1 プラネテス
完結済 巻数 : 4
あらすじ・ストーリー
2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。
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近未来の宇宙が舞台のストーリー。少し難しいけれど漫画好きの方にはオススメです。
ちょっと未来。 人類は宇宙へ進出していた。 主人公は衛星軌道上のゴミ回収屋。 実はこのスペースデブリなる物、わりと最近も問題になっていて、いつの日か人類がなんとかしなくてはいけない問題でもある。 宇宙を舞台にした哲学マンガともいうべきもの。 「宇宙兄弟」あたりが好きな人にはとてもオススメ。 「愛が足りなーい!」と ラストシーンの「気安く愛を語るんじゃねぇ」は一見の価値あり。
今まで読んだ漫画(1000冊ぐらい)の中で1番面白かった。 価値観というのは本当に人による。それは今までの生き方やその人自身の才能によってそれぞれつくられていくのであろう。中には年を重ねると無くなってしまうものや新たに出来る価値観がある。 このプラネテスという漫画は、「愛」をテーマに個性や意思、哲学をもったキャラクターがたくさん出てくる。そして、全員悪役ではない。それぞれの価値観をもって何かと戦っていたり、待っている人達の話だった。 人生に悩んだり、何かじっくりと時間があるときに是非読んで欲しい。これを読むことで人生が良くなったり、変わったりする可能性は勿論低い。なぜなら人生は漫画を読むだけで変わるのではなく、自分の意思でそれまで生きていて培った価値観を元に変えていくものだから。ただ、前向きになれるし、頑張ろうって気にもなれる。 個人的にはアニメよりこちらの方が好きだ。アニメの方もとても楽しめた。ただ、ロックスミスの立ち止まらず戦う姿、そしてラストの名台詞を読むために何度でも読み返せる漫画の方が好きかな。恐らくアニメは2週ぐらいしかしてないからかもだけど。(あとは、漫画の主軸がロックスミスに寄ってる部分があるためこんな感想になってるのであろう。)
2 ドラゴン桜
完結済 巻数 : 21
あらすじ・ストーリー
勉強には近道があったんです!それを知るか知らないかが、成績アップの境界線。友達同士の友情とか、先生との対立とか、これっていま学生やってるみんなの姿!受験って辛い、厳しい、でも独りの戦いじゃないから、ゴールを目指せる。
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"東大合格"だけをターゲットにした、勉強のテクニック、ハウツーが書かれた作品。 毎話、東大入試の特徴、入試のシステムから各教科の勉強法、受験生の日々の過ごし方、更には受験生を持つ親の子供への接し方まで記載されていて、漫画とはいえ、東大受験を考える方には非常に有用な内容と思います。 2007年完結しているため、今読むと、特に試験内容に触れる部分は情報として古くなっていると思われますが、姿勢や勉強法などは今も変わらないところもあり、東大に限らず、為になることが書いてあると思います。 主人公は暴走族上がりの新米弁護士「桜木建二」。 経営破綻寸前の龍山高校より再建の相談を受け、東大合格者を出すことで入学希望者を増やすことを思いつき、特別進学コースを開設して2人の生徒を東大に入学させるべく、テクニックや勉強法を教える展開です。 この2人は、学内で特に成績が秀でている訳ではなく、どちらかというと落ちこぼれ、東大どころか小学生レベルの壊滅的な学力だったのですが、話数が進むにつれて東大が現実のものになるのが感じられます。 全くのファンタジーではなく、本書を読めば、東大は結構いけるんじゃないか、それほど難しいものでも無いんじゃないかと思わせてくれます。 東大やそれ以外の受験と無縁な生活であっても、読み物としてシンプルにおもしろく、先の気になる内容です。 ただ、話は面白いのですが、画力だけは最後まで安定せず、逆に特徴的で味があると私は思いましたが、人によっては気になるかもしれないです。 続編があり"ドラゴン桜2"では、作画を外注しているということで話題ですね。 こちらもそのうち読んでみたいと思います。 東大受験がテーマですが、ラストはまさかの展開です。現実的ですが、驚きでした。
3人の主人公。 経営難で切羽詰まった高校を立て直す為にやって来た弁護士桜木が、 テスト5点で母子家庭で先行不安な女子高生と、 親のレールに反発している裕福な家庭の男子高生を東大合格を目指すよう導き、奮闘する話。 それぞれの人物の視点で描かれていて、 且つ、とにかく無駄なエピソードが少ない。 高校生の二人は双方両極端な家庭ではあるが、各々コンプレックスを克服していく姿は親目線で見てしまうし、勿論東大受験のコツは必見で、もっと早く知りたかったと思うポイントは多々ある。 結局は努力と経験。むやみやたらな努力ではなく、幾つかのポイントがある。 勉強とは生きることだと言う桜木に納得。 生きていくコツを学ぶことなのだろう。 読後は、こんな風に指導してもらえる先生に出会いたかったと思うはず。
3 ホムンクルス
完結済 巻数 : 15
- 作者 : 山本英夫
- 時期 : 2003年-2011年
- 雑誌 : ビッグコミックスピリッツ
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
新宿西口の一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送るホームレス・名越進は、医学生・伊藤学に出会い、報酬70万円を条件に第六感が芽生えるというトレパネーションという頭蓋骨に穴を開ける手術を受けることになった。その手術以降、名越は右目を瞑って左目で人間を見ると、異様な形に見えるようになった。伊藤によると「他人の深層心理が、現実のようにイメージ化されて見えているのではないか」と言い、彼はその世界をホムンクルスと名付けた。そして、名越は様々な心の闇を抱える人達と交流していく。
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4 死役所
連載中 巻数 : 21
- 作者 : あずみきし
- 時期 : 2014年-
- 雑誌 : 月刊コミック@バンチ
- 出版 : 新潮社
あらすじ・ストーリー
お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか? 魂抉る死者との対話、待望の第1巻。
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5 サルチネス
完結済 巻数 : 4
あらすじ・ストーリー
関東甲信越のとある田舎街……。犬猫くらいにしか見向きもされない“残飯おとこ”登場!! 『行け!稲中卓球部』『ヒミズ』の古谷実、2年ぶりの新作は、塩味たっぷりきいたシニカルコメディ。14年間、引きこもっていた残飯おとこが、自立をするため立ち上がる……。とはいえ、何もできるはずもなく、周囲に大迷惑をかけるだけ。己のため、“愛”のため、この想いをつらぬけるか!?
