【良い点】
田舎での高校生活はとても読みやすく、憧れもあり楽しく読めた。

高校生活で青大、尊、月の三人のみが出てくる場面では、すごく楽しそうに描かれており、大学生活や結婚後、三人で会話をしているシーンを見ると、懐かしい気持ちになり、暖かい気持ちになった。(月の結婚式の場面が一番感情移入でき、スライドショーを見た時はぼろ泣きでした。なので「君のいる町」の最大の見せ場はここだと私は勝手に思っています。)

【悪い点】
明日香は何も悪いことをしていないのに青大に一方的にフラれ、その後すぐに柚希と付き合ったので、青大と柚希の評価がかなり下がってしまった。

27巻のあとがきには「キャラそれぞれの長所・短所を書いた」みたいな事を書いてあったのですが、読者は明日香の長所のみ見せられてしまったので、青大と柚希の恋愛には全く感情移入ができなかった。

大学生活以降、登場人物も増え、内容も飛ばし飛ばしでしたので、キャラ一人一人の感情が全く分からず、楽しめることができなかった。

【総合評価】
田舎での生活まではすごく楽しく読ませて頂きました。そこまでの評価はかなり良い。

終わり方を「秒速5センチメートル」みたいな感じ、要するにbadendで終わらせれば少しは良い作品になれたと思う。