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ドラゴンクエストの社会現象にまでなった人気に乗っか...

4.0

投稿 : 2020/07/11 00:24

状態 : 読み終わった

ドラゴンクエストの社会現象にまでなった人気に乗っかる形で作られたメディアミックス作品のひとつ。
"ダイの大冒険"、"勇者アベルの伝説"に並ぶ、代表的なドラゴンクエストメディアミックス作品です。

独立したストーリーでは無く、ロトシリーズの一部となっていて、「Ⅲ」と「Ⅰ」の間に入る物語となっています。
大魔王ゾーマがロトの子孫・アレルの手によって倒れ、アレルの子達はロトの紋章を分割し、それぞれ王国を作り代々伝えていた。
また、アレルと共に戦ってきた3人のケンオウ(剣王・拳王・賢王)もまた、やがて来る戦いの日に備えて、その力を子孫に伝えていた。
そんなある日、異魔神という魔王が復活し、世界は再び脅威にさらされる。
ロトの子孫であるアルスは、モンスターの手を逃れ聖域で過ごしていたが、やがてその聖域にも異魔神の手が伸びる。
アルスは3人のケンオウを探し出し、異魔神を倒すべく旅に出る、というストーリーです。

街の名前やモンスターなどが基本的にゲームに準拠しています。
サーベルタイガーやさまようよろいなど、お馴染みのモンスターが人を襲う描写があるのですが、ゲームで出会うよりも恐ろしく、モンスターが実際にいたら恐ろしい存在ということ感じさせてくれました。
また、バラモスゾンビやヤマタノオロチなどのボスキャラもそうなった経緯の説明があった上で登場します。
初期のドラクエプレイヤーの私としては、懐かしいやら、動いている姿がカッコイイやらで大盛り上がりでした。

モンスターを、けもの系を束ねる獣王、アンデッド系を従える冥王、ドラゴン族を指揮する竜王、そして魔神王がそれぞれのモンスターを臣下にしているという設定も良く、ストーリー性があります。
ゲームだとお使いと思えるイベントにも説得力があり、展開の気になる作品です。
ただ、作中最も盛り上がった獣王グノン戦が中盤にあり、グノン戦が良すぎたせいか、それ以降、盛り上がりに欠けていた感じがしてしまったのが少し残念です。
ただ、グノン戦は本当に素晴らしかった。
まさにボスキャラという感じでしたね。

名作ですが、ドラクエをよく知らない、やったことない場合、面白さは半減すると思います。
知らないと読んでも意味がわからないというほどではないのですが、やっぱりドラクエといえばモンスターであり、個性的な呪文や街なわけなので、知っていた方が楽しめると思います。
ややネタバレになるかもですが、ラストの竜王の姿がちょっと驚きました。
このまま「Ⅰ」に繋がるということでしょうか。
うーん、話が繋がらないような、本作と「Ⅰ」の間で何があったのか。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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