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舞台は新宿裏手のずっと奥にある、通称"裏新宿"と呼...

3.0

投稿 : 2024/01/06 23:09

状態 : 読み終わった

舞台は新宿裏手のずっと奥にある、通称"裏新宿"と呼ばれるスラム街。
巨大な廃墟ビル"無限城"の聳え立つこの街の、近辺にある喫茶店「Honky Tonk」が、主人公である二人組の奪還屋の拠点です。
『GetBackes』という、美堂蛮と天野銀次の二人組の奪還屋が主人公で、二人は「奪られたものは奪り還す!!」という看板を掲げており、序盤は、様々な入り組んだ依頼を対応するアクションマンガでした。

週刊少年マガジンで長期連載していた、週刊少年マガジンを代表する作品の一つ。
何度かゲーム化し、4クールでアニメ化された人気作ですね。
序盤はアクション活劇だったのですが、読むに従いバトルが色濃くなり、みるみるインフレしていきます。
インフレ具合がとにかく凄まじく、ネット民が作った全ジャンル最強ランキングでは、本作のキャラ「赤屍蔵人」が最上位にくることで有名です。
途中からバトルにシフトしましたが、終盤はバトルというレベルではなく、作中のキャラが世界のコピー(多重世界)を包括するシステムに介入できる存在であったり、高次的な世界へ移動したり介入したりする、かなり重いSFになります。
それっぽい説明は入るのですが、読者置いてけぼりでインフレが進むので、途中ついていけなくなったというのが正直なところです。
というよりも、説明が断片的であり、決定的な事実が明るみに出るのはラスト近辺なので、途中は"よくわからないけど現時点ではそう"を飲み込みながら読む必要がどうしてもあると思います。
最終的にそれらは回収されるため、話のまとまりとしては結果良かったと思いますが、やはり途中は"よくわからない話"です。
体力があれば、最後まで読んだ上で読み返すと良いのかもしれないと思います。

バトルは割りと序盤からあるのですが、それでも中盤くらいまでは奪還屋をやっていたように思います。
それも奪還対象がミロのヴィーナスの腕であったり、ゴッホの13枚目の『ひまわり』であったりと、微妙におしゃれです。
美堂蛮は1分間幻を見せる邪眼の持ち主で、銀次は雷撃を操ることができる特異体質であり、その他、絃使いや獣を操り獣の技を使う能力者バトルめいた展開があり、マガジン特有のちょいエロもあって楽しめました。
ただ、過去編になり、両親の話から終盤で再度、無限城入りし、以降はひっちゃかめっちゃかになります。
ラストは丸く収まるのですが、なぜ丸く収められたのか、理解できていないところがあるので、時間があるときにその内読み返してみたいとは思います。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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