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新撰組結成後の作品が溢れる中、今作の舞台は結成前の...

4.0

投稿 : 2020/04/05 02:50

状態 : いま読んでいる

新撰組結成後の作品が溢れる中、今作の舞台は結成前の試衛館時代まで遡ります。
続々と集まってくる浪士達。特に沖田と斎藤の戦いや、原田左之助の登場シーンはたまりません。
また、新撰組のみならず奇兵隊や四大人斬りも登場するので非常に読み応えがあります。

内容が内容なので少しグロテスクな表現はあります。
そしてその壮絶な話を彩る作者の画力は真に迫るものがありました。表情にドラマがある。

新撰組をモデルにした作品は人物の性格や外見の解釈が見どころの一つですが、今作の作者の解釈は独創的で、しかし妙な説得力があって興味深い。

その中でも1番の驚きは芹沢鴨。
あれ程の悪党をここまで魅力的に描けるのは、作者の腕があるから。
人気になる悪役は同情の余地があったり直接的な残虐描写が少ないものですが、今作の芹沢は残虐描写が目白押しな上同情など一遍も出来ません。ただただ悪い奴であり、理不尽な暴力の応酬。世間的に言う人でなしです。
魅力的な悪役というのはどこまでも己。自我を強く持ち、信念があるからこそ行動に意味が生まれる。

芹沢のみならず、魅力的で濃い面々。新撰組ファンには是非読んでもらいたい一作です。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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