
“少女”の価値に深くメスを入れた傑作。10代と20代の境界線にこれだけ考えさせられるとは思いませんでした。
練りに練られたメインの3人。それぞれがふしだらな「秘め事」を抱えて生きていますが、その根底にはピュアな願望が息づいており、非常に人間的で魅力的です。3人の価値観は割と普遍的なものなので、キャラクターの存在自体は特殊でも、その想いに共感してしまう事必至。
また、構成力が素晴らしい。3人の関係の変化がとてもスリリングで一度読み出すと止まらない、かと思えば、ハッとさせられる台詞にページをめくる手が止まってしまうこともあります。
全体を通してシリアスでエロティックな雰囲気が漂っていますが、会話の間に挟まる小気味好いギャグや、3人が心から幸せを感じるシーンが清涼剤となっており、とにかくバランス感覚が良いのです。
ある程度好き嫌いは分かれるでしょうが、ハマるともう絶賛の言葉しか出てきません。どうか色んな人に読んでほしい。できれば19歳になる前に1回目、19歳の真っ只中に2回目、20歳以降に3回目を読んでほしい。今高校生の人はお小遣いを電子マネーにはたいてでも全巻購入しよう!!(笑)
サンキュー
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