稀代のエロリスト・水兵ききの代表作『みかにハラスメント』
少年漫画の限界を突き抜けて、なぜか清涼感のある狂気を孕んだ本書からは、主人公を絶対辱めてやるという執念がひしひしと感じられる。画力は拙いものの、少年時代に思い描いていた妄想の何倍ものマニアックなプレイがそれをカバーしている。少年漫画なので、直接的な表現はないものの表現しないことがかえってドキドキ感を増加させてくれている。いうならば、少年時代、好きな子と話したいけど小恥ずかしくて、意地悪してしまう、そんなイメージだろうか。
という感じで素晴らしい一冊なのだが
惜しむらくは主人公の名前が私の母親の名前と一緒だということだ。
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