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17年間ニートしてた30過ぎのおじさんが妹の為に奮闘します。古谷実作品のいつもの人生とは何かがテーマです
6 陽の末裔
完結済 巻数 : 7
あらすじ・ストーリー
大正から戦後にかけての激動の時代を、自分の信念を曲げずにたくましく生き抜いた二人の女性を描いた感動の大河ドラマ。大正8年、東北の没落旧家の気高き末娘の南部咲久子(なんぶ・さくこ)と貧しい農家の賢い娘・石上卯乃(いしがみ・うの)。性格はまったく異なるが固い絆で結ばれた咲久子と卯乃は、紡績工場の女子工員になると決意して東京へ向かう。しかしそんな二人を待ち受ける運命とは……!?
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もっと見る7 MONSTER
完結済 巻数 : 18
- 作者 : 浦沢直樹
- 時期 : 1995年-2002年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
1986年、天才的な技術を持つ日本人脳外科医・Dr.テンマは、ハイネマン院長の娘エヴァと婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを掴みかけていた。医師として漠然としたジレンマを感じつつも、深く考えることなく手術を重ね、研究に打ち込んでいた。
そんなある日、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを執刀し、ヨハンの命を救う。しかし、院内の政治力学によって、テンマの順風な状況は一変し、出世コースから転落する。そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと彼の双子の妹が失踪する。
1995年、外科部長となり職務に励んでいたテンマの前に、美しい青年に成長したヨハンが現れる。テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白するヨハン。殺人鬼を蘇らせてしまったと自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナに再会することを企てる。殺人犯の濡れ衣を着せられ、キレ者のルンゲ警部に目をつけられたテンマは、ドイツ国内を逃亡しながらヨハンを追跡する。
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ん?ん?ってなりながら続き!続き!って読みすすめるとあっと言う間に終わる
なんでこれか未来少年より下なのか理解できない
ゾンビとか幽霊みたいな非科学的なものより、人間の狂気が何よりも怖いと思えてきました|ω`) 時代背景や内容の難しさから、完全に大人向けのマンガです。大人の私でもストーリーを理解するのに苦しみました笑
8 闇金ウシジマくん
完結済 巻数 : 46
- 作者 : 真鍋昌平
- 時期 : 2004年-2019年
- 雑誌 : ビッグコミックスピリッツ
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
もう何もかも嫌になっていませんか?そんなときは「ウシジマくん」を読みましょう。本当に何もかも嫌になって実際に投げ出した人間がどうなるのか、これ以上ない程リアルに描かれています。ウシジマ君に目をつけられるくらいなら今の世界でがんばっていこうと思える。
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駄目人間達を通して描かれる人間賛歌。 クズがクズを騙して、クズを騙すクズをクズが叩く。そんな作品です。 オムニバス形式で描かれているのでとても読みやすいです。 終盤は、ストーリーを畳むための話なので、正直失速しますが、それでも歴史に名を残すレベルの作品だと思います。
普段触れることのないアンダーグラウンドを覗けて面白かったです。こういう世界とは関わりたくないとしつつも魅力的であったり、なんとなく生きてるうちに巻き込まれてしまうんだろうなと思いました。債務者のアホさや頭の悪さがなんだか憎めなくて笑えました。 終盤は闇金が関係なくなっていたのでどうなのかなと思うことはありました。初期のころは闇金に手を出したくないと本気で思わされるないようでした。 反面教師としても、知っていると役に立つ知識も少なくないので勉強のために一度読んでみることをお勧めします。
暴利を貪る闇金会社・カウカウファイナンスの社長「丑嶋馨」を主人公に、事情を抱えた客や従業員との日々を描いたアウトローマンガ。 2004年から2019年まで連載していた長期連載作品で、何度かドラマ化、映画化をしています。 内容は数話から数十話に渡って続くいくつかのエピソードになっていて、ストーリーによってはウシジマくんは裏方のようなポジションになります。 借金をして目先の欲望を満たし、気がつけば膨れ上がった借金に絶望するが逃げることもできず、破滅していく人々の人間模様がリアルです。 多くのエピソードに救いは無く、娘を風俗に売ったり、自分自身が売られたり、性病になって薬にハマり気が狂って終わるという、悲惨な終わり方をします。 比較的善良でどちらかというと被害者のような感じの債務者であっても容赦なし。 勧善懲悪とかというのではなく、こうなるとそうなることが運命づけられていたかのようで身震いします。 彼らの裏には、まっとうなルートではキャッシングできない人々に10日で5割の金利で貸し付ける闇金業者の姿があります。 闇金に借りないといけないという時点ですでに終わってると思いますが、登場キャラはどこにでもいる普通な人も多く、彼らがダークサイドに落ちていく様はただただ恐ろしいです。 一方で、ごくごく一部ですが救われて終わる話もあり、そういうエピソードはまた心に響きました。 また、ストーリーの縦軸として、カウカウファイナンスの従業員や、ヤクザとの関わりが描かれたエピソードがあります。 正直、ウシジマくん自体が中心となるストーリーはいまいちに思っていたのですが、終盤はヤクザとウシジマくんの決着が描かれるウシジマくん編が始まります。 このあたりは完全に金とヤクザとヤクザと暴力のアウトローマンガで、読み応えがありおもしろかったです。 キャラクターもすごく特徴的で、債務者がみるみる転げ落ちるのでテンポもよいです。 42巻と長いですが先が気になる展開のためすぐに読み終えると思います。 終盤のウシジマくん編だけはヤクザ同士の思惑が絡むので少し複雑な感じがありますが、次から次へと暴力が出て来るので、それ系の作品が好きであればスイスイ読めると思います。 ただ、借金取り立てや払えなくなった債務者の運命など、怖いところもあります。 読めばお金や労働の大切さを学ぶための勉強にもなりますが、後味が悪い終わり方をすることも多いので、読むときは注意が必要と思います。
