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あらゆる生物が死滅し、人類がわずかに生き残る世界を...

4.0

投稿 : 2018/03/24 23:10

状態 : 読み終わった

あらゆる生物が死滅し、人類がわずかに生き残る世界を舞台にしたポストアプカリプス漫画。チトとユーリ、二人の少女がケッテンクラート(ドイツ軍が使用していた半装軌車)に乗って、廃墟をさまよう姿を描いています。

生物は死滅し、日々の食事さえも事欠く、明日の見えない毎日なのに悲愴感はほとんどなく、むしろほのぼのとした雰囲気が特徴的。これは単純に「日常もの」という枠にはめこんでいるわけではなく、作者の死生観や哲学を投影していているので会話や世界観に深みがあります。この漫画はあとがきコメントがとても素敵です。1つ紹介しましょう。

「生命も文明も宇宙も、ちゃんとどこかで終わっていてほしい。終わりがあるというのはとても優しいことだと思います。」(第3巻あとがきより)

余白を味わうタイプの漫画です。人によっては物足りなさを感じるかもしれません。でも読みながら「信仰や芸術はいつどうやって生まれたんだろう?」といった物思いにふけるのもまた良いものです。

第4巻までがアニメ化されています。こちらも出来が良いのでお勧め。Amazonプライム等で視聴できます。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

4

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