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1979年からTV放映されたファーストガンダム(以...

3.5

投稿 : 2022/05/19 23:55

状態 : 読み終わった

1979年からTV放映されたファーストガンダム(以降原作と記す)を、キャラクターデザイン・作画監督の安彦良和氏がコミカライズし、2001年から約10年間「ガンダムエース」誌に連載された漫画。

原作との一番の違いは、シャアとセイラの幼年期~シャアが赤い彗星と呼ばれるようになった前日譚がストーリー途中で追加されている点である。(OVA化済み)

その他の大きな違いとしては次のようなものがある。
・地球に降りたホワイトベースは、原作では地球を一廻りしてジャブローに着くが、本作品では最短距離でジャブローに行った後にベルファスト、オデッサ(オデーサ:ウクライナ語)などへ行く。
・キシリアが、ドズルの姉ではなく妹になった。
・ジムのビームサーベルが、左肩ではなく右肩に装備された(笑)。※やっぱり左腕でシールドを持っているのに左肩にサーベルを装備しているのは変だよね

また、ラストのア・バオア・クーでのセイラさんの行動が意外でとても感動した。一年戦争終了後のセイラさんの様子はZガンダム、ガンダムZZで描かれているため今更変更は出来ないだろうが、本作品のこの展開をそのまま進めたifの世界も見てみたい。

本作品は安彦良和氏の繊細なタッチが堪能出来てとても嬉しい反面、手塚治虫氏が『新宝島』で導入した「映画的手法」のようなコマが多く、一言でいうと「コマ割りが古臭い」イメージがある。本作品は漫画ではなくアートブックとして楽しむ方が良いかもしれない。

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なお、2022年6月に公開される安彦良和監督の劇場版『ククルス・ドアンの島』のエピソードは本作品に載っていないので注意して欲しい。

付け加えると、おおのじゅんじ作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』も劇場公開作品とは別物なのでこちらも要注意。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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