
漫画というよりも綿密なスケッチのような印象を受ける。
ストーリーは前半は明快。後半からドロドロとした難解なものになる。
火の七日間で滅亡した人類はどのような行動をとったのか。巨神兵は何のために生まれたのか。腐海とは何なのか。
上記の謎を解明しつつ、超高度な文明がどうなったのが徐々にわかってくるところが面白い。
作者がアニメーターなので、アニメで出来ないことをこのマンガでぶつけている。
クシャナの騎兵隊による土と粉塵にまみれた砲台破壊作戦はアニメでは表現出来ず、漫画ならではの迫力と臨場感がある。
腐海、王蟲、土鬼、巨神兵。これらの摩訶不思議な設定を当然の如く描く妄想力がすごい。パワーというか破壊力が凄まじい。
その上で、環境問題とか善悪とかある種、答えのない問いについてもテーマにしている。絵とストーリーの密度が極限まで高い漫画。
サンキュー
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