よくある役立たずだと思って追い出したが実は凄く有能でした系
この世界の万能職とは器用貧乏みたいな扱いではなく雑用見習いみたいなもので、それを7年続けている主人公はいつまでも定職に就けない情けない人扱いされます
なんでもできる万能ではなく、なんでもするという意味で万能職なんだと思いますが、本来の意味では無いその使い方は読んでいて混乱するし凄く微妙だと感じました
何故かこの作品では見習いの万能職は犯罪者のような扱いを受けたり、やたら7年間もと言われますが主人公はまだ子供だと思うのでそんなに酷く言われるほどのことなのかと違和感がありました
役に立っているとしても自分の適性がいないパーティーに何年も居続けた主人公はこの世界の価値観ではダメ人間みたいなので、クズしかいないパーティーだからといってメンバーを悪く描きすぎるのもしっくりこないです
一度見習いで入ったパーティーを変えるのは根性なしと言われるらしいが、それならば自分の適性が合う人がいなければ主人公みたいに詰み状態になるわけで、主人公がよっぽどの根性なしか運が悪いのか特殊な体質とかではないと設定が破綻しています
実際はきちんと教えてもらえなかったせいらしいですが独学であれだけ凄いことができる主人公なら自力でどうにかできそうなものだし、適性がなくて一流にはなれなくても努力すればある程度の力ぐらいは付きそうなのに、毎日素振りや筋トレなどをしている様子もないです
そもそも主人公が冒険者にこだわる理由もよく分からず、適性とか専門職とかも神様から与えられるとかではなく一般的な素質や才能の意味だと思うので何をもって言ってるのかいろいろ意味不明です
細かいですが序盤の設定から少しおかしかったり、一々話が回りくどく主人公サイド以外の視点も複数描かれているためテンポも悪いです
散々気になるところざっと書きましたが、全体的に絵と内容はそれほど悪くはないので今後どうなるか次第です