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転校してきたのは耳の聞こえないヒロイン…という導入...

4.5

投稿 : 2023/11/15 23:33

状態 : いま読んでいる

転校してきたのは耳の聞こえないヒロイン…という導入部分から、『聲の形』みたいな鬱展開なのかと思いきや、全く違う内容に驚いた。一言でいうと日常系ギャグ漫画だ。
普通だったら弱者であるはずの"聴覚障害者の少女"が本作品ではツッコミ役でちょっと毒舌っぽいのだ。で、普通だったらイジメ役のはずの"うざい少年"がボケ役だ。これは意外性があり面白い!

このうざい少年、知らないくせに手話が分かるふりをしてヒロインの言いたいことを適当に分かった気になるチャラい奴。で、そのたびに彼女が「そんなワケないだろ、アホ」みたいなツッコミを入れる夫婦漫才みたいなスタイルが楽しい。とは言うもののうざい少年がテキトーにやった手話が偶然にも「君は」「とても」「可愛い」だったことからヒロインも勘違いして…というドッキドキな展開になるのもいい。

本作品は「ドラドラしゃーぷ」で公開されているWebコミックだがこの内容も変わっていて、普通の漫画スタイルの「本編」と次回に公開される後日談の「おまけ」で構成されており、この「おまけ」自体も「本編」のツッコミ役になっていて2度美味しい。


満点ではなく★4.5とした理由は、第1巻冒頭の先生の言葉「柊さんは生まれつき耳が聞こえません」という誤解を招く紹介の仕方にある。
生まれつき耳が聞こえないのなら日本語を理解できず読み書きも不自由するはずなのだが、彼女は読み書きは出来る。実は話が進むにつれ分かってくるのだが、彼女は全く耳が聞こえないワケではなく、普段は補聴器をしている。また理由があって人前ではしないが「実は話せる」という設定になっている。
こういうデリケートな部分を無視しているのが「学校の先生」という人種だというのなら分かるが、そういうディスリでもないし、個人的には説明不足と感じたところが★を減点にした理由だ。

作画は可愛い女の子には定評のある『ニー子はつらいよ』のアルデヒド氏。正直言って『ニー子はつらいよ』のストーリーはイマイチだったことからすると、本作品の原作(=森田俊平)がよく出来ているのだと思う。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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