バッドエンドの物語しか作れない売れっ子小説家が
「世界を救う双六ゲーム」にとやらに巻き込まれ謎の少女と不死身の男と共に行動するようになる。
ゲームにはもう1組のプレイヤーが存在し、ゴールを目指して対決するという筋書。
荒唐無稽な設定・強引な展開を画力と勢いで読ませてしまう。
非常に面白いのだが少々残念なのは物語の締め方。
ゲームの矛盾点を突きながら、じゃあ目的は何なのか、少女はどう世界を救うのか、
ゲームマスターは何者なのか、その辺をブン投げて終わってしまう。
この漫画で一番盛り上がるのは最終巻ではなく7巻で、しかも敵となる男が主役の場面だ。
そこからラストへのつなぎ方が疑問で、1対1の対決の構図を崩してしまったのが失敗ではないかと思う。
この話の着地点は
「ゲームをハッピーエンドで終わらせること」か
「主人公がハッピーエンドの小説を書けるようになること」だと見えているのだから
もう少しプロットを詰めた状態で連載をして欲しかった。
初めてのオリジナルストーリーということで、次作に期待したい。
サンキュー
このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。
VANILLA FICTIONの感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
VANILLA FICTIONの感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。