おすすめSF漫画ランキング

81HCzXhf3fL こんにちは!マンガーレ運営です。
このページをみてるという事は、おすすめのSF漫画をさがしているという事でしょうか?
ここでご紹介するランキングはマンガーレに集まった1万人を超えるマンガ好きの口コミにより選出された人気漫画のランキングです。
ぜひ参考にして、素敵な漫画と出会ってくださいね!
※ちなみに左側から連載状況や巻数、また作者や雑誌名、そして漫画に含まれる成分などで絞り込んでさがす事もできますので、ぜひいろいろと活用してみてくださいね!
それでは、おすすめ人気漫画ランキングを紹介していきます。 今後はこの説明を非表示にする

ランキング更新日: 2024年04月11日

並び替え

1 新世紀エヴァンゲリオン

完結済 巻数 : 14

81HCzXhf3fL

あらすじ・ストーリー
西暦2000年913日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。 その15年後の西暦2015年、主人公である14歳の少年碇シンジは、別居していた父、直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出され、巨大な人型兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来するの敵「使徒」と戦うことを命じられる

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

TV版放送と同時進行で連載し、2014年末にようやく完結。完結したタイミングで全巻セットを購入し読んでみた。 TVシリーズのストーリーをベースにしながらも途中途中で微妙に異なる展開が起こる、いわゆる「異なる世界線」での物語。 特にラストシーンは、TV版エヴァのモヤモヤとした部分に漫画版ならではの解釈を付け、非常に気持ちよく終わらせてくれている。 これだけ長期の連載なので作画の面でも最終巻ではとてつもなく素晴らしくなっていて、アニメを見ているときとは異なるインパクトを与えてくれた。

映画とは多少違う終わり方でしたけど、終わって何よりでした。 巻末のマリの話は今後の新劇の方にどうからんでくのか楽しみです。

ほんとはうつアニメ的なストーリーがいつのまにかしんじを中心にギャルゲー化したようになった気がした

2 7SEEDS

完結済 巻数 : 35

51U7XrCaXXL

あらすじ・ストーリー
ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂うの上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!! サバイバル生活や考え方の違いで軋轢を生じての分裂と再統合の果て、指導者として教育されたという洗脳が解けたAが育った施設が嘗て存在した佐渡島で、105人の子供が冷凍されていることと、その子らの中に角又と彼が未来に送られることを知っていた理可子の息子・億人がいることを知り、グループの境界を越えて協力するようになった若者らは子供の救出を決意する。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

アクション場面が少ない分、内面世界の描写(性格描写)が非常に上手い。本当に、 脇役までキャラの個性がよく立っている!先を読むのが勿体無いと思える数少ない漫画の一つ。 絵だけ見て食わず嫌いなのは非常に勿体無いです。サバイバル好きな人は必ず気に入ると断言できる

自分は46歳男。 小学校時代からたくさんのマンガを読んできましたが、この作品は自分的にはおもしろさ歴代No1です。 少女マンガはほとんど読まないんですけど、これは男性の方がハマるんではないでしょうか? とにかくマンガ好きの大人(男性も)に特に読んでもらいたい作品です!!

少女漫画とは思えない、サバイバル系の作品 !それ故にか、他のサバイバル系の作品(青年漫画や少年漫画)にはない展開や面白さがあった!

3 ワールドトリガー

連載中 巻数 : 26

51Cfh2WcCqL

あらすじ・ストーリー
三門市。人口28万人。 ある日この町に異世界への門が開いた。 「近界民(ネイバー)」後にそう呼ばれる異次元からの侵略者が門付近の地域を蹂躙、街は恐怖に包まれた。 近界民に地球上の兵器は効果が薄く、都市の壊滅は時間の問題と思われた。 しかし、その時突如現れたの一団が近界民を撃退。 近界民の技術を独自に研究し、「こちら側」の世界を守るため戦う組織、界境防衛器官「ボーダー」。彼らはわずかな期間で巨大な基地を作り上げ、近界民に対する防衛体制を整えた。 それから4年。門は依然として開いているにも拘わらず、三門市を出て行く人間は驚くほど少ない。 中学生の三雲修もまた、ボーダーに所属していた。 ある日、修のクラスに転校生がやってきた。空閑遊と名乗った少年は、何故かボーダーの人間にのみ携帯を許される「トリガー」と呼ばれる武器を持っていた。 修に問いただされた遊真は言う。 『俺は門の向こうの世界から来た。お前らが言うとこの「近界民」ってやつだ』 遊真と修、二人の物語が動き始める。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

noimage_user

名無しのマンガ好き

独特な絵だが読みやすくストーリーもわかりやすい。また、バトルシーンは激しい戦いだけでなく頭脳戦も繰り広げられ飽きることなく読んでいくことが出来る。ただ、登場キャラクターが非常に多く、キャラクターの名前を思い出せないことがある。

工夫を凝らした集団戦闘をテンポを損なわずに描ききっている。読者に明かされていない技とかが突然出てきて敵を倒すとかは無く、しっかりと説明した上で予想を超える展開に仕上げてくる。今のジャンプで最も面白いマンガだと思う。

僕は展開予想という新たな楽しみ方をあみだした。細かい設定や多くの魅力あるキャラクターを頭のなかで動かすのが楽しい。もちろん最新刊を読んでいるときワクワクして楽しいが、何度も何度も読んでキャラクターや世界をよく理解して読むとまたちがった面白みがてでくる。噛めば噛むほど味が出るような作品。

4 GANTZ

完結済 巻数 : 37

512HRD0AT0L

あらすじ・ストーリー
地下鉄のホームで撥ねられんだはずの玄野、加藤は謎のマンションの一室に一瞬にして転送される。そこに置かれた得体の知れない黒い球の指令により、ねぎ人の暗殺を命じられた玄野らは、状況を把握できないままねぎ星人の元へと転送される。マンションにいた仲間によってねぎ星人は殺されるが、新たなねぎ星人が現れ…。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

大阪編辺りまでなら4~4.5評価。 それ以降失速してしまった感は否めません。 ですが、斬新な設定に非常に高い画力、そして飾らないセリフ等特筆すべき点は多々あります。

電車にはねられたはずの高校生が、気づけば黒い大きな玉のおいてある部屋に導かれ、その玉・GANTZに言われるまま"星人"と戦うことになるというSFアクション漫画。 その部屋には、直前に死んだはずの人々が集められていて、黒いバトルスーツと光線銃を持って戦いの場に転送されます。 転送先は基本的に関東圏内で、時には幕張の博物館や池袋など、見知った場所が登場します。 そこで、基本的に一般人には見えない形で、GANTZメンバーと星人が死闘を繰り広げる展開です。 中盤までは星人との戦いが繰り返され、星人たちにはボスがいてそれぞれに点数が設定されています。 点数が百点になると蘇ることができるなどの特典があるという、ゲームのような設定となっています。 星人も特徴的で、仁王像のような見た目をしたものや恐竜のような姿をしているものがおり、絶望的に強い星人たちをスーツだけ渡された一般人が、殺されながら戦うというストーリーです。 なんとか数体倒したとしても回によっては強力な星人たちが集団で現れ、無惨に殺されていきます。 星人が倒されたシーンもですが、臓物撒き散らしながら人体が切断されたり、なんの前触れもなく現れた化物に大勢の人々が殺戮されるなど、結構グロいシーンがあります。 ただ、グロさを売りにした作品ではなく、そんな残酷無比な侵略者に普通の高校生「玄野計」が立ち向かっていく、普通の高校生がヒーローになる姿を描いた作品だと思います。 中盤までは星人との戦いですが、途中から謎の吸血鬼が現れ状況を引っ掻き回します。 また、玄野計の弟・アキラが吸血鬼になった描写があるのですが、よくわからないうちに「カタストロフィ」が始まり、活かしきれなかった感じがありました。 ただ、全体的にテンポがよく、中だるみなく、巻数も長いですが一気に読めます。 ラストはネット上では賛否ありますが、個人的には感涙ものでした。絵もきれいで、話作りも設定も非常に良く、エンタメ性のある傑作です。 アニメ化、ゲーム化、映画化などのメディアミックスもしていますが、原作のマンガが一番おもしろいと思います。 各戦い毎に語れる部分があり、是非読んでほしい名作です。

5 シドニアの騎士

完結済 巻数 : 15

61L3cBdu-tL

あらすじ・ストーリー
対話不能の異生物・ガウナ(奇居子)に太陽系を破壊されて千年。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を旅する、巨大なる播種・シドニア。シドニアの最下層で育った青年・谷風長道(たにかぜ・ながて)は、衛人(モリト)と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛(ツグモリ)への搭乗を許される。長道の命を賭(と)した戦いが今ここに幕を開ける!