9 昭和元禄落語心中
完結済 巻数 : 10
あらすじ・ストーリー
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!? 昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
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師匠の過去話のあたりでちょっとダレたけどやっぱり一気見するとおもしろい~。 師匠のお色気がたまらんので枯れたオッサン好きにもおすすめです。 追記 最終巻まで読んで、すごくよい漫画って認識に変わりました。 前回のレビュー通り、ダレる部分はありますが、ぜひぜひご一読頂きたいです。
この作品を読んで、落語を聴きに行きたくなりました。 まだ、借りた1巻しか読んでいませんが、作者の力でしょうかグイグイと世界に引き込まれていきます。 やや少女マンガよりの雰囲気ではありますが、良き日本の文化を丁寧に表現していると思います。 解釈ひとつで語り手の作品に出来るのも落語の面白さと、読み取りました。 これは購入して現実の本棚にもコレクションせねば...。
舞台は昭和後期、獄中に見た落語に感動した元チンピラの男が、出所後即、落語家の元を訪れて弟子入りを志願する。 「与太郎」と名付けられたその男が最初の章の主人公で、表現の難しさ、楽しさと、師匠「八代目有楽亭八雲」の過去の因縁を知っていく展開となります。 2章は時が変わって戦前から戦後、襲名前の八雲・菊比古と、同時期に入門した初太郎の物語。 3章は再度時が戻って真打の昇進した与太郎こと三代目助六の物語となります。 戦後から平成初期にかけての落語界を舞台にした壮大なドラマで、移り変わる激動の時代に則さない落語という娯楽と心中しようという落語家の、一生が綴られています。 才能や色恋、襲名、擬似家族などの想いが複雑に絡み合ったストーリーで、雅でいて心を打つ物語だと思います。 落語界を描いていて、モデルもいるそうなのですが、主人公以外の落語家との確執であったり、大きく5つある落語界の裏表を描いたような泥臭い内容は描かれないです。 また、作中は色々起きるのですが、中心は落語ないし人で、実際に落語を弁じるシーンが多く描かれています。 落語のシーンは落語家もお客さんもとても楽しそうに描かれているので、本作を読んで、実際に落語を聞いてみたくなりました。 全10巻と短めですが、内容は濃くて重く、腰を据えて読む作品だと思います。 そして、その価値が十分ある素晴らしい物語でした。
10 ぼくらの
完結済 巻数 : 11
あらすじ・ストーリー
夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…
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その非情なる設定で知られる、鬱漫画の代表的存在。 細く神経質にさえ感じる線で描かれた華奢な子供たちを見ると、 不幸な結末を否が応でも予感させてくれます。 実際、まぁロクでもない展開が続きます。厭世感バリバリの作風。 でも全体の構成は素晴らしく、読み終えた後ひどく心に残る作品。 悲劇が好きな方にはお勧めできる名作です。
鬱作品の良し悪しは暗さ具合とか理不尽さの強弱で判断は出来ません。 それこそ人間ドラマ。汚い部分も綺麗な部分も、強い部分も弱い部分も、全てが攪拌されてごちゃごちゃで何だかよく分からない正体不明が浮き出てくるのが良いのです。 鬱作品は、暗いだけでは成立しないのです。その中で何を描くのか、結局は他の作品と大差ありません。内側の露出部の多少が違いでしょうか。 それも、私個人の取り方ではありますが。 ・感想 生きるということ。 一言で表すなら、この作品はそういうことなのでしょう。 ロボットの謎等、SFの設定は全くメインではありません。 作中に出てくる専門知識(軍事、物理設定等)は最悪読み飛ばしてもなんら問題はありません。作者の教養には驚かされましたが。 今作はあくまでも、死生観の物語。言い換えるのならセカイ系(ちょっと違うかも?)です。 死を宣告されたからこそ生きることから逃げられなくなった者達の物語。 主人公の子供達だけでなく、周りの大人達も蚊帳の外ではありません。皆が真摯に向き合って、心情を吐露しています。 答えがないからこそ難しいし、だから一人一人に重みがあって、何と表現すべきなのか分からない感情の奔流に飲み込まれました。 言うまでもないことですが、主人公の視点からの悪人は、悪人視点からすると己です。 悪と正義に垣根はありません。あるとすればそれは視点の違いだけです。 その人物にも脳があり意思があるのだから。 悪を悪として描くのは簡単ですし、物語はそうでなければ盛り上がりません。しかし今作は、そこにも切り込んで描かれていました。 悪を分かりやすく悪だと、皆が望む仮想敵に仕立て上げるのではなく、本当に人間として描写されていました。 狭量な視点で浅瀬で遊んでしまいがちなテーマをここまでしっかりと描き上げるなんて、考え方を分岐させられる人にしか作れないでしょう。 驚嘆の一言です。
