
ちびまる子ちゃんのさくらももこの作品。
子供の頃は笑いが止まらないくらい面白かったですが、大人になって改めて読むと心打たれるシーンが多いことに気づきました。
舞台はメルヘンの国というその名の通りメルヘンの世界。
その国に住む個性的で独特なキャラクターたちの中でもひときわ謎の存在であるコジコジが主人公で、異彩を放つキャラクターとの日常を描いています。
とはいえストーリーはあってないようなもので、度々コジコジが只者ではないことを匂わすシーンはありますが、基本的にはメルヘンの国を舞台にした一話完結型の日常系マンガとなっています。
ちびまる子ちゃんもシュールでナンセンスなシーンが多いですが、コジコジはそれにもましてシュールです。
さくらももこの脳内のわけのなからない部分をそのまま抜き出したような作品と思います。アニメはタイトルに”さくらももこ劇場”という副題がついていますが、まさにそんな感じ。
キャラクターの造形は単純で、絵もきれいというわけではないのですが、毒っ気のあるキャラクター同士の掛け合いに惹かれます。
前述の通り、話の内容も希薄なのですが、コジコジの妙に哲学的で確信を突いた発言にハッとすることが度々あります。
その最たるものが、勉強をしないコジコジを叱った先生に放った、有名な以下の一言ですね。
「コジコジだよ。コジコジは生まれたときからずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ」
ただ、それを真似した半魚鳥の次郎君がお母さんに言われた「ずっと次郎じゃ困る」という発言もまた一つの真理ではないかと思いました。
サンキュー
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