに感じます。 本作あたりがいわゆる普通にサラリーマンが読んで頷ける内容ではないかと思いました。 本作では序盤に「庭」という男が島耕作の上司になります。 彼が、非常に不遜で、島耕作に無理な仕事を振り、成功したとなると一転その手柄を横取りします。 本作に限らずですが、そういう上司を悪くも言わず、島耕作はニコニコとして自分の仕事をこなすので、(後々失脚するのですが)スカッとはしませんでした。 状況的になるべくしてとどのつまりそうなったという感じで、島耕作が「やられたらやり返す、倍返しだ!」というセリフと共に、嫌な上司を罠にはめるような展開はないです。 嫌なこともうまく受け流す対応をしますが、読んでいて上司の胸ぐらの一つくらい掴んでやりたい気持ちになります。 そういう意味で、島耕作の処世術は参考になると思いますが、嫌なことが次々起きるもぐっと堪えるマンガを楽しめるかは人それぞれな気がします。 ちなみに、作中ではベータとVHSがデファクトスタンダードを争う、いわゆるビデオ戦争が行われます。 VHSが勝利するのですが、その要因の一つとして有名な、VHSではアダルトソフトが充実していたことに島耕作が一枚噛んでいたという面白い展開があり、興味深く読めました。 ディズニーランドが開園し、ファミリーコンピューターが登場するなど、ノスタルジーも感じる一作でした。

22 取締役島耕作

完結済 巻数 : 8

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あらすじ・ストーリー
取締役に就任し、忙しい日々を送る耕作。大町久美子との再会や、今野の退職、高市の結婚など、周囲の状況はどんどん変化していく。そして、九州での生活に別れを告げ、島耕作は中国・上海へ赴任することに。巨大マーケットにして、生産国としても発展途上の超大国・中国で、島耕作の新たなビジネスが始まる!!

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『島耕作シリーズ』三作目。 取締役に就任し、中国・上海初芝電産の董事長(中国企業における執行代表者)として着任した島耕作が、中国ビシネスで手腕を奮う内容となります。 舞台はほぼ中国となり、中国企業の本音と建前の同居する独特の商習慣や、ビジネスと癒着している裏社会と折り合いをつけ、また、対決しビジネスを成功させる展開です。 これまで同様、前作より役職とタイトルの変わっただけの続編で、登場キャラクター等は引き続きになります。 島耕作の娘・島 奈美や、元秘書でチャコママと一緒にバー経営をしている高市千鶴に大きな転機があり、会長・万亀健太郎や社長・勝木清春等、引き続き島耕作をサポートします。 島耕作も壮年となったためか、前作に比較すると女性関係がビジネスの躍進の助けになる展開は少なく感じました。 一方で、見た目上島耕作より年上に見えるオジサマ達のベッドシーンは普通にあり、相変わらずオフィスとベッドは切り離せないというメッセージを感じました。 前作より明らかに舞台は大きくなっていて、取締役として活躍する姿が描かれます。 現場で社員に指示し、客先に赴き営業や謝罪を行うようなシーンはあまりなく、仕事のシーンは会議の割合が多いです。 また、昼間からプールに行ったり、ワインを飲んだり、ゴルフをしたりするような場面も多く、他の企業ではどうかわからないですが、取締役という役職のお仕事内容を示す一つのモデルとして興味深く読みました。 本作では闇社会、アヘン売買、中国マフィア等が絡む展開があり、暗殺が企てられるような展開もあります。 島耕作は相変わらず飄々とした男ですが、傍で見ていて結構やばいところまで足を踏み入れていて、バイオレンスなシーンが多々あったことも特徴と思いました。 内容は濃いですがテンポがよく、面白いです。 本作からでも楽しめますが、これまでの島耕作がいたため現在の彼がいるので、"課長~"、"部長~"から読みすすめるのをおすすめします。 ただ、文章が結構多く、理解しながら読むのは結構骨が折れます。 ちゃんと読んだほうが面白いと思いますが、正直なところ経営方針的な説明は読み飛ばしてしまいました。 それでも十分楽しめますが、ビジネスの進め方みたいなところを読みたい場合はちゃんと読めば参考になるのかもと思います。 巻数は課長、部長に比較すると短いです。 最後は常務取締役にステップアップしますが、中国ビジネスの展開は明らかに進行形なので、そのままタイトルだけ変わる形で、上海での活躍が続く様子です。

23 激昂がんぼ

完結済 巻数 : 8

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あらすじ・ストーリー
総務省のキャリア官僚・二宮(にのみや)は、二流大卒というコンプレックスを抱えながらも、出世への情熱を胸に秘め、地元の広島県庁に出向していた。一方、同じ広島県の芸(げいなん)市--「神崎(かんざき)シークレットサービス」の看板を掲げ、裏では事件屋として頭角をあらわしている若きフィクサー・神崎がいた--。裏世界を描いた前作『極悪がんぼ』の主人公・神崎と、表舞台に生きる二宮が交わるとき、新たな「がんぼ」が誕生する!

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完結済 巻数 : 7

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あらすじ・ストーリー
さまざまな業界の裏に流れる「お金」の仕組みを徹底解剖! 漫画出版/コンビニ/アニメ/ゲームセンター/同人誌/税金/カフェ/ぺット/声優/骨董/メイド喫茶/エロ業界/葬儀/ホストクラブなどなど、いろいろな業界に濃厚な取材を敢行し、その銭勘定を分かりやすく徹底解剖! これぞ、「オトナの社会科見学」、ドラマチック・マネー・フィクション!

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様々な業界についてお金にまつわるエピソード、業界常識を、入念な調査を元に、小さなエピソードに仕立てにした素晴らしい漫画。夢、現実を赤裸々に、お金の面から描いた良作。  テーマが、お金、お金・・・という感じなので、そういう話が好きではない方にはちょっと厳しいかもしれませんが、内容は非常に教育的なので、若い人に是非読んでもらいたい漫画です。

25 エロゲの太陽

完結済 巻数 : 4

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あらすじ・ストーリー
凄腕で鳴らす商社マン・神田太陽。成功するも失敗するも自己責任、というポリシーのもと、容赦なく弱者を切り捨てる手腕で出世街道を駆け上がってきた彼はある日、謀略に巻き込まれ失脚する。すべてを失った彼を拾ったのは、女性だけのゲーム会社を経営する若き社長英理子。だが、この会社、実はアダルトゲーム、いわゆる「エロゲ」を専門に作っている会社だったのだ…!! 詐欺師まがいのフリープロデューサー、社員を酷使するブラックなライバル会社、突如雲隠れする無責任な脚本家……何もかもがいい加減なゲーム業界の最底辺で、互いの欠点を補いあい、“奇跡”を起こしながらトラブルを乗り越えてゆく英理子。太陽は彼女と過ごすうちに、働くことの意味、仲間であることの意味を再確認し、新しい自分へと生まれ変わってゆく…!!

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想いの他真面目で熱い仕事漫画。エロ、ハーレム展開は無いので悪しからず。(風味はあるかな??) 「かつてエロゲ会社を経営し、倒産させた」はまむらとしきりが原作をつとめるだけあって、業界ネタが生々しくも興味深い。違法コピーをはじめとする社会問題風味のテーマにも切り込みつつ、漫画としてのカタルシスもおろそかにしてない辺り、単なる実体験切り売りエッセイコミックとはレベルが違うな。 実際、主人公・神田太陽の心情の変化と頑張りには素直に感動した。 まぁ、エロゲ業界自体が往年の勢いをなくしてる感があるので、売れもそこそこだったのだと推察されるが、一種の現場証言としても貴重な作品だと思うぞ。

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