近未来もののロボットマンガです。 夏休みに自然学校に参加した15人の少年少女たちが、ひょんなことから地球を守るために巨大ロボットを操ることになる話。 自然学校に参加した15人の少年少女は、海沿いの洞窟で「ココペリ」と名乗る男に出会います。 その男にゲームを持ちかけられた少年少女たちは、興味本位でココペリと契約し、巨大ロボットに乗り込む。 チュートリアルとしてココペリが操縦するロボットが、敵の黒いロボットを撃破すると、ココペリは姿を消し、「コエムシ」と名乗るクチの悪いマスコットが待っていた。 少年少女の内の一人、「和久 隆(ワク)」は、ココペリの戦闘の後で声を聞き、次のパイロットが自分だと知る。 そして、再び現れた黒いロボットを倒すため、ワクはロボットに搭乗する、という展開です。 あらすじだけ読むと、勇者シリーズとかエルドランシリーズとか、子供たちがロボットを操縦して悪いロボットをやっつける系の作品っぽいです。 ですが、子供向けっぽいのは導入時の設定のみで、その後の展開はエドワード・ゴーリーの絵本を彷彿させるブラックっぷり。 間違っても子供に読ませるマンガではないと思います。 15人の少年少女は、そのロボット"ジアース"がマガジンだとすると、そこにセットされた弾丸のようなもので、一度操縦桿を握ると勝とうが負けようが命を失ってしまうことが決定づけられています。 地球を守る戦いなので、負けると地球が滅亡し、勝っても操縦者は死んでしまうという鬼畜展開。 思わず泣き叫び、絶望し、自暴自棄に走ると思いきや、そういう行動に出たのは一人だけで、後の子どもたちは異様なほど冷静です。 その子どもたちにも裏事情があり、キャラによりますが結構きついものを背負っています。 一人ずつランダムに選出される子供の、それぞれの事情、そんな中やってくる敵ロボットとのバトルにより、想いを託し死んでゆくドラマが展開され、毎話毎話なんともいえない誤読感が読み手を苛みます。 ジアースの戦う敵の正体も、なんというか非常に悲劇的で、全体的に暗い作品です。 ただ、暗い気持ちにはなるものの引き込まれる作品で、凄い単位で人が死にますが、グロ描写は無く、心に訴えてきます。 アニメの主題歌『アンインストール』はニコニコ動画で一時期大人気だったため、そこから本作の知名度も高く、意外とみんな知ってる作品だったりします。 万人受けはしませんが、名作だと思います。
11 リアル
連載中 巻数 : 15
あらすじ・ストーリー
非現実が現実となる時。人間はどんな想いを抱くのだろうか。この漫画を読むと深く考えさせられる。車椅子バスケというスポーツを通して、絶望を乗り越え、強く生きてゆく様がリアルに描かれている。
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絶望からきっかけがあって立ち直った!と思ったらまた絶望したりと非常に人間臭いリアルな作品です。
12 おやすみプンプン
完結済 巻数 : 13
- 作者 : 浅野いにお
- 時期 : 2007年-2013年
- 雑誌 : ビッグコミックスピリッツ
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?
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結構、揺さぶられるけども… 落書きの様に描かれるプンプン一家の表現についての考察とかが肝なのかもしれないが、個人的にはバーチャル青春モノとして読んでいました。自分だったらどうするだろう的な、ね。 作品の出来とは全く関係ない部分で、プンプンに共感できなくなってしまうと面白くないマンガだよなーと思う。 どこで自分の感性がプンプンとずれたかは判然としないけど(今となっちゃオッサンすぎてそもそも共感できないし)逆に言えば思春期に一度はハマるべきマンガとして受け継いで行っていいんだろうな。 漫画版太宰?
この漫画は凄かった。 画力、表現力、ストーリー構成力の全てで圧倒された。 第1話から早々にして面食らう。 主人公とその一家だけひよこのような形状の超デフォルメ絵に置き換えて描かれているし、 先生たちは突然奇行に走り出すし、 プンプンの会話シーンだけ一切描かれず台詞はすべてモノローグで表現される。 一体この神様なるヒゲのオッサンは何者なのか? ジャンル的には青春日常物のようなのだが、 型破りすぎて話がどこに向かうのか見当もつかないだろう。 肌に合わなければ「途中で断念した」方がいいかもしれない。 この物語に少年漫画のような夢や希望にあふれる未来はない。 待っているのは絶望である。 少年編では男なら誰でも心当たりのある思春期特有の気の迷いや衝動が描かれていて なんだか懐かしくて、こっぱずかしい気分になる。 女性であれば「男の子って本当にバカだなぁ」と思うだろう。 ところが段々とシリアスな話が増えてくるし 青年編になるとプンプンと自分の心が重なることが少なくなっていき、 やがて見たことのない景色が展開されていく。 そこに至って、これが何を描きたかった作品なのかようやく理解するのである。 読み終えると切なくて、悲しくて、やるせない気分になる。 重松清の小説を読んだときに似たような感覚になった記憶がある。 まるで鉛を飲み込んだように心が重い状態が数日は続く。 それでもこの漫画に出会えてよかったと思っている。 おやすみプンプンは陰惨たる話の中に、 心に響く言葉や美しいシーンが欠片のように散らばっていて、 この先ずっと記憶に残り続けるだろうから。
爱子为了救赎伤痕累累的两个人而选择了死。读到最后一卷时,压抑了很久的情绪没有宣泄式的爆发,反而像迎接审判时一样,因为贯穿整部作品的感情线索是灰色调的,绝望的,悲剧的。而天马的剧情看似荒诞斑驳,却蕴含深刻的哲思。
13 海街diary
完結済 巻数 : 9
あらすじ・ストーリー
鎌倉で暮らす三姉妹の元に、自分たちが幼い頃に離婚して家を出て行った父の訃報が届いた。次女・佳乃は15年以上会っていない父の死を特に何とも思えず、三女・千佳も父との思い出が殆どなくて佳乃と同じ気持ちだった。それでも長女・幸の頼みで葬式に出るために山形へ赴いた佳乃と千佳は、そこで年齢の割にしっかりしている中学1年生の異母妹・すずと初めて出会う。
