
1 陰の実力者になりたくて!
連載中 巻数 : 14
あらすじ・ストーリー
「我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者…」みたいな設定が現実に…?
主人公でもラスボスでもない。物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」に憧れていた少年、シド。
異世界に転生し、「自分は陰の実力者として、闇の教団を倒すべく暗躍している…」という「設定」を楽しんでいたところ、どうやらその「闇の教団」は実在しているようで…?
シドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」が繰り広げる、 最強の勘違いシリアスコメディ、爆誕!!
(Amazonより引用)
この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ
表では目立たないザコモブキャラなのに裏では超有能な実力者に憧れ拗らせてる痛い主人公の物語です 最初読んだ時、あんまりだなと感じたのですが読み進めていくうちにこの作品の楽しみ方が分かりました 主人公が一般的ではないイカれた倫理観と道徳感を持ち、自分の美学のために病的なまでに徹底して行動します なので主人公に感情移入できないや、行動が理解不明といった意見は合っていますが楽しみ方が間違っていて、それを面白いと思えるかどうかの作品です
実力があるのにそれは隠しておきたい。但し、全く隠遁するのではなく陰から世の中を支配出来る立場になりたい。 と言っても表舞台に出たくないという訳ではなく、謎のヒーローとして素顔を隠して活躍したい。そういう面倒くさい中二病患者が主人公の異世界転生モノ。 本作品のポイントは、主人公が中二病的発想で勝手に思い描いた悪の組織が実は存在していて、彼の思いつきの行動が偶然にも有効な敵対行為になっており、結果的に世界平和の役に立っている…という流れになっているところだろう。但し、主人公を含め登場人物全員がこの展開に気付いておらず、メタフィクション的な説明で笑いを取っている。 主人公の思い込みと意外な展開を楽しむファンタジーモノとしては最近では『底辺領主の勘違い英雄譚』(2021年)があるが、本作品はこれとは違っていて拗らせた中二病そのものを笑う漫画だ。 なお、本作品は2022年10月からTVアニメ放映中であり、ストーリーはともかく絵と中の人はとてもスタイリッシュに出来ている。