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

ceZAevIblVnwijNbzg1z3KVS2LWTAAJo

いこ〜れ

全15巻読み終わりました。 最終巻はこう終わらせるしかないだろうと言う決着を見ます。 一時はどこへたどり着くのか、読者を不安にさせた恋愛模様も、これ以外では納得できないくらいの収まり方で、Wヒロインの両方を得るとは、ボケっとしてる様で谷風けっこうやり手でした。 とにかく!面白いです。気になっていたら是非!

弐瓶勉作品の中では一般向けのSF作品です。ラストが若干ご都合主義な気もしますが概ね楽しんで読めました。

アニメ版が好きだったので、どのような結末になるのか知りたくて読みました。 ディストピアっぽい世界でむっつり&ラッキースケベの主人公がどうなるのか期待していましたが、斜め上を行くハッピーエンドに唖然としています。ですが、星白が好きだった自分としてはこれしかないベストな終わり方に納得しています。 絵柄は好き嫌いあると思うので-0.5点します。

6 攻殻機動隊

完結済 巻数 : 2

61E4aj0UXyL

あらすじ・ストーリー
西暦2029年。通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。しかし国家や民族、そして犯罪は依然として存在していた。より複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された特殊部隊……公安9課に所属するその組織の名は、『攻殻機動隊』! 1989年より「ヤングマガジン海賊版」に連載され、緻密な物語構成と卓越した画力、そして膨大な情報量で大ヒットとなった士郎正宗作品!!

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

ah24rxNfVLQR1yxtti2MufpJz2JEn4H8

がぶりえる

ハイ!キマシター! 日本のSF史に燦然と輝く金字塔!士郎正宗によるサイバーパンク漫画。 漫画のスミにある欄外まで読むと物凄い情報量に圧倒されるよ。 読むのに時間がかかるし最初はわかりずらいかも。 でも、これはもう名作中の名作。特に1巻はもはや神作。 電子版もあるから興味があったらぜひのぜひ。 一応さくっとストーリーを補足しておくと、 草薙素子を主人公とするお話は1巻だけ。1巻で完全に終結します。 2巻は草薙素子と人形使いの融合体が放った素子同位体のお話です。 後の1.5巻は公安9課から素子がいなくなった後のお話。

コンピュータが発達していない時代にこれほどまで緻密な内容のサイバーパンク漫画は他にない。作者は天才!

7 プラネテス

完結済 巻数 : 4

510HTT9SNTL

あらすじ・ストーリー
2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設あり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。 また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。 主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それともを追い求めるか思い悩む。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

近未来の宇宙が舞台のストーリー。少し難しいけれど漫画好きの方にはオススメです。

ちょっと未来。 人類は宇宙へ進出していた。 主人公は衛星軌道上のゴミ回収屋。 実はこのスペースデブリなる物、わりと最近も問題になっていて、いつの日か人類がなんとかしなくてはいけない問題でもある。 宇宙を舞台にした哲学マンガともいうべきもの。 「宇宙兄弟」あたりが好きな人にはとてもオススメ。 「愛が足りなーい!」と ラストシーンの「気安く愛を語るんじゃねぇ」は一見の価値あり。

今まで読んだ漫画(1000冊ぐらい)の中で1番面白かった。 価値観というのは本当に人による。それは今までの生き方やその人自身の才能によってそれぞれつくられていくのであろう。中には年を重ねると無くなってしまうものや新たに出来る価値観がある。 このプラネテスという漫画は、「愛」をテーマに個性や意思、哲学をもったキャラクターがたくさん出てくる。そして、全員悪役ではない。それぞれの価値観をもって何かと戦っていたり、待っている人達の話だった。 人生に悩んだり、何かじっくりと時間があるときに是非読んで欲しい。これを読むことで人生が良くなったり、変わったりする可能性は勿論低い。なぜなら人生は漫画を読むだけで変わるのではなく、自分の意思でそれまで生きていて培った価値観を元に変えていくものだから。ただ、前向きになれるし、頑張ろうって気にもなれる。 個人的にはアニメよりこちらの方が好きだ。アニメの方もとても楽しめた。ただ、ロックスミスの立ち止まらず戦う姿、そしてラストの名台詞を読むために何度でも読み返せる漫画の方が好きかな。恐らくアニメは2週ぐらいしかしてないからかもだけど。(あとは、漫画の主軸がロックスミスに寄ってる部分があるためこんな感想になってるのであろう。)

8 テラフォーマーズ

連載中 巻数 : 22

51NojZqvaNL

あらすじ・ストーリー
「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」 西暦2599年──。火星のテラフォーミングが進行し、その地表は一面のとある生物で覆われていた。そして、選ばれし15人の若者達は重要任務の遂行を期待され、有人宇宙船『バグズ2号』に搭乗し、火星へと向かう。かの地で彼らを待つ、想定外の進化を遂げた生物の正体とは…!?

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

9 ディメンションW

完結済 巻数 : 16

51hTmY19ikL

あらすじ・ストーリー
次元間電磁誘導装置、通称“コイル”と呼ばれる発明品の誕生によりエネルギー問題が解決した2072年――。不正コイルの“回収屋”を生業とするマブチ・キョーマは、とある依頼の最中に謎の少女ミラと遭遇する。それはX・Y・Zに続く次元軸『W』の秘密へと近付く運命の出会い……? 人類と科学の未来を示すプログレッシブSF、始動!!

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

近未来SFアクション!! X・Y・Zに続く第4の次元軸「W」。 アニメ化決定。

表紙が蓄光なんです、暗いと光るんですよ あれですね、作者がDTBの作画の人なんだと思います。 DARKER THAN BLACK -黒の契約者-ですね 4つ目の次元W発見されて特殊コイルで永久送電が実現したSF世界 SF世界技術の集大成のロボ子(1巻表紙の子)とコイル嫌いのおっさんの二人組で色々な事件に挑むよ! 背表紙も光るんですよコレ

感情を持った女性型アンドロイド百合崎ミラ。見た目は良いけどちょっとポンコツ。これだけでストーリーは成り立つはずで、最初のうちは結構楽しかった。この時点では★4つは付けたい。 だが、話が進むにつれ、シンジケートとか血なまぐさい連中が出てきて、人がたくさん殺される… ラストがどうなるのか知りたかったので最後まで付き合ったが、変な方向に行ってしまい残念に思う。

10 宝石の国

連載中 巻数 : 12

61d9gDBodOL

あらすじ・ストーリー
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

1 擬人化された宝石たちが暮らす星の物語。宝石たちは,各々の特性に似合う仕事をし,月から来る敵から自らを守る。擬人化といっても人の形をして喋るだけで,本当に宝石。脆いフォスフォフィライト。毒のシンシャ。同じダイヤモンド属でも純粋で弱いダイヤモンド,最強のボルツなど。とても変わった世界観の変わった物語。絵も独特。

独特の絵柄と雰囲気のSFファンタジーで、1巻だけでは説明も少なく解りづらいですが徐々に慣れてハマりました

完全にアニメから入りました!原作を読んだら、アニメは原作にかなり忠実に再現していることがわかり、やはりこの話は面白い。アニメできれいな画面になると、魅力倍増です。 今後の期待を込めて。

