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『賭博黙示録カイジ』に登場した帝愛グループの最高幹...

4.0

投稿 : 2020/10/17 16:39

状態 : 読み終わった

『賭博黙示録カイジ』に登場した帝愛グループの最高幹部「利根川幸雄」を主人公にしたスピンオフ。

利根川は、本編で全編にわたってカイジの宿敵で、悪徳金融企業のNo.2として君臨する悪党として強いカリスマ性を見せますが、本作では部下を気遣い上司を立てる、タイトル通り彼の中間管理職としての気苦労が描かれています。
また、本作は一話完結型のギャグ漫画で、無個性に見えて実は個性的な黒服たちや、乙女のようにめんどくさい兵藤に囲まれ、日々の業務のドタバタを描く内容となります。

なお、作者はカイジシリーズの福本伸行氏ではなく、福本氏は"協力"という形で、原作・作画とも別の方が担当しています。
ハンチョウのスピンオフもそうなのですが、絵もストーリーも違和感なく、知らなければ気づかないレベルと思います。
ちなみにハンチョウはハンチョウで、利根川とはまた作画担当は別です。
福本絵そっくりに、絵ではなくてマンガが描ける方が沢山いるのに驚きます(まさか、影武者)。

読みやすく、とても面白かったです。
内容は基本的に利根川の業務内容についてなのですが、兵藤も思いつきに振り回されたり、ライバルより気に入られるため頑張ったり、AI黒服を雇ったり、トラブルが絶えない割に非常にシュールです。
日常系といえば日常系で、巻数が進んでもキャラが増えるだけでストーリーは展開しません。
"カイジ"に出てくる"エスポワール"や"限定ジャンケン"、"Eカード"の誕生秘話が明かされたり、また、本編では"沼"の攻略者として利根川の写真が飾られていましたが、その伏線回収をちゃっかりやっていたくらいですね。
読んでなくても楽しめますが、"カイジ"本編は読んでいた方がより楽しめると思います。

最終回は、"カイジ"本編でラストで失脚した後の話が描かれていて、なかなか感動的なラストでした。
ただ、この最終回も"カイジ"本編知っていないとあまり意味が無いだろうなと思いました。
そういう意味でも、"カイジ"を併せて読むことをおすすめします。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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