既に母も亡くしていたすずは父の再々婚相手の家族と暮らしていた。気丈だが感情を見せないすずに対し、葬儀の打ち合わせで会った亡父の妻は頼りなく、佳乃はすずの今後について安請け合いする亡父の妻に不信感を抱く。妹2人と違って記憶が確かな幸は父を許せず、夜勤を口実に欠席するつもりだったが、妹からのメールで事情を知ると徹夜を押して急行して葬式に出席する。葬式からの帰り、すずは幸から亡父のことで感謝の言葉をかけられ、堪えていた感情が爆発するように号泣した。幸はそんなすずに「鎌倉に来て一緒に暮らそう」と誘い、すずは快諾した。
そして、四十九日を済ませた翌週に、父を亡くした地を後にしたすずが鎌倉の異母姉たちが住む一軒家に引っ越してきた。異母妹を「四女」として迎えた香田家の新たな共同生活が始まる。
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映画もなかなか良かったけど、やっぱり原作の方が登場人物それぞれを丁寧に描いているので面白いです。 吉田秋生の作品はストーリーがしっかりしているので、再読しても面白い! 購入して家に備えておきたい一作です。
泣ける作品と、どっかのサイトに書いてあったので読んでみました 絵に癖がありますが結構好きな絵柄なのでよしです 確かに不倫の・・・ってな話がちょこちょこ出てきますが そんなにどぎつくなく、まあしょうがないかな?と思うくらいだったので 特に気になりません なんか一気に8巻まで読める魅力ある作品でした
鎌倉に住む3人姉妹 (香田幸・佳乃・千佳) の父 (浅野) が死に、葬式のため父が再々婚した相手 (陽子) と暮らした山形へ赴いた佳乃と千佳。 だが、既に離れて暮らしてから15年以上会っていない父を、2人は父と思うことができなかった。 2人はそこで父の再婚相手との子、三姉妹の異母妹である浅野すずと出会う。 葬儀の場で相続の話となり、駆けつけた幸と陽子のおじ、陽子で話をするが、陽子は頼りなくあぶなっかしい雰囲気である、その一方ですずは気丈で、年齢の割にしっかりしているが、3姉妹には彼女が無理をしているようにも思えた。 そんな折、幸はすずに、父の世話をしてくれてありがとうと言葉をかけると、すずは堰を切ったように号泣する。 鎌倉に帰る三人は、プラットフォームですずに、鎌倉に来て一緒に住まないかと誘い、すずはこれを即答で快諾する。 そして、鎌倉での4人姉妹の新たな共同生活が始まる。 一巻の一話がそんな感じでのスタートで、以降は、主に鎌倉での日々が続くものになっています。 終わり無く続いていくようなストーリーで、4人姉妹を中心に、失恋したり、大事な人が亡くなったり、遠い親戚が現れたり、恋愛したり、進級したり、家族が増えたり、普段の生活で当然のように起きるドラマチックな事件が述べられており、日常を扱ってはいますがいわゆる日常系ではなく、少しづつ変化する人々の生活を描いた作品です。 吉田秋生さんの作品は、本作の他はBANANA FISHしか読んだことがないので、銃とドラッグと歪んだ少年愛にまみれた斯の作品と比較すると、テーマが全く異なっていて驚きました。 人の死が描かれることはありますが事件性のあるものではない自然的なもので、殺人や、ましてやそれを隠匿するようなシーンは出てこず、描かれているのは一般の人々の行動の範囲内です。 すずの同級生だから少年は出てきますがゲスな親父に金で買われて犯されるようなシーンは、当然ながら無いです。 ただ、他の吉田秋生作品とクロスオーバーしており、ラヴァーズ・キスと世界観を共有しているそうなので、ラヴァーズ・キスもそのうち読んでみようと思います。 また、四姉妹が綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずというキャストで実写映画化していますが、こちらは監督の是枝裕和の描く世界観が個人的に苦手なのと、原作である漫画作品は非常にできが良くスッキリした気分で読み終えたため、映画で原作のイメージを壊されそうなため倦厭しています。 本作、とても面白かったです。 少年サッカーや法事や恋愛など、普通に一般の人が経験することですが、どう取材したんだろうと不思議になるくらい複雑な事情が自然にストーリーに溶け込んでいてすごいと思いました。 私もサッカー経験者ですが、当時を思い返すと、意識していたわけではないまでもこんな感じだったような気がするなぁと思います。 長女は看護婦、次女は金融業に勤めており、専門性が高い上、その業種の性格上街の人々と会話するシーンが多く、その中でさらに人同士がいろんな形で関わっていて、そしてストーリーが進みます。 そのあたり、小さな街の普通の日常なのに、非常に情報量が多く、壮大なストーリーだと思いました。 非常に良かったですが、子供の名前で走馬と書いてランマと読ませるのはキラキラネーム過ぎるのではと思いました。
14 ブラックジャックによろしく
完結済 巻数 : 13
あらすじ・ストーリー
「医者って一体、なんなんだ?」超一流の永禄大学附属病院の研修医・斉藤英二郎、月収わずか3万8千円。同大学医学部卒業から3ヶ月にして、初めて一人で患者を受け持つことになる。研修医・斉藤は理想とかけ離れた日本の医療の矛盾に苦悩しつつも、懸命に日々を送る!連載早々大反響を巻き起こした衝撃の医療ドラマ、堂々の登場!!「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰/漫画onWeb
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研修医の主人公が各診療科で患者、医者と接する過程で見せる医療の現実と問題点を描いた作品。ニュースでは毎日人が無くなったことを報道していて、それを見た人々はいたたまれない気持ちになるのだろうが、人の死がかかっている場面は病院では日常茶飯事なのかもしれない。この漫画では前述の各診療科のモデルケースを基に、命とは、医療とは、差別とは、と色んなテーマを投げかける。ぜひ読んでください。
15 エルフェンリート
完結済 巻数 : 12
あらすじ・ストーリー
