
まだまだ続いています!名香智子氏著の『マダム・ジョーカー』最新18巻が発売されました!!
作者自身が、何かあったのか?第14巻でこの『マダム・ジョーカー』という作品についての、自らの想いと考えを後書きに詳しく述べています。
かなりこの作者さんの作品は、主にコミックで読んでいるつもりですが、第三者の評論や感想は幾つかありますが、御自身の作品に対する考えを説明する。というものは、これ以外に知りません。ですので恐らく、態度表明をしなければならない何かが、有ったのだと推測は出来ます。とにかくこれを読めば、なぜ名香智子という女性マンガ家が、ここまで徹底的に「豊かで派手で家族や、友人にも恵まれている、美人ばかりを主人公にしたがるのか?」という、素朴な疑問の謎はこの作品に限り、解決します。
主人公ヒロインの月光寺蘭子さんはどこぞの富豪令嬢刑事や、金満暇潰し探偵のように自分から積極的に事件を解決しようとか、人助けをしようとは思っていません。
要は巻き込まれ体質の、成り行き解決です。しかも息子やその友達を始め、大勢の有能で優秀な知人が身近にいるので、その助けを借りられる。その理由は、彼女が美人で金持ちだからではなく、「お人好しの単純で、脳天気なお嬢様気質がそのまま大人になって、ゴージャスな服を着て歩いている」という、明るさと天然気質。
さらには醜い〈嫉妬・傲慢・強欲〉ついでに、〈気遣いや金銭感覚〉そして何と言っても〈TPOが完全に抜けているかズレている!〉事が、行く先々で揉め事に巻き込まれる原因です。
タダ設定上忘れられがちですが、彼女は「いわゆる没落名家の出身で、子供の頃は家の庭を畑にして野菜を育てていた」という経歴です。生まれた時から本来なら不自由だけの生活ですが、それを不自由だと感じずに育ったところもまた、ある種の美徳でしょう(登場人物によっては致命的な欠点とも言う)。
たまたま女子高時代に、一代で財を築き上げた男の長男となる、前夫と熱烈な恋愛関係(名家の出で無ければ実らなかった?)に陥り、卒業後すぐに結婚し出産した為に、いわゆる日常的な社会的常識に妙な偏りと、欠落があるとい事実です。それ知る周囲が、放って置かない為に本人は至って無欲で、幸福な人生が送れているという訳です。
尚、お茶・お花はもちろん剣道もそこそこの腕前なので、棒きれさえ持たせれば「大抵の相手なら問題無い」という、ある種物騒な自信家でもあります。
〈詳細:拙ブログ記事〉
→http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-869.html
サンキュー
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