
・あらすじ
摘発したJKリフレの現場で、警部補の山田は亡くなった娘によく似た少女、詩織に出会う。
母親からの虐待を受けていた詩織は、警察に家へ連れ戻された後も家出をし、その先で再び山田に出会う。
「家、泊めてくれませんか?」
かくして始まった2人の共同生活は、胸を抉るような展開へと発展していく。
・感想
山田は詩織に、亡くなった娘の影を見ている。
詩織は山田に、本当の「親」の姿を見ている。
良いか悪いかを語ることの出来ない共依存だから、すっきりとした物語ではない。
完全な悪は存在せず、必然勧善懲悪は成り立たない。
途中のJKビジネスの摘発シーンなんかはいい例で、法律の不安定さを訴えかける。
母親も、一方的に責めることの出来ない立場にいる。
彼・彼女「だけ」が悪いなんてことはなくて、そこに至るまでの過程のすべてに責任がある。
「ギャングース」の鈴木大介さんや「最下層女子校生」の橘ジュンさんの協力作品なので、説得力はそれなりにあって、胸に来るものがありました。
ルポルタージュの1ケースを元にしたような漫画。
サンキュー
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