「勝ち負け」で音楽を語る作品「響け！ユーフォニアム」のような青春作品もありますが、
この作品も登場人物のセリフからそのジャンルであると言って間違いないです。
そういう作品に共通するのは、凄さや面白さはあるけど、楽しさがないかな。
前作「Ｂｌｕｅ　Ｇｉａｎｔ」で音楽の楽しさはやったという事なのかもしれません。
主人公の宮本大が常にメンタリティの面で勝ち続けている事、
青年雑誌連載だから主人公が精神面で成長しなくてもいいとは思いますが、
勝ち続ける作品が面白いとは思えないですね。物語の浮き沈みが少ない。
それに、負けないように先を予測して保険を張ったような展開も見受けられますし。
そんな打算的な人物が主人公の作品が、熱いと言えますかね？
だから、宮本大の物語ではなく、周りの登場人物の物語で熱い物語を作ることになるんだと思います。
今後、大が勝ち続けている状態から、環境を変えて一から始めて大のメンタリティでまた勝ち続ける展開、見たいですかね？
作品内の登場人物は言いました「君（大）はもっと負けるべきだ」と。
作者は私が書いた事なんてわかっているはずだと思います。大がもっと負ける展開、期待しています。