ある日、偶発的な事故によって研究所に隔離されていたミュータントの少女・ルーシーは、拘束を破って警備員と研究所室長の秘書を殺害し、研究所からの脱走を試みる。
海に飛び込む直前に頭部を撃たれるも幸い軽傷で済んだルーシーは、そのまま海へ投げ出される。
一方、大学に通うために親戚を頼って鎌倉にやってきた青年・コウタはいとこのユカと共に由比ヶ浜を訪れた際、海へ投げ出された後に由比ヶ浜に流れ着いたルーシーを見つける。
彼女は頭部への銃撃が元で記憶を失った上、人格が分裂して全く別の人格が発現していた。
「にゅうにゅう」としかしゃべれなくなった彼女をにゅうと名付けたコウタとユカは、彼女が人類を滅亡させる存在であることを知らないまま、コウタが住むことになる楓荘に連れて行き、一緒に暮らすことになる。
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最初はどうみてもただのエロマンガでした。 黙って最後まで一気に読んでみたら感動で涙しそうでした。 キャラ一人一人が、それぞれの人生を生きてるんだよなぁって思わされます。
かなり面白いし、それなりの感動もあります 絵柄とかグロっぽいのは、気にならなくなります 敬遠している方はぜひ読んでみて欲しいです
差別と純愛の物語。 感情を揺さぶるのがとても上手い。気づいたら引き込まれてた。 誰もが不幸に突き進むしかない。 みんな皮肉な結末を迎えるんだろうなぁ、と思わせる空気感のお陰で、ずっと緊張感が漂っていて面白い。 ただ、後半はちょっとぶっ飛び過ぎてる感がある。
16 自殺島
完結済 巻数 : 17
あらすじ・ストーリー
主人公セイは自殺未遂を繰り返した末に、「生きる義務」を放棄した意思を示す書類にサインをする。病院のベッドの上で意識を失ったセイは、目が覚めた時、自分がまだ生きており、そして自分と同じ未遂者達が周囲に何人もいることに気付く。そして、ここが自殺を繰り返す“常習指定者”が送り込まれる島「自殺島」であることを知る。その直後、未遂者達は飛び降り自殺をする瞬間と死に損ねた者のおぞましい姿を目の当たりにし、一時自殺することを踏みとどまる。“死ねなければ生きるしかない”彼らのサバイバルが始まる。
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登場人物の9割が自殺未遂者なのでどうしても暗い展開になりがちですが続きが気になって一気に読めました。
17 BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンディ-
完結済 巻数 : 11
あらすじ・ストーリー
ウイルスを手に入れた折原マヤは、生物教師として、天才ハッカー「ファルコン」・高木の通う学校へ赴任して…。誰が敵か分からない。全ては組織の陰謀なのか。常識外れの頭脳戦と、先が読めない展開に目が離せない。
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天才ハッカー+治安機関VSテロ組織の頭脳戦物。 原作担当は数々のペンネームでマンガ等の原作を手掛ける樹林伸。龍門諒もその一つのペンネーム。 (一番有名なのは金田一少年シリーズの天樹 征丸) DEATH NOTEの連載終了直後に連載が始まったので、頭脳戦物のライバル意識があるのがちらほら見受けられます。 ストーリーは、常にスリリングが続くのでハリウッドアクション映画っぽくて映画観た気分になれます。 ただ、なんか無理やり大風呂敷を畳んだ感があるので違和感を感じました。が、水準は高いと思います。 このマンガほど人間不信になれるものは、そうないのでは? Season2,3と続きあります。
サスペンス漫画で絵柄が綺麗で読みやすいです。物語はSeason2とラストシーズンと続くので実質23巻あります
天才ハッカー少年vsテロ組織という設定は面白い。 ただキバヤシ先生原作のマンガによくあることなんですが 同じ展開をひたすらループさせるので飽きてしまう。 仲間の裏切り→誘拐or拘束されてピンチ→ハッキングで打開→裏切り者退場→新キャラ投下→(最初に戻る) という流れが延々続きますw 絵もストーリーもゴチャゴチャしていて最終話まで読むのがかなり苦痛だった。
18 RAINBOW -二舎六房の七人-
完結済 巻数 : 22
- 作者 : 安部譲二 他
- 時期 : 2003年-2010年
- 雑誌 : ビッグコミックスピリッツ
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいて…。俺たちは生き残る。いつか必ず外(シャバ)に出る!昭和30年、湘南特別少年院の二舎六房に入れられた7人の少年たちを描く、壮絶な時代の青春群像!!
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時代背景のせいもありますがちょっと古臭い展開が多いので人によって好き嫌い分かれるんじゃないかと思います
展開は一辺倒で、主人公補正がだいぶ強い上敵役が毎回小物という予定調和が目立つけど、何だかんだ面白い作品。 画力もちょっとおかしいんじゃないかと思うくらい高いし、物語もまとまっていて、難しく考えなければずっと楽しめる。
19 サンクチュアリ
完結済 巻数 : 12
- 作者 : 史村翔 他
- 時期 : 1990年-1995年
- 雑誌 : ビッグコミックスペリオール
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計画。その事務所を訪れるが、そこで政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男に追い返されてしまう。田代が事務所に帰った頃、北条は驚いたことにその秘書・浅見千秋と会っていた。そして、北条は浅見と共に国会議事堂を見ながらつぶやく。「オレは、必ずおまえをあの赤絨毯の上に立たせてみせる!」と………
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これぞ漢のバイブルである!
