次から次へと連載開始する異世界転生ものマンガの一つです。
主人公は魔法少女マニアの中年。
後輩社員の娘を庇ってトラックにはねられ、お約束のように異世界に転生する。
他の異世界転生ものと異なるのは、魂を呼び出され蘇った彼の体は、"魔法の杖"だったというところです。
杖に転生した彼「新見黎次」は、彼を拾った少女「ワルプルガ」をムリヤリ最強の魔法少女にするという展開で、杖になったのはいわゆる異世界転生ものの「俺TUEEEE」→「俺、杖ー」から来ているのではないかと思います。

主人公は杖ですが、表情があり会話可能で、杖という物質ではなく"杖"という設定のキャラクターです。
ストーリーの序盤でそうそうに人の姿にも自在に戻れるという設定が追加されるので、「杖に転生した」という感じはあまりしませんでした。
まあガチで主人公は杖で、杖目線でストーリーが語られるのもちょっと斬新すぎてついていけなくなりそうなので、そこはいいと思いました。
また、杖の力でタイトル通り、嫌がる少女をムリヤリ魔法少女にするのですが、その衣装が裸同然で大変けしからんでした。
変身後の姿もですが、新見が杖から人の姿になるためには杖に跨って股間を熱くする必要があるという気でも触れたかのような設定になっていて、少年誌掲載と思えないくらい痴態に溢れた作品でした。
なお、新見は魔法少女好きの中年オタクですが、本人も既に魔法使いにジョブチェンジを果たしているのか、裸同然の女の子に目もくれないという誤ったジェントルぶりを発揮します。
この辺りも異世界転生もののお約束ですね。

展開はエロメインで読みやすいのですが、ストーリーは微妙です。
エロをメインに据えているのに意外に文字が多く、キャラの容姿が似ていることもあって、状況が分からなくなることが多々あります。
意味が通らないままでキャラクター間で納得して先に進める感じがあるため、正直ストーリーはそっちのけで、キャラ萌えだけで読める方向けの作品だと思いました。

なお、アプリで読んだのですが、乳や下半身の重要な部分は黒塗りされていました。
その箇所の多いこと多いこと、まるで検閲を受けた墨塗り教科書のようになっていました。
紙だと解禁されているのでしょうか。パンチラレベルでも余程食い混んでるのかのり弁状態だったので、アプリで読むのはおすすめできないです。