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タイトルのGはGペンのG。 プロの漫画家を目指す...

5.0

投稿 : 2017/03/26 18:06

状態 : 読み終わった

タイトルのGはGペンのG。
プロの漫画家を目指す2人の青年を描いた熱いヒューマンドラマです。

登場人物たちのセリフは青臭くてキザだけど、心に響きます。
取材だけでは得られない、
現役の漫画家が自分の経験を通して漫画家自身を描いているからこそ生まれる重みがあるのです。

わずか18話の物語にいくつもの名言、名シーンがありますが
やはり一番は3巻の16話、病室で町蔵が鉄男の手を取り「漫画の続きを作る」というシーン。

最初に2人がコンビを組んだときは、
鉄男のストーリーの弱さと絵に関しては素人の町蔵がお互いに補完し合うという関係でした。
今二人は逆の立場にあります。
プロの漫画家に揉まれて上達したとはいえ、やはり画力では鉄男には遠く及びません。
それでも、父への復讐に失敗し漫画を書き続ける理由を見失った鉄男の心の穴を埋めるためにコンビは再結成されるのです。

「もしお前がもう一度、オレを震わせてくれるのなら、
この世界で、一緒に汚れてやる」

第2話のセリフのリフレインとともに、技術的な埋め合わせから精神的な結びつきへ変わった2人の戦友を鮮やかに見せてくれます。
このシーンは本当に、体温が上がるような感覚を憶えるほどジーンときました。

彼らは自らをカスミ草に例える。
でも僕には彼らが、3巻のカバーイラストのような——
太陽を追う向日葵みたいに輝いて映るのです。

サンキュー

3

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