２巻･･････迷宮｢曙の野原｣の１層と２層をつなぐゲートの所でスズナと再会したが、２層にいる仲間が転移させられて行方不明だという。 ３巻･･････エリーティア、スズナ、ミサキ、アリヒトでパーティを組み3層へ。

異世界転生のハーレムもの。 社畜サラリーマン(男性)が年下上司(女性)とともに社員旅行中に事故に会い、異世界に転生するという滑り出し。主人公はこの上司に苦手意識を持っていて転生後も避けてばかりで相容れないのかな…と思いきや、あっという間に仲良くなって、いったい出だしの前フリはなんだったの？？？という感じ。別に上司を避ける演出なんて要らないじゃん。 あと、転生モノにありがちな「自分のチート能力に気付かない主人公」と「その驚異的な力にイチイチ驚きまくるギルド嬢」のつまらない漫才を見せられて、テンションだだ下がり。 でも、これって原作(なろう系)のストーリーのせいで、漫画家のせいではない。 ところが漫画として見てもちょっとイマイチ。 本作品の致命的な問題はデッサンが狂っている点だ。絵自体は精細でそれなりに綺麗なのだが、全体像が描かれた時にキャラクタの姿勢がメチャクチャに崩れている。例えば第1巻の表紙で、スーツ姿のおっさんの後ろにいる女性2名がどんな格好しているのか分かりますか？ おそらく、ここ一番の決めポーズを描きたかったのだと思うが、気合が入りすぎてデフォルメされまくっているのが残念だ。 あと女性キャラの胸がデカすぎ。作中でも同じパーティの女性陣から、 「あらためて見るとすっごいね」 「戦闘には不向きな身体よね」 というツッコミが入るが、それにしても異様にデカイ。 もしかして、異世界転生すると大きくなる設定なのか？

選霊の儀ではずれの精霊を引いてしまい、役立たずと見なされた主人公(男)が、実は有能だったというお約束の異世界ファンタジー物。 但し、他の作品と違うのは、主人公は王位継承問題に巻き込まれた結果、第三王女の足を引っ張るよう、悪意を持って彼女の騎士団へ送り込まれるとか、それなりに考えられたシナリオが用意されている点である。 ちなみに、この第三王女の異名は「剣姫将軍」！　このロマンあふれるネーミングに思わず脱帽してしまう。しかも彼女の騎士団は「全員女性」！　つまり全員ツンデレで、くっころさんかよ？妄想が止まらないよ、この展開は！ 原作は『世界最強の後衛 ～迷宮国の新人探索者～』の"とーわ"氏による「なろう」。こちらでも女性ばかりのパーティに男1人というハーレムを築いていたが、本作品は更に輪を掛けて素晴らしい構成となっている。なお、『世界最強～』同様にエロ展開はない。(ラッキースケベはあるけど) 何故なら、主人公は軍医として負傷した女騎士や王女の身体を見て触ることはあっても、あくまでも治療行為の一環なのでそれ以外の下心は全くないという気高い設定のためだ。 マンガとして判断すると、本作品は画力が高く、登場する女騎士達は皆魅力的に描かれている。というか全員巨乳で美人なので区別が付けづらいほどだ。 但し、コマ割りとかストーリー展開はイマイチであり、セリフなしで丸々1ページ費やすシーン(牧場主との別れ)がある一方で、グダグダな言い訳が続く説明シーンもあり、コミカライズに際して原作シナリオを取捨選択し、再構成するのが苦手なのではないかと感じた。 絵は綺麗で上手いので、今後の成長に期待して甘めの評価にした。