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バッドエンドの物語しか作れない売れっ子小説家が ...

3.5

投稿 : 2016/12/03 10:08

状態 : 読み終わった

バッドエンドの物語しか作れない売れっ子小説家が
「世界を救う双六ゲーム」にとやらに巻き込まれ謎の少女と不死身の男と共に行動するようになる。
ゲームにはもう1組のプレイヤーが存在し、ゴールを目指して対決するという筋書。
荒唐無稽な設定・強引な展開を画力と勢いで読ませてしまう。

非常に面白いのだが少々残念なのは物語の締め方。
ゲームの矛盾点を突きながら、じゃあ目的は何なのか、少女はどう世界を救うのか、
ゲームマスターは何者なのか、その辺をブン投げて終わってしまう。
この漫画で一番盛り上がるのは最終巻ではなく7巻で、しかも敵となる男が主役の場面だ。
そこからラストへのつなぎ方が疑問で、1対1の対決の構図を崩してしまったのが失敗ではないかと思う。

この話の着地点は
「ゲームをハッピーエンドで終わらせること」か
「主人公がハッピーエンドの小説を書けるようになること」だと見えているのだから
もう少しプロットを詰めた状態で連載をして欲しかった。

初めてのオリジナルストーリーということで、次作に期待したい。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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