カッコいい生き様を見せてくれる、バイブルとなる作品 ●ストーリー 昔からの友人である浅見と北条が、片方は政治の世界、片方は裏社会(ヤクザ)でトップになることで二人で日本を変えていこうとする話。 「40歳で首相になって政治の世界を変える」という途方もない理想を実現しようとする。 体制主義的で年功序列的な日本の政治界では普通じゃ実現できないくらいの理想だけれども、その二人で誓った志を実現するために、政治と裏社会という一筋縄ではいかないそれぞれの道を、文字通り命懸けで、本気で進んでいく。 政治家とヤクザ、互いが近づくとそれはスキャンダルにもなるわけで、直接会うことなどもほとんどない。 それでも互いを信じて、本気で理想の実現に向かい続ける姿が、本当にカッコいいなって思います。 ●キャラクター 北条と浅見という主人公はもちろんカッコいいんだけど、渡海さん、黄さん、検事さん、伊佐岡など、主人公以外のどの登場人物もみなそれぞれの信念を持っていて、それを貫き通しているところもカッコいい。 いいマンガって名脇役と名敵役がいるものなのかもしれない。このマンガではそれが渡海さんと伊佐岡だと思う。 ●絵 「筋の通ったカッコいい男」を描かせたら池上遼一先生に敵う漫画家はなかなかいないんだろうなーってくらいに絵もハマってます。 劇画タッチって言う言葉が合っているのかは分からないですが、このタイプの絵にアレルギーが出ないのであれば読んで欲しいです。 僕は政治の世界に興味があるわけではないし、日本を変える、というほど大きい志を持っているわけではない。 このマンガの中で描かれている理想が必ずしも正解とは思わない。 だけれども、本気で理想を実現しようとする二人の姿に心を打たれるし、僕も自分の理想を実現するために本気で頑張ろう、と思えます。 55年体制という今とは異なる政治体制の時代を描いているにも関わらず、ここまで響いてくる作品は他にはないんじゃないかなー 「人生でなにかを成し遂げたい」という気持ちを思い出させてくれる、一番好きな作品です。
バイブルです。
20 最強伝説 黒沢
完結済 巻数 : 11
- 作者 : 福本伸行
- 時期 : 2003年-2006年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
主人公黒沢は、何故かいつも上手くいかず、毎回毎回、滑稽なほど空回りをしてしまう。それでも「戦うこと」を通して、ただ生きているだけの動物とは違う、人間としての誇りを貫く事の大切さに気づく。何かを守る為に成長していく黒沢の姿を、是非見て欲しい作品です!!
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ダメすぎる大人を主人公にした物語。表題「最強伝説」のとおり、まさに最強と思われる一作。あらゆる福本先生の作品において最強のギャグ漫画と認識しております。
哀愁、熱血、憔悴、奮起、そして哀愁。 ギャグ漫画にして人間哲学。 冴えない中年黒沢の戦いに目が離せない。 全てが裏目、日陰もので物笑いの種。 誰にも相手にされず、負け犬根性に塗れた小汚い中年男。 一度ハマると抜け出せない。福本ワールド、恐るべし。
冴えない中年男を主役にした作品です。 福本作品ですが、非日常な状況で行われるギャンブルがテーマではなく、悲しいくらいに現実的なおっさん的行動、思考が描かれています。 主役である黒沢は、穴平建設に務める土木作業員です。 44歳の誕生日を迎えるが誰にも気づいてもらえず、満ち足りていない日々に苦悶を懐き、人望や人気を手にするために一念発起する展開となります。 後輩の赤松を一方的にライバル視して空回り、更には誤解されて逆に鼻つまみにあう様は、現在若者の輪に入れず浮いてしまう職場のおじさんたちも同じものを感じると思います。 人望を得るために策を講じて失敗する、変わり者扱いされる、ある意味、悲しき中年独身男の宿命とも言える日々です。 普通であればそれで終わるのですが、あまりにも考えなしというか、酔っていて前後不覚となっていたということもあって、まあとある出来事を境に仲間の羨望を集めることとなります。 以降は、その名が独り歩きする形で戦いに巻き込まれてゆくストーリーです。 黒沢は基本的には気弱で、スポーツとかも一切やらない中年腹のオヤジですが、身長180cmを超えガタイは良いです。 その体格を利用した、テクニックによって敵を蹴散らすようなケンカは描かれず、戦闘スタイルは小細工に頼っています。 その方法は本気で容赦がないです。 例えば、作中黒沢は、レスラー3人と戦うことになりますが、その時は取り出した人糞を投げつけて勝利します。 人としてどうか、とか、それは勝利と言えるのか、とか、そういうことはともかく、とりあえずその場を収集つける手段が『うんこ投げ』になったわけです。 確かに、どんな怖いお兄さんが相手でも、うんこ投げられたら逃げるしか無く、本当に窮地に立たされたら、それくらい必死に行動して切り開けというメッセージが伝わってきます。 これは極端な例ではなく、本作中のバトルは基本的にこんな感じで、追い詰められた中年男性が、本気で状況を打開するために行動する内容が描かれています。 決してかっこよくなく、女性にも間違いなく逃げられますが、"生き抜くためにやる"その立ち姿や、熱い言葉は、諦めかけた読者の心を鼓舞させるものがあると感じました。 と書くと、熱い作品のようですが、基本的には、中年男の哀愁漂うギャグマンガです。 黒沢はケンカの強い中学生「仲根」に慕われますが、巨乳のお姉さんにモテモテの仲根よりハワイから電話があり、「向こうはFカップGカップ・・・オレにあるのはスーパーカップ・・・!」というセリフは、本作を象徴する名言ですね。 テンポも良く面白いですが、ラストはもやもやを残してぷっつり終わります。 続きは約6年8ヶ月越しの続編で描かれるので、引き続き続編も読みたいと思います。
21 87 CLOCKERS
完結済 巻数 : 9
あらすじ・ストーリー
名門の英孝音大に通いながらも、周囲のやる気満々モードに馴染めない一ノ瀬奏。しかしある日、雪の降る中アパートの前に裸足で佇む美女・ハナに心奪われた奏は、彼女が全てを捧げるディープな世界に巻き込まれていく。“PCのF1レース”OC(オーバークロック)で一念発起した草食男子の運命は!?
