
1 「子供を殺してください」という親たち
連載中 巻数 : 11
- 作者 : 押川剛 他
- 時期 : 2017年-
- 雑誌 : 月刊コミック@バンチ
- 出版 : 新潮社
あらすじ・ストーリー
家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、
酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。
現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!!
様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!
この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ
同名文庫本のコミカライズ。 ノンフィクション本が原作なので、説得力がフィクション漫画の比ではない。 原作者の押川剛さんは、世で言う精神病患者を精神病院へ入院させる手伝いを生業としている。 作品を読んでもらえれば分かるが、対象となるのは正常な判断ができなくなった患者が殆どだ。 家族や行政、医院に警察。そういった組織が作り出したシステムからあぶれてしまった、本当に救いの必要な人達に寄り添う。 とは言え、作中に出てくる患者の周りには視線がある。その視線が向けられているうちに手を差し伸べなければ、今度こそ誰も救うことのできない地中へと埋れてしまうのだ。誰にも気づかれないまま。 今作は端々に「盛ってるな?」と感じる描写はあるものの、どこまでもノンフィクションだ。 当然綺麗に解決しないこともあるし、尻切れトンボな印象を受ける読者もいることだろう。 漫画に何を求めるかで評価がパックリ分かれるだろうが、リアルを紙面で知りたい人にはおすすめ出来る。