11 Blame!

完結済 巻数 : 10

61713J9FPSL

あらすじ・ストーリー
極限まで発達したインターネット世界かつて、そこは『超構造体』に内蔵されたシステム(BIOS)上で起動する『統治局』(OS)が、正規アクセスする人間の要望を完璧に叶えていた理想世界だった。だが、破局が起こり人々はアクセス権を失い、『セーフガード』(ウイルスチェッカー)が容赦なく『駆除系』で不正規アクセス者を排除する、危険な世界へと変容してしまう。探索者・亥(キリイ)は『統治局』への再アクセスを可能にするために何千フロアも超構造体を放浪し、『感染前』の『ネット端末遺伝子』を求める。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

迫力あるバトルシーン、独特で魅力的なネーミングセンス、巨大構造物!二瓶先生の独特な世界観にドップリ浸かれる、ある種カルト的な漫画(画集?ではないかwww)です。 霧亥がネット端末遺伝子を探し、長い長い旅をし、珪素生物との戦いを繰り広げていきます。アニメ、シドニア第九戦役の劇中劇ですっかり有名?になったかも知れませんね。 台詞が少なく、最初は難解に感じるかも知れませんが、意外とサクサク読めます。 希望のあるラストではありますが、明確なエンディングを好む方には向かないかも知れませんが、SFファンには、一度は手にとって貰いたい、名作であり、強くお勧めします。

漫画というよりはアートブックと言うべき作品。セリフは要らない、というかセリフがあっても訳わからん。 最初のうちはそれらしいストーリーが存在し、巨大な構造体に囲まれた世界の設定もあるが、巻が進むにつれそれを読者に説明することもなく、淡々と話が進んでいく。そのため好き嫌いが分かれる作品だと思う。 人間味のあるキャラクタというのはあまりいないが、全員とても個性的だ。一番好きなのはシボ。途中で何回も身体を変えているが、そのたびに魅力的になっている。 【欲しいと思ったもの】 第6巻で出てくるクローンを作り続ける機械。自分はここに永住したい。

ひっそりとイヤホンをつけって一気読みしました。主人公が階を散策しているところがなんとも好きでした。人間とは違う時間の感覚、疲れもなく、休みもいらない、瑣事に惑わされることもない。そして整った無限に等しい舞台でそんな純粋な探検を延々としているのがとても羨ましかったです。

12 AKIRA

完結済 巻数 : 6

510BE9QK4QL

あらすじ・ストーリー
2019年。東京湾上には、超高層ビルが林立する新首都「ネオ東京」が建設されており、その繁栄は爛熟の極に達していたが、反政府デモ隊と警察が衝突し、反政府ゲリラと軍部が暗闘を繰り広げる騒然とした状態が続いていた。いまだ再建されていない「旧市街」でも2020年の東京オリンピック開催を機に再開発工事が進められようとしていた。主人公である訓練校生・金田正太郎率いる暴走族の少年たちは、ネオ東京の外の旧市街へと続く遺棄されたハイウェイに入り込んで疾走していたが、「爆心地」付近で謎の白髪の少年と遭遇する。彼は軍(アーミー)の超能力研究機関から、反政府ゲリラによって連れ出された超能力者タカシ(26号)であった。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

近未来の日本を舞台にした超能力物。 これ多分アニメ映画のほうは結構知られてるんじゃないかと思うんだけどこれはその原作本。 アニメのほうもアニメなりの良さはあるけどどちらかと言うと原作のダイジェスト的意味合いが強い。 枠の問題もあるんで仕方ないとは言えかなり省略されてる箇所が目立つ。 大まかな相違点は アニメだと登場しないキャラが多数存在する。 これにより漫画では人物相関図が結構変わってきてる。 タイトルに名前使われてる割に出番の少なかったアキラだが漫画では出番大幅増量。 もうこの作品AKIRAじゃなくてTETUOじゃねーかなんて言わせない。 アニメでは登場即退場(しかも無残な)したミヤコ様が漫画では超重要ポジションに。 と言うか原作でのミヤコ様見る限り何故アニメであの扱いになったのか摩訶不思議である。 超能力の描写は明らかに漫画のが多い。 超能力の戦闘とかね。 アニメだと活き活きしてる男キャラとは裏腹に女キャラが絶望的に可愛くなかったが漫画では割と可愛く見える(一部除く・・いや一部が可愛く見えるのか・・) また漫画版は描きこみが結構細かいのも特徴。 タイトルも一応アキラではあるが物語の中心にいるのは主人公金田と鉄夫の2人。 ある意味ではこの2人の物語。 アニメに比べると色んな意味で濃密になっている漫画版だがストーリー自体は別に特別秀でているわけでは無いとは思う。 それでも引き込まれるものがあるのは物語のテンポの良さと作品の雰囲気の良さのせいか。 退廃的な世界観が絵柄とストーリーに妙に嵌る。 万人受けはしないかもしれないがアニメ映画見た人で興味があるなら是非一度は読んでみて欲しい。

13 新世界より

完結済 巻数 : 7

51FWtnbzl4L

あらすじ・ストーリー
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。[wikipediaから引用]

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

原作を先に読んでいます。 SF要素やエロ要素も確かにあるんですけど、 この小説は「人間の業」というものをどう表現するかが肝ですので、 コミカライズの出来は正直イマイチと言わざるをえません。

1巻: Kindleの0円セールで購入。 夏季キャンプの塩屋虻コロニーのところまで。基本的に原作に忠実だったアニメとは異なり,設定や大まかな物語の進み方以外は原作とかなり異なる印象。 麗子のことは原作やアニメより詳しい。守が臆病な性格なのはそのままだが,みんな微妙に性格が異なっており,ストーリーも異なっている。 確かに原作にも性描写はそれなりにあるし,重要な意味を持っているのだが,重要な意味以上に性描写が多すぎる感じでちょっと疲れる。和貴園時代の早季の服装が破廉恥すぎるのではと違和感。面白くないわけではないし,コミックはコミックでどう話を進めるのか気になるし,原作やアニメとは別の物語として読んだ方が良さそう。

最初のうちは主人公達のちょっとエロい衣装などにドキドキしているが、話が進むにつれちょっとエロいどころじゃない設定に唖然とする。 また、その設定も凝りに凝ったせいかやたらグロく、ドロドロした雰囲気になっているのが個人的に耐えられなかった。

14 ぼくの地球を守って

完結済 巻数 : 21

31%2BLu272U4L

あらすじ・ストーリー
亜梨子(ありす)は植物と交信する能力を持つ高校生。ある日、隣家のイタズラ小学生・輪(りん)を誤ってマンションのベランダから落させてしまう。奇跡的に回復した輪は、もう一人の自分に覚醒していた……。一方、亜梨子は前世の夢を共有する同級生に出会い……!?

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

この頃の日渡早紀は絵も綺麗で良かった。 今読んでも本当面白い。 オススメ。

転校生の主人公、坂口亜梨子は、物語のように続き物になっている夢を共有するクラスメイト、小倉迅八と錦織一成と知り合う。 夢の中では彼らは全く別人格で、異星の科学者となっており、月の基地から他の5人の仲間達と地球を見守っているという。 後日、坂口亜梨子は、何かと亜梨子に絡んでくる近所に住む少年・小林輪を預かることとなり、その際に誤って、彼をベランダから転落させてしまう。 傷は木々がクッションとなったため軽症で済んだのだが、小林輪もまた月基地での記憶を取り戻す。 その後、坂口亜梨子も月の夢(ムーン・ドリーム)を見ることとなり、科学者たちの一人、木蓮としての記憶を取り戻す。 坂口亜梨子が木蓮だと聞いた、迅八と一成は、他の仲間も探し始める。 この月の記憶は主人公たちの前世の記憶であり、やがて、その前世の記憶が今の自分達の存在を脅かすものになる、という話です。 序盤は、月基地と7人科学者、地球を見守るという共通の夢を見るという認識しかないので、気軽に仲間探しなどをしてしまうわけなのですが、仲間が増えて夢の詳細が明らかになるにつれて月で起きた様々な記憶が思い出されてきます、仲間同士の恋愛感情、母性の消滅、基地内に蔓延する伝染病、諍い、果ては、、 地球とは全く交流がない星系の宇宙人が地球人と酷似しているという矛盾に目をつぶれば、SF作品としてもいいできだと思います。 21巻でひと続きのストーリーとなっており、構成がかなりうまいです。読んでいて惹きつけられるものを感じました。 特に、同じシーンを別の視点で語られるところなどは読んでいて感心しました。 ただ、人によっては冗長に感じるところや、行動原理が理解できない箇所が目につく可能性があり、その為、万人におすすめするとは言えません。 逆に言えば、ツボにはまった場合は夢中になると思います。 久々に読み返しましたがやっぱり面白かったです。 個人的には、前世で特殊な関係だった輪と迅八には、現世でももっと絡んでほしかったなと思いました。