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売却済み
面白いです、 面白いんですけど、 それだけというか。。。 ファミリーカンパニーとかグリーンとか色々読んでみましたが、 こちらもほかの作品と同じく 変態が大量に出てくる 二ノ宮さんらしい漫画です。
まあ面白かった 恋愛ないし… ヤンジャン掲載やから説明も車でわけわからんし… けどまあ新しい世界を知れたんは良かったかな。 真一みたいな顔してダメ男なとこが残念やったけど… ハナが結局どないやねん! って感じやけど…
22 IS
完結済 巻数 : 17
あらすじ・ストーリー
「IS(インターセクシャル)」確率として、2000人に1人。「性」というデリケートな壁を前に、声も出せず震えている“私たち”を知ってください――。《CASE1:ヒロミ》 戸籍の性別は空欄のまま。女として育ったけれど、“フツウ”と違う身体。「一生恋愛できない」と思っていたヒロミに、同僚から突然の告白が。身体のこと、好きな人に知られたら……!? /《CASE2:竜馬(りょうま)》 17歳の夏、僕の身体は“女性化”しはじめた――。自分らしく生きるため、カミングアウトをするのだが……!?
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1巻はほぼ2巻以降と関係なしのプロローグです。 ISって何か?とかさわりの話だけを書いた感じ。 星野春の話からが、この物語の本番です。 非常に、考えさせられる話でした。終わり方も難しかったと思います。 そういう意味では、すっきり完結していて読みやすいです。基本的には1話完結タイプですのでそういった話の進め方(日常系?)が飽きる人は飽きるかもしれません。 男女ともに、お勧めする作品。
良かった ISが何か知らんかったし勉強になった。 ストーリーもとても良かった。
23 ヒミズ
完結済 巻数 : 4
あらすじ・ストーリー
人生って、とんでもねえぇぇぇ――!! 超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧(あこが)れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!
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過去の連載したギャグ漫画から一転して不幸で暗い話ですので、人に薦めたりはしませんが一気に読めた作品です
私の記憶が確かならば、ヤンマガ連載時とこのコミックス版で最後の終わり方が違っていました。何か規制にでもひっかかったのだろうか。
他人から見たしょうもない悩みは本人にとっては途轍もない悩みだったりする。 あり得んほどダークな内容だけど、シュールギャグの残り香みたいなのも感じる傑作。
24 働きマン
連載中 巻数 : 4
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週刊『JIDAI』編集部の女性編集者・松方弘子28歳独身。弘子は編集長や上司や同僚たちと一緒に右往左往しながらもいい雑誌を作る為に日夜奮闘する。寝食を忘れ、恋人との逢瀬もままならず、ジレンマに悩み、誰かとぶつかり……。それでも弘子はいざ仕事モードとなると”男スイッチ”が入り『働きマン』となり、「30歳までに編集長になる」夢を叶える為、日夜働き続けるのだ!! 「あたしは仕事したなーって思って、死にたい」
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週刊誌の編集部で戦い続ける女性編集者が主役のお仕事マンガ。 作者は安野モヨコ氏。 安野モヨコといえば、"ハッピーマニア"や"さくらん"、"美人画報"などから女性向け作家のイメージが強いですが、本作はモーニング連載です。 舞台となる週刊『JIDAI』編集部は『週刊現代』を取材して設定されたそうで、いわゆるゴシップ誌の様子です。 作品の特性上、仕事の具体的な内容やそれにまつわるトラブルが描かれますが、"雑誌編集部"それ自体を取り上げた作品ではなく、多忙な現場でプライベートも投げ出し粉骨砕身働く"働きマン"を描いた作品です。 男性だらけの編集部でバリバリ働く女性の社員という、"女性ゆえ"なところを前面に出したエピソードも多く、そのためどちらかというと女性向けの内容なのかなと思いました。 連載時は菅野美穂主演でドラマ化、ノイタミナ枠でアニメ化して、社会誌でも取り上げられるなど、結構話題作だったのですが、2008年より休載し、以降、続編が出ないままとなっています。 現在は労働現場もかなり変わっていると思われるので、続きは出ないだろうなーと思います。 ただ、1話完結型で伏線というものも特にないので、中途半端でぷっつり終わるという感じでもないです。 それゆえに、投げ出した感はあまり無く、続きがあれば読みたいけど、まあここで終わりなんだろうなという感じでした。 女性の労働環境向上を謳ったような内容ではなく、主人公も社会の一部であり、主人公も含めて色んな考え、ドラマを持った人がいて、彼ら全員が社会の一部を成している、という感じがしました。 涙腺に来るものもあり、考えさせられるものもあり、凄くおもしろかったです。 ただ、主人公の「仕事したなーって思って死にたい」というセリフだけは賛同できないですね。
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主人公・野々宮悠太はスキージャンプでオリンピック、金メダルを目指す高校生。クールでビックマウスな彼の正体は、実は…。キャラクター一人一人のジャンプに懸ける想いが心を熱くさせます。絵も綺麗でとても読みやすい作品です。
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