序盤の数話は、鉄道に関連した舞台で展開する様々な物語を描いたオムニバス形式の話。
以降は、その中の一作"木曜日のサバラン"のスピンオフで、ある少女を主人公にした"君物語"となっています。
序盤の方は、タイトルの通り"鉄道"に関した"少女漫画"で、車両の名前や実際の路線が登場しますが、衒学趣味的なものはなく、あくまでも鉄道ではなく人が主人公の物語となっています。
鉄道とは大いに関係するのですが、鉄子が登場するという訳ではなく、鉄道を舞台に出会いや思い出を描いた、一話完結型の物語となります。
とはいえ、実際の鉄道路線が舞台のため、鉄道好きは喜びそうな内容だと思います。
"君物語"の方も鉄道は関係しますが、少女と少年の恋愛ストーリーが主で、鉄道はおまけという感じがします。
奥の部屋に鉄道模型店があるケーキ屋で、常連だった老人を祖父に持つ少女「倉木亜子」が主人公です。
"木曜日のサバラン"で祖父が他界し、祖父に代わって亜子は模型店に通うのですが、そこで既婚の男性を好きになってしまう。
そんな亜子と、彼女にしつこく絡む男の子「小平」の物語です。
この小平が、空気を読めないわしつこいわ、大人しく叶わない片思いをしている亜子ちゃんに馴れ馴れしく絡みに行く様は、個人的には殺意すら覚えました。
本作の雰囲気は良いと思ったのですが、私的には男側のキャラがダメで楽しめなかったです。
なんでそんなチャラ男とくっついてしまうのか、亜子ちゃんがかわいいだけに余計になんか嫌でした。
極めて個人的な好みの問題なので、気にしない人は気にならないと思いますが。
でもまあラストはすごくキレイな終わり方で、読んで良かったと思わせてくれました。
鉄道好きにも少女漫画好きにもおすすめです。
サンキュー
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