ストーリー的には若干重めですが、面白いです 大好きでしたね~、この頃、花ゆめ買ってましたし

15 百万畳ラビリンス

完結済 巻数 : 2

51k8AScUz4L

あらすじ・ストーリー
人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

ジャンル分けが難しいですがSFだと思います。万人受けはしませんが人によっては最高傑作と言えると思います

「バグ技っていいよね」と思う人は楽しめると思う。主人公のような宝探しのポジティブ思考を持つ人がラッキーを掴みやすいのかなと感じた。自分には主人公のような自由な発想をどこか諦めている節があるので、もう少し自由に思考できるようになりたい。 2巻分の作品だったが冗長に感じる部分もあったので、1巻に内容を詰め込むくらいで良かった気がする

無限に続く団地のような異世界に迷い込んだ女子大生2名が、そこからの脱出を試みる漫画。 ※第1巻の表紙には、黒髪ロングの清楚な女性とデブのおっさんみたいな奴が描かれているが、デブの方も正真正銘の女子大生なのでお間違えないように… 何故2人がこの世界にいるかの説明もなく始まる本作品、何をしたらいいのか、どこへ行けば良いのかも分からないうちに、怪物が出てきて襲ってくる。そいつらから逃げるうちにだんだんとその世界の法則をゲームをデバッグするかのように解析しつつ話が進行していく。 この謎解きがミステリーを読むようで面白い。 また、最後に分かるその世界の設定も非常に凝ったものでありSFとしても楽しめる。世の中にあふれている異世界召喚ものの世界設定もこのくらい考えて欲しいとワガママに思う。 ところで、見た目清楚な黒髪ロング女子大生、ストーリー上致し方ないのだが、随分ユニークな性格で実社会ではお近づきになりたくないなぁと感じた。 【重要事項】 ※第1巻…入浴シーンあり

16 蒼き鋼のアルペジオ

連載中 巻数 : 25

51BOCDu6sBL

あらすじ・ストーリー
突然、世界各地に「艦隊」と言われる謎の超兵器を搭載した戦艦群が出現。人類はその艦隊になす術無く敗戦し、海上に出る事が出来なくなった…。その海戦から17年後、何故か「霧」の潜水艦イ401に乗り込んだ千早群像とその仲間達は、イ401の人体化(メンタルモデル)のイオナと共に、霧の艦隊に戦いを挑む…。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

原作となるこの漫画とアニメは少し違いがあります。が、どちらも良い感じで纏まっているので、アニメ→原作の順で読まれる方でもそこまで違和感は感じないと思います。軍艦や武器の描写も細かくてアニメに負けず劣らずの迫力だと思います。

人類vs霧の艦隊。 潜水艦イ401の人体化(メンタルモデル)のイオナと共に、霧の艦隊に戦いを挑む…。 劇場版のCadenzaもオススメです。

まず絵が綺麗。女の子が可愛い。これだけで及第点。 ヒロインが擬人化(美少女化)された軍艦ということで、艦これやアズールレーンが思い浮かべる方も多いだろうが、本作品は2009年から連載開始でこれらの始祖たる立場にある。 流石に連載を10年も続けているとストーリーがダレてくるかと心配されるかもしれないが、作品上はまだ数ヶ月しか経っていないはずなので、これからどのように進展し、エンディングを迎えるか全く不明。

17 機動戦士ガンダム THE ORIGIN

完結済 巻数 : 24

510PW75MJ4L

あらすじ・ストーリー
人類は、宇宙世紀(以下、U.C.と記す)0001より、増えすぎた人口をスペースコロニーへと移住させることで地球の人口過密状態とエネルギー問題を解決し始めていた。コロニーへと移住した人々は「棄民」と揶揄された一方、コロニーへと移住することなく地球に「残り、住み続けること」は、その行為自体が特権(エリート)的行為とされた。前者をスペースノイド、後者をアースノイドと呼ぶようになった。それぞれのコロニーは自治政府が統治する形態をとりつつも、そこで生産される農産物などの資源は地球連邦への貢納を義務づけられ、地球連邦を脅かすような大規模な軍隊も持つことが許されず、各コロニーには連邦軍が駐留する形をとっていた。 そのなかでも、特に地球からの独立の気運が高いコロニー、サイド3:ムンゾ自治共の最高責任者ジオン・ズム・ダイクン議長と彼を支持する有力者達は、地球連邦国家からの独立を、主に共和制議会制度を利用し目指してきた。しかしその独立運動の象徴たるダイクンが、議会での対連邦重要演説中に急死してしまう (U.C.0068)。求心力を失った政治混乱の中、彼と共に独立運動を支えてきたデギン・ソド・ザビ一派とジンバ・ラル一派の政争が始まり、ムンゾ自治共和国防衛隊(後のジオン公国軍の母体とされている)や私兵集団である保安隊という暴力装置を一族で押さえていたザビ派が泥沼の政争を制する。その結果、デギンが共和国議長となり、更には自ら一族がジオン独立運動の正当な後継者であることを示すため、ジオン共和国を名乗り、彼の長男であるギレン・ザビ国民運動部長主導による対連邦戦争遂行体制の整備が進められていく。 こうした世相の中、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であり、本作の準主人公ともいえるキャスバル・レム・ダイクンとアルテイシア・ソム・ダイクンの兄妹が、ザビ家の権力争い、更には前述した政争に乗じてザビ家内の自らの主導権を固めんと暗躍するザビ家の長女キシリア・ザビ親衛隊隊長によって翻弄されながら、懸命に生き延びていく。更にはキャスバルが、対地球連邦独立のためにジオン共和国内に設立されたスペースノイド合同宇宙軍士官養成学校に身分を偽ってシャア・アズナブルとして入隊し、「ザビ家への復讐」を胸に、軍人としてしたたかに成長していく。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

最初の3巻辺りで断念しました。今丁度映画やってるからその勢いで読もうかなと。

普通に面白いです、シャアの所以とか新ネタもちょこちょこあったし 最後があの曲で終わったので大満足

1979年からTV放映されたファーストガンダム(以降原作と記す)を、キャラクターデザイン・作画監督の安彦良和氏がコミカライズし、2001年から約10年間「ガンダムエース」誌に連載された漫画。 原作との一番の違いは、シャアとセイラの幼年期~シャアが赤い彗星と呼ばれるようになった前日譚がストーリー途中で追加されている点である。(OVA化済み) その他の大きな違いとしては次のようなものがある。 ・地球に降りたホワイトベースは、原作では地球を一廻りしてジャブローに着くが、本作品では最短距離でジャブローに行った後にベルファスト、オデッサ(オデーサ:ウクライナ語)などへ行く。 ・キシリアが、ドズルの姉ではなく妹になった。 ・ジムのビームサーベルが、左肩ではなく右肩に装備された(笑)。※やっぱり左腕でシールドを持っているのに左肩にサーベルを装備しているのは変だよね また、ラストのア・バオア・クーでのセイラさんの行動が意外でとても感動した。一年戦争終了後のセイラさんの様子はZガンダム、ガンダムZZで描かれているため今更変更は出来ないだろうが、本作品のこの展開をそのまま進めたifの世界も見てみたい。 本作品は安彦良和氏の繊細なタッチが堪能出来てとても嬉しい反面、手塚治虫氏が『新宝島』で導入した「映画的手法」のようなコマが多く、一言でいうと「コマ割りが古臭い」イメージがある。本作品は漫画ではなくアートブックとして楽しむ方が良いかもしれない。 - - - - - - - - なお、2022年6月に公開される安彦良和監督の劇場版『ククルス・ドアンの島』のエピソードは本作品に載っていないので注意して欲しい。 付け加えると、おおのじゅんじ作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』も劇場公開作品とは別物なのでこちらも要注意。

18 サマーウォーズ

完結済 巻数 : 3

51HdMRwMR5L

あらすじ・ストーリー
高校2年の夏休み、健二は憧れの先輩希にアルバイトを頼まれ、彼女の曾祖母の実家に行くことに。だが、アルバイト内容は夏希の「フィアンセ」のフリをする事だった!? 大勢の「ご親戚」一同を前に健二は…!!

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

映画見て、ノベライズ版読んで、この漫画にたどり着いた。映画では描かれなかったことも載ってる。

アニメ映画のコミカライズ作品です。絵柄とキャラは良かったですが展開が早すぎて読み切り作品みたいだった。

19 寄生獣

完結済 巻数 : 10

61yK6sLVPRL

あらすじ・ストーリー
ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が飛来する。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、超人的な戦闘能力で他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後の頭部はもはや人間の物ではないが、自在に変形して人間そっくりに擬態する。彼ら「パラサイト(寄生生物)」は高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。 その日まで平凡高校生であった泉新一は、1匹のパラサイトに襲撃されるが、間一髪で脳の乗っ取りだけは免れる。パラサイトは新一の右腕に寄生して同化し、右手にちなんで「ミギー」を名乗るようになり、新一とミギーの共生生活が始まる。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

命とはどれだけ重要なものか、人と人のつながりの大切さに加え、人の闇をよく描くとても深い作品です。アニメとは主人公のキャラが中盤少し変わりますが、物語には変化はなく、どちらもお勧めします。

このマンガのジャンルは何になるのだろう? たびたび見られるグロ描写や、人を食べる怪物という「ホラー」なのか、唯一パラサイトと人間の中間の立場にたつ主人公達と周りにあらわれるパラサイトたちとの「バトルアクション」なのか、生きるとは何なのか人間とは何なのかを問いかける「哲学」なのか。 どれも「寄生獣」を構成する重要な一部ではあるけど、一言であらわすにはどれも足りない気がします。 少なくとも私は「寄生獣」と同じ系統と呼べるマンガを見たことがない。それほどに唯一無二のマンガではないかと思っています。

ある晩、頭部を置き換えて全身を乗っ取り人を捕食する性質を持つ、謎の生命体が空から飛来する。 主人公の高校生「泉新一」もまたその寄生生物に乗っ取られようとしていたのだが、右手から侵入してきた生命体に気づき、固く縛ることで寄生を逃れるが、生命体は頭を乗っとこることに失敗した代わりに右手が置き換わってしまう。 そうして、右手の寄生生命体「ミギー」と新一の共生生活と戦いの日々が始まるストーリーです。 1995年完結のアフタヌーン連載マンガで、今となってはかなり古いマンガです。 ただ、知らない人はいないほどの有名作で、現在も語り継がれる名作です。 ドラゴンボールやスラムダンク等と並び、日本を代表するマンガ作品の一つだと思います。 単に新一がミギーと共に他の人に害を与える寄生生物(寄生獣)と戦う話ではなく、人の活動の不合理性や、寄生獣目線での思想が語られます。 例えば、ミギーは人を食わなくても、新一から栄養を分け与えられることで生命活動を維持することを発見します。 つまり、人食いは必須ではなく、人と同じように活動し、人と同じものを食べることで生きることはできます。 それでも寄生獣たちは人を食うことを前提に活動します。 その理由は語られませんでしたが、ある寄生獣は、「人には天敵がいない状態のため、際限なく個体数を増やすことができる。そのためやがて人で溢れてしまう。その時、寄生獣に感謝する日が来る」ようなことを述べます。 ですが、人は人を食い殺す生き物の排除に動きます。 寄生獣から見れば人が豚を食うのと変わらない、つまり、豚から見れば人こそが寄生獣であるはずなのに、と。 物語は"人間"と"寄生獣"の立場で語られますが、新一は人と寄生獣の両方を宿す中間的存在であり、平凡な高校生であるはずの新一が、人の考え、寄生獣の考えに頭を悩ませ、それでも家族や友人、恋人を守るため戦うストーリーです。 バトル描写が多いですが、哲学的なところがあります。 また、浅薄で人間らしい新一と、合理的で冷徹なミギーのコミカルに感じるやりとりも魅力です。 二人の関係性は、作風は全く違いますが、のび太くんとドラえもんに近い印象を受け、それだけにラスト間際の展開は心揺さぶられました。 名作ですが、ハリウッドが原作権を保持していて、結局映画されずに権利元に戻った関係上、20年近くメディアミックス不可の状態でした。 2014年に、アニメ化、国内で実写映画化しましたが、両方評判が非常に悪いです。マンガ版のみを読むことをおすすめします。

20 それでも町は廻っている

完結済 巻数 : 16

51C2OLoOhGL

あらすじ・ストーリー
嵐山は、丸子商店街喫茶店シーサイドで、ウェイトレスのアルバイトをする女子高校生。ある日、マスターの磯端ウキが、店を繁盛させる秘策を思いつく。それは、シーサイドを巷で流行っていると話題のメイド喫茶にすることだった。しかし、関係者が誰もメイド喫茶を知らず、ウェイトレスがメイド服を着ればメイド喫茶だろうという安易な考えの下、シーサイドはメイド喫茶として再スタートする。 メイドカフェに憧れていた歩鳥の同級生・辰野トシ子はある日、シーサイドに見学に行くが、歩鳥とウキがメイド服を着ているだけで、他は普通の喫茶店と変わらないシーサイドに愕然とし、メイドカフェとはどのようなものか説教を始める。トシ子はウキに気に入られ、ウェイトレスとしてアルバイトをするよう勧誘される。最初は中学時代に共に卓球部だった針原江と共に高校でも卓球部に入ろうと考えていたトシ子だったが、歩鳥の幼馴染でトシ子の想い人である真田広章がシーサイドの常連であることを知り、シーサイドでウェイトレスとして働くことを承諾する。 歩鳥とトシ子が学校に無断でアルバイトをしていることを耳にした担任教師はシーサイドに確認に訪れるが、歩鳥のボケぶりに気を取られ、アルバイトの許可の件は有耶無耶になり、歩鳥とトシ子のアルバイトは半ば公認となってしまう。歩鳥は森秋にほのかな好意を寄せるが、予想外な言動で自分を振り回す歩鳥を森秋は苦手に思うのだった。 のある日、歩鳥は飼いに逃げられていた困っていた美少年と出会う。自分を年上と敬わない美少年に戸惑いながら、逃げた飼い猫を捕まえるのに歩鳥は協力するが、翌日、美少年の正体がトシ子・針原の中学校時代の1年先輩で同じ高校に通う紺双葉という女性であったことを知る。人見知りでなかなか他人と関わろうとしない双葉を歩鳥は色々なところに連れ出し、一方、双葉も歩鳥との間に友情を育んでいく。 こうして歩鳥は様々な人物に遭遇し、さらに少し不思議な出来事を体験しながら、高校時代を過ごしていく。 [wikipediaより引用]

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

最終巻は読むのがもったいなくて読めていません。大事な作品になってくるとこの現象が良く発生して、なんか読み終わらんのもそれはそれで、むむ、という状態になるのですが。 まあともかく大好きなマンガですよ。間違いない。愛着という意味では一番でしょう。でも愛着のあるものほどうまいレビューがかけないんだ。 別に正直全ての話が同程度の水準を持っているとは思わないし、面白さの平均水準で言えばもっと面白いマンガは色々あるかなとも思うけれど。 しかしこのマンガには他の漫画にはない何か、言葉にしえない何かがあるんですよ。 いやでもやはりこの魅力を頑張って言葉にしよう。 多分それは"人生"です。人生なんていうと大業かな。人の生きるということを一番親近感を持って描いている漫画だと思うんですよ。どうやったらこんなマンガがかけるのか、どうして他の漫画家にはこれができないのか、僕にはわからないですけど。 結局のところ、生活の、あるいは青春時代の些細な、本当に些細なことを、それで何かの善悪を断定したり、何か世界の理を発見したかのように騒ぐのではなくて、ただ目の前に転がして見る、という。それも別に、あんまり過剰な演出は使わないのです。簡単に言えばノスルタジーかな。でもそれも違うか。 そしてこの世界観は非常に優しい、優しいけど、それはカラッポの花畑の優しさ、何か引き算をして生まれた優しさ(数々の日常系作品のような)ではない何かなんです。日常系マンガっていうのは悪く言ってしまえば好きなものだけを集めた理想空間を作ってそこに逃げ込んで、癒しを求めるためのものだと思うんですが、そういうものではないんです。 あるいは、作者がスレてない、というところは大好きな点ですね。 なんで彼が漫画家になりたいって思ったんだろうな。 漫画家って編集者との話し合いもあるだろうし、読者に認められたい、有名になりたい、という思いもあるし、自分がこの作品を書いて大丈夫か、という不安もあるし、逆に俺は有名な漫画家だ、というおごりもあると思うんです。何かでもこの人のマンガってもっと素朴でそういう汚濁がないんですよね。 そしてさらに、物語に非常にちょっとしたミステリとか、SF、オカルトが入る。僕は小説ではミステリはむしろ嫌いなジャンルで、どうしてミステリが好きな人が多いのか理解に苦しむぐらいの人なんですが。殺人事件じゃないミステリはまあまあ好きで。こういう話の構成を練ってあるやつは大好きです。そして、SF、オカルトなどのスパイスもうまく効いてると思います。 メイドが主人公ですが、メイドのはなしではなく、メイドを下町の喫茶店でやらされてる女の子とその街の話です。よかったらどうぞ。(こんな長文読むやつどれくらいおるんかわからんけど)

「探偵になることが夢」というちょっと変わった小ボケ女子高生「嵐山歩鳥(あらしやまほとり)」を主人公に、下町の商店街の日常が描かれます。 強いて言えば一話完結のギャグ漫画…になるんでしょうか。(でもストーリーは繋がってます) 最初はピンとこなかったんですが、読んでいくうちに世界観にハマっていく不思議な作品です。 以下特徴。 ■舞台は大田区丸子。キーワードを挙げるとすれば「下町」「人情」。でも歩鳥がバイトしているのは、近所の婆ちゃんが流行りに乗って(?)無理やり始めたメイド喫茶。へんてこで作者独特の世界観。でもなんていうんだろう、変な人ばっかりなんだけどそこにちゃんと人がいる感じがして、読んでいてしっくり来る。 ■歩鳥の高校入学から卒業までの三年間が描かれるが、時間軸がバラバラ。例えばある話では冒頭から(なんの説明も無しに)歩鳥の髪が超短髪になっているかと思えば、次の話では元に戻っている。描かれる時間は完全にランダムで「髪を短くした話」がいつ出てくるのかはわからない。作者の趣味?なのか、これでもかというくらいに時間軸に対する伏線がばらまかれ、最終的には並べ替えて矛盾なく繋がるように出来ている。(作者曰くタイトルの「廻っている」は何度も見直して欲しい漫画自体の読み方にも掛けているとのこと) ■基本はいわゆる日常もの(萌えよりむしろサザエさんとかに近い)だが、ミステリやファンタジーやSFっぽい非現実な話がたまに放り込まれる。それが歩鳥の平和すぎる日常に違和感なく混ざり、全体として独特の雰囲気を作っている。 世界観に浸れる、愛すべき作品なんですが、なんとも説明しにくい作品でもあります。 個人的に不意打ちで感動したのはエピローグ。 エピローグを見るとまた最初から読みたくなります。おすすめです。

東京の下町を舞台に、そこで生まれ育った女子高生「嵐山歩鳥」を中心とした日常系マンガ。 数話にまたがるストーリーもありますが基本的に一話完結形式で、歩鳥の周囲で起きる何気ない日々が描かれるものとなります。 本作の面白さは文章で伝えるのがすごく難しいです。 "何気ない日常"を描いているのですが、その日常の範囲が多岐に渡っていて、町内会で起きる小さな事件や、友人や弟の恋愛劇、実は幽霊や未知の生き物が関わっていたというファンタジー展開もあります。 ただ、それらの出来事により全体のストーリーに影響を与えることはほぼないです。 作中で流れる時間は歩鳥の高校生活3年間のみで、色々な出来事は起きますが、それによって現実的にありえない方向に舵が切られることはないです。 例えば、序盤に歩鳥のアルバイトをしている喫茶店のオーナーの死別した夫の幽霊が出てくる話がありますが、その幽霊は作中登場キャラクターに気づかれることはなく、歩鳥の日常に関わることはないといった感じです。 非日常だけど、あくまでも日常の中で生活している歩鳥と仲間たちの日々が綴られます。 ただ、普通に読んでいると、数話で読者は違和感を感じます。 わかりやすいところで、6巻で歩鳥の髪型がベリーショートになってしまうのですが、次の話では髪型がもとに戻ります。そして、数話後でまた同じ髪型になっています。 話が時系列ではなくシャッフルされていて、それでよくよく読んでみると、どこか話がつながっていることに気づくわけです。 例えば、歩鳥の友人でひとつ上の「紺先輩」は11話で登場するのですが、よく見ると3話のモブに紺先輩がいて、11話で歩鳥を以前目撃したことを告げています。 また、気づいたらぎょっとするのですが、時系列的には後で出てくる幽霊が、よく見ると別のストーリーの一コマにいたりします。 文化祭の劇の話やバンドを組む話、放火魔の話など、各所にパズルのように分解されたストーリーのピースが散りばめられていて、10年以上の長期連載の中どうやったらこんなプロットができるのか驚く作りになっています。 初期に描かれたストーリーが実は時系列的には後半の話で、最終回につながっていたことが後でわかるような話もあり、読み終えた後で時系列順に読み返してみるのも楽しい作品だと思います。 ラストは"それ町"らしい終わり方でした。 気づいていたのかと、そういえばそういう伏線は何度もあったなーと思いました。 後で、『どこでどうやって』と考察する余地も与えられているあたり、読者を探偵に変えさせてくれる終わり方だと思いました。 よくある日常系と思いきや、かなり深い作品です。

21 極黒のブリュンヒルデ

完結済 巻数 : 18

51dK0C6PT6L

あらすじ・ストーリー
一度見聞きしたことを忘れない特殊能力を持つ高校生・村上良太は、子供の頃に事故で死なせてしまった幼馴染少女クロネコのことが忘れられず、彼女と交わした「宇宙人の存在を証明する」という約束を果たすべくNASAを目指して学年トップの成績を維持し、文部で毎日夜空を見上げて探し続けていた。

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

作者さんの過去の代表作から、なんとなく雰囲気は予想していました。 予想を裏切りませんでした。 でも面白いです。 しっかり伏線を回収していくところ、少しずつ謎が明らかにされていくのが良いです。

前半は非常に面白いんですが、後半がメチャクチャなのが残念です。 打ち切り終了らしいので仕方ないですかね。 エルフェンリートに比べると画力がかなり向上しているのはうれしい。

主人公は高校生・村上良太。 彼は幼い日にダムから落下して死なせてしまった幼馴染・クロネコと交わした「宇宙人の存在を証明する」という約束を守るため、以来、毎晩望遠鏡を覗いていた。 ある日、クラスに黒羽寧子という転校生が現れるが、彼女の姿は、幼い日に亡くしたクロネコの姿そっくりだった。 だが、彼女はクロネコであることを否定、それどころか、九九も分からず異様な怪力を持ち、そして自分の死の運命を言い当てる。 土石流に巻き込まれ、巨大な岩が落ちてくるのを目の当たりにし、死を覚悟したその時、寧子が現れ巨石を不思議な力で粉砕する。 実は彼女は、"破激"の力を持つ魔法使いと呼ばれる存在で、非人道的な実権を繰り返す私設から逃げ出してきたのであった。 作者は『エルフェンリート』などで著名な岡本倫氏。 「鎮死剤」という薬を飲み続けないと体がドロドロに溶けて死んでしまう魔法使いたちと共に、限られた「鎮死剤」を消費しながら刹那的に生きるダークファンタジー作品です。 寧子以外にも全身不随で「予知」の能力を持つ橘佳奈、電子空間を飛び回り情報収集や遠隔操作が可能なカズミ、どれだけ全身を切り刻まれても復活できる若林初菜など、複数の魔法使いが現れます。 彼女たちを救いたい良太は、鎮死剤の分析し、"魔法使い"の正体を探る。 やがて、首の後ろに設置された"ハーネス"の中に眠るおぞましい実態や、やがてくる"孵卵"という運命に抗うという内容です。 グロい場面が多々あり、理不尽な暴力や一方的な殺戮が行われるシーンが多数あります。 主人公グループを含めて、内蔵が飛び散り、激痛を伴いながら人体がドロドロと溶解するシーンもあります。 かわいい女の子が多数登場するハーレム要素はあるのですが、エロシーンはほぼ無く、グロを伴いながら施設によって送り込まれた魔法使いと戦います。 その中で少しづつ謎が明らかになってゆく展開となります。 序盤は、数日後には溶けて死ぬことが決まっていることを知りながら今を明るく生きる少女たちが描かれていて、それに対して諦めず抗う良太の奮戦があります。 中盤以降も残酷ながらも個性的な魔法使いが登場し楽しく読めましたが、二部からはとある能力を持ったキャラの存在や「鎮死剤」問題の解決により緊迫感が激減します。 また、ラストバトルへ至る展開に強引さがあり、主人公の父親による長文説明が入るなどテンポが悪くなります。 大半の伏線も未回収となり、かわりに最終話の最後に大きな謎を残して終わるという、あまりの急展開に打ち切り説が囁かれている作品です。 中盤まではとても良かったのですが、以降は個人的には非常に微妙でした。

22 ぼくらの

完結済 巻数 : 11

51ZbnD82f8L

あらすじ・ストーリー
夏休み、過疎地のへ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいたの男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

その非情なる設定で知られる、鬱漫画の代表的存在。 細く神経質にさえ感じる線で描かれた華奢な子供たちを見ると、 不幸な結末を否が応でも予感させてくれます。 実際、まぁロクでもない展開が続きます。厭世感バリバリの作風。 でも全体の構成は素晴らしく、読み終えた後ひどく心に残る作品。 悲劇が好きな方にはお勧めできる名作です。

鬱作品の良し悪しは暗さ具合とか理不尽さの強弱で判断は出来ません。 それこそ人間ドラマ。汚い部分も綺麗な部分も、強い部分も弱い部分も、全てが攪拌されてごちゃごちゃで何だかよく分からない正体不明が浮き出てくるのが良いのです。 鬱作品は、暗いだけでは成立しないのです。その中で何を描くのか、結局は他の作品と大差ありません。内側の露出部の多少が違いでしょうか。 それも、私個人の取り方ではありますが。 ・感想 生きるということ。 一言で表すなら、この作品はそういうことなのでしょう。 ロボットの謎等、SFの設定は全くメインではありません。 作中に出てくる専門知識(軍事、物理設定等)は最悪読み飛ばしてもなんら問題はありません。作者の教養には驚かされましたが。 今作はあくまでも、死生観の物語。言い換えるのならセカイ系(ちょっと違うかも?)です。 死を宣告されたからこそ生きることから逃げられなくなった者達の物語。 主人公の子供達だけでなく、周りの大人達も蚊帳の外ではありません。皆が真摯に向き合って、心情を吐露しています。 答えがないからこそ難しいし、だから一人一人に重みがあって、何と表現すべきなのか分からない感情の奔流に飲み込まれました。 言うまでもないことですが、主人公の視点からの悪人は、悪人視点からすると己です。 悪と正義に垣根はありません。あるとすればそれは視点の違いだけです。 その人物にも脳があり意思があるのだから。 悪を悪として描くのは簡単ですし、物語はそうでなければ盛り上がりません。しかし今作は、そこにも切り込んで描かれていました。 悪を分かりやすく悪だと、皆が望む仮想敵に仕立て上げるのではなく、本当に人間として描写されていました。 狭量な視点で浅瀬で遊んでしまいがちなテーマをここまでしっかりと描き上げるなんて、考え方を分岐させられる人にしか作れないでしょう。 驚嘆の一言です。

近未来もののロボットマンガです。 夏休みに自然学校に参加した15人の少年少女たちが、ひょんなことから地球を守るために巨大ロボットを操ることになる話。 自然学校に参加した15人の少年少女は、海沿いの洞窟で「ココペリ」と名乗る男に出会います。 その男にゲームを持ちかけられた少年少女たちは、興味本位でココペリと契約し、巨大ロボットに乗り込む。 チュートリアルとしてココペリが操縦するロボットが、敵の黒いロボットを撃破すると、ココペリは姿を消し、「コエムシ」と名乗るクチの悪いマスコットが待っていた。 少年少女の内の一人、「和久 隆(ワク)」は、ココペリの戦闘の後で声を聞き、次のパイロットが自分だと知る。 そして、再び現れた黒いロボットを倒すため、ワクはロボットに搭乗する、という展開です。 あらすじだけ読むと、勇者シリーズとかエルドランシリーズとか、子供たちがロボットを操縦して悪いロボットをやっつける系の作品っぽいです。 ですが、子供向けっぽいのは導入時の設定のみで、その後の展開はエドワード・ゴーリーの絵本を彷彿させるブラックっぷり。 間違っても子供に読ませるマンガではないと思います。 15人の少年少女は、そのロボット"ジアース"がマガジンだとすると、そこにセットされた弾丸のようなもので、一度操縦桿を握ると勝とうが負けようが命を失ってしまうことが決定づけられています。 地球を守る戦いなので、負けると地球が滅亡し、勝っても操縦者は死んでしまうという鬼畜展開。 思わず泣き叫び、絶望し、自暴自棄に走ると思いきや、そういう行動に出たのは一人だけで、後の子どもたちは異様なほど冷静です。 その子どもたちにも裏事情があり、キャラによりますが結構きついものを背負っています。 一人ずつランダムに選出される子供の、それぞれの事情、そんな中やってくる敵ロボットとのバトルにより、想いを託し死んでゆくドラマが展開され、毎話毎話なんともいえない誤読感が読み手を苛みます。 ジアースの戦う敵の正体も、なんというか非常に悲劇的で、全体的に暗い作品です。 ただ、暗い気持ちにはなるものの引き込まれる作品で、凄い単位で人が死にますが、グロ描写は無く、心に訴えてきます。 アニメの主題歌『アンインストール』はニコニコ動画で一時期大人気だったため、そこから本作の知名度も高く、意外とみんな知ってる作品だったりします。 万人受けはしませんが、名作だと思います。

23 最終兵器彼女

完結済 巻数 : 7

51H9KXPG51L

あらすじ・ストーリー
ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

すごい題名だけど面白いし感動でした

高橋しん氏の「いいひと」の次の連載作品。 「いいひと」は、型破りな方法で事態を解決し結果皆を幸せにする、スポーツメーカーに務めるサラリーマンにスポットを当てた大人をターゲットとした作品で、その流れからほんわかした日常的な作品をイメージして本作を手に取ったのですが、初々しい高校生カップルの話が始まったや否やで爆弾が投下され、戦闘用に改造された彼女が彼氏の前に現れるという、冗談のような、幻夢のような光景にあっけを取られました。あれ?これって高橋しんだよね?みたいな。 ただ、それは結果としていい意味で期待を裏切られたと感じています。 平和な日々が続いていくと信じていた北海道のある町に突然ミサイルが降ってくるという、パニックムービーのような始まり方をするのですが、唐突なのは始まりだけで、以降、世界が穏やかに破滅してゆきます。 話のイメージは、ネビル・シュートの渚にてを読んだことがあればわかりやすいと思います。 その世界は、少しずつ終わりに近づいていて、どう足掻こうが為す術はない。ただ異なっているのは、本作では大勢の人はそれを知らされておらず、ただ懸命に今を生き続けていることです。世界があと2,3日で終わりを迎えることが決まっていたとしても。 人類の終わりを知った上で死ぬのと、何も知らされずに日常の中で死ぬのと、どっちの方が良いのでしょうか。 兵器である彼女は人を殺すのですが、その敵が何者か、そして彼女が何者によって、いかなる技術を用いて超兵器となったのか、また戦争となった原因などについては作中で明示されません。なぜ世界が終わるかについても。 作中、敵兵は英語やフランス語を話すのですが、戦争部分は言ってしまえばエッセンスで、主題は最終兵器になってしまった彼女、ちせと、クチの悪い彼氏、シュウジの二人の物語となっています。 ただ、飛行能力や体内からミサイル射出、敵索機能や睨むだけで壁に大穴を開ける力など、ちせは明らかに作中でもオーバーテクノロジーと呼べる力を備えており、その上で人としての姿形、機能を維持しているというのは、奇跡というにはご都合主義すぎるかなと感じました。 最終兵器のちせとは違い、シュウジについては普通の男の子として描かれています。 色々知ってしまい、悩み、戦い、受け入れならざるものを受け入れ、出し様のない答えを出しながら、最後まで彼氏であろうとするシュウジと、最終兵器の彼女の物語は、なるべくしてなったラストを迎えます。 ラストは虚無感がすごいです。 おすすめの作品ですが、本作は噛み締めて読むことが大事だと思います。 何度も読み返してようやく味がわかる作品だと思うので、全7巻と巻数がそれほど多くなく、文字数も多く、コマ割的に読みづらく感じる場面もありますが、さらっと流すのではなく、コーヒーなどをお供にじっくり読むことをおすすめします。

個人的な話で申し訳ないのですが、自分はこの第1話をスピリッツでリアルタイムで読みました。 その時は驚きというよりも「きっとこれはなんかの冗談、ギャグ漫画だろう」と思い込んでしまいました。だって女の子が兵器に改造されるなんて理不尽な話、あるはずないじゃないですか?真面目に考えちゃダメですよって。 でもご存知のようにシリアスな内容で、登場人物達もみな不器用な人ばかり。全然笑えないです。 これってどうなるの?とハラハラしながら最後まで読まさせていただきました。 あー、とうとうこうなったか…というラスト。 ネタバレになるので詳細は記載しませんが、色々と重い作品ですね。でも好きです。 ちなみに、本作品の後日談が2006年に発行された『世界の果てには君と二人で』です。

24 ARMS

完結済 巻数 : 22

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

…力が欲しいか? 体の各部位にナノマシンを移植された少年少女が強大な敵組織と戦う話です。 皆川と言えばやっぱコレっすね。お薦めです!

最近言わなくなった言葉ですがまさしく中二全開です。そういうの好きな人にはたまらないと思います。

格闘と謎が解けていく面白さ、敵味方の繊細な心理描写も見どころ。魅力的な敵キャラがいい味を出している。 古代文明、特殊部隊、未来的機械武器が入り混じっての世界観はスプリガンの雰囲気。

25 彼方のアストラ

完結済 巻数 : 5

51nLuqCH3KL

あらすじ・ストーリー
宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ

やっぱりこの作者のギャグ、僕は大好きだな。 宇宙で遭難って重いテーマで、実際重いんだけど、話しの合間合間にギャグを差し込んでくるせいで 割りと明るい作風に仕上がっている。

マンガにも『旬』がある、と思う。『旬』すなわち、そのマンガを一番面白く読める時期。この『彼方のアストラ』についていえば、それはまさに「たった今」です。 宇宙進出が進んだ時代、課外活動の惑星キャンプに向かった9人の少年少女たち。ところが、正体不明の球体に襲われ、遠く離れた宇宙空間に投げ出されてしまいます。なんとか宇宙船・アストラ号に避難した彼らですが、待ち構えるのは星々を巡る苦難の旅路。なぜ彼らは漂流しなくてはならなかったのか?そして、彼らは無事に帰還できるのか? 少年ジャンプ連載『SKET DANCE』の作者による、SF版『十五少年漂流記』ともいうべき本作。未知の星々を探検するアドベンチャーと、宇宙漂流の理由を探るサスペンスを物語の縦糸に、個性的な仲間たちが織り成すドラマと軽妙なギャグを横糸に編まれた中編です。 特筆すべきはバランスの良さと構成力の高さ。すっきりとした画風や肩の力の抜けたギャグ、淡いラブコメ要素で読みやすさを確保しつつ、展開のスピード感で読者の心をガッチリ掴みます。ハードSFというよりはジャンプ的少年漫画色が強めで、老若男女がとっつきやすい一方、映画『インターステラー』を思わせる過酷な宇宙の描写には思わず手に汗を握らされたりも。 ここまで読んで、「手垢のついた宇宙漂流ものを優等生的に描いただけなんでしょ」なんて斜に構えちゃった、めんどくせーマンガ読みのあなた。そんなあなたにも、とりあえず手に取ってみてほしい。どうせ今んとこ4巻しか出てないし、よゆーよゆー。読んじまったが最後、作者のストーリーテラーとしてのしたたかさに下をまくことになるぜ!きっとな!たぶんな!そうなってくれればいいな!覚えとけよコノヤロー! 冒頭で私、今が旬って言いましたね。このレビュー投稿時点で既刊は4巻。ほんの少しネタバレになるけど、この4巻で物語に一つの区切りがつきます。これまでの丁寧な描写から、作者が過不足なく、非常にクレバーに物語を編んでいることが実感できる。そして、掲載サイト『ジャンプ+』上でつい先日、今月(2017年12月)末の完結が発表されました。彼らの旅がどのような素晴らしい完結を迎えるのか、(そうはいっても不安になりながら)楽しみにしています。私と同じような読者が、少しでも増えることを祈りつつ。 (最終巻が2月上旬発売!)

SKET DANCEの作者、篠原健太のSF作品。 無作為に集められた9人の高校生が、惑星キャンプの最中に謎の球体に吸い込まれ宇宙空間に投げ出されてしまう。 偶然近くをさまよっていた無人の宇宙船にメンバーは辿り着くが、そこは遥か5012光年も離れた場所だった。 水と食料が限られた状況下で彼らは、水と食料が調達可能な星をステップすることで、帰還が可能であることを確認。 帰還に向けて宇宙航路の旅が始まるという展開になっています。 少年たちが宇宙に投げ出されてサバイバルをしながら帰還を目指すこの手のジャンルは既に散々手垢が着いていて、今更何をやっても目新しさを感じないと思っているので本作も全く期待せずにページをめくったのですが、これがすごく面白かったです。 先人は多々いますが名作が多く描くのが難しい内容なので、本作も中途半端に冒険譚、友情譚だけ描かれて終わるんじゃないかと思ったのですが、全然そんなこと無く、全編にわたりプロットが綿密に作り込まれていて、伏線回収も見事でした。 普通に本作原作で洋画で映画化されたらヒットしそうな内容で、ワンクールアニメ以外に大したメディアミックスがされておらず話題にならないのはもったいないレベルだと思います。 SF的な作品ですが、ミステリー要素もあり、メンバー達の過去、奇妙な符号、謎の球体やたまたま浮遊していた宇宙船の謎など、きちんとした説明があり、たったの5巻という短さの中に全て収められているのもすごいです。 また、作品によっては一週間も持たずに殺し合いが始まりそうな状況ですが、笑いを交えてライトに読めます。 文章量もそれほど多い印象は無くて、テンポが良く、非常に読みやすいです。 ストーリーは壮大、なのにあくまでスポットは少年たちにあたっていて、世界がひっくり返る秘密が詳らかになった後も、「そんな事より恋バナが大事」みたいな雰囲気を崩さなかったのも良かった。 すごく良い作品でした。 SKET DANCE未読なので、そちらも読んでみたいと思います。

3,379件中 1〜25件目を表示

該当掲載作品

3379作品

連載状況

巻数

成分タグで絞り込む

すべてみる

作者名で絞り込む

すべてみる

雑誌名で絞り込む

すべてみる

出版社で絞り込む

すべてみる

発売時期で絞り込む

すべてみる