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国家錬金術師「エドワード・エルリック(エド)」と、...

4.5

投稿 : 2021/01/01 20:39

状態 : 読み終わった

国家錬金術師「エドワード・エルリック(エド)」と、その弟「アルフォンス・エルリック(アル)」のエルリック兄弟を主役にしたファンタジーマンガ。
連載当時、二度のアニメ化、映画化、実写化と、大ブームを起こした作品です。

禁忌とされた人体錬成の代償として、エドは片腕と片足を失い、アルは全身を失って魂のみその場にあった鎧に癒着され、鎧の体となってしまう。
失った体を戻すため、賢者の石と呼ばれる奇跡の物質を求めて旅をするというストーリーです。
タイトルの通り錬金術師と呼ばれる人々が活躍する作品ですが、本作の錬金術師は卑金属から金を錬成するべく試みる研究者ではなく、本作登場の錬金術師は錬成陣と呼ばれる手書きの回路を用いて物質を分解、再構築しており、魔法に似た術を使う人々となっています。
一応、等価交換が原則で、無から有は作れず、物質を分子レベルで理解して、その構成物質の範囲内で再度作り直しているということになってます。
といってもただの地面を隆起させたり、壊れた機械を直したり、空気中の酸素を爆発させるなど、理論では無理があると感じる箇所もありますが、そこは高度な知識と独自研究に基づいているため具体的な手法は秘匿されているという説明がついています。
エドは人体錬成時に「真理の扉」を見ており、それによって錬成陣無しで錬金術が使えます。
賢者の石は等価交換の原則を無視できる物質と考えられていますが、生成にはおぞましい方法を取る必要があり、賢者の石を求める兄弟は、国家を巻き込んだ謀略の渦に巻き込まれていくという展開となります。

ストーリーはかなりダークです。
錬金術師によって人ならざる体に生成された人々や、大事な人を人質に取られ人道に反する行動を強要される展開が続きますが、絵はライトで読みやすく、残酷なシーンが多いのにそれを感じさせないです。
それどころかギャグ漫画テイストな雰囲気すらあり、一方でストーリーマンガとして展開がしっかりしていて、キャラも個性的で先が気になる作品でした。
普段マンガを読まない方にもおすすめできる名作と思います。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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