定番異世界テンプレ。 まあチートはそこまでインフレして見えないからよしと。 テンポ良く進むので読み易いし、万人受けしやすそうな丁度良さ。 暇つぶしにおススメ。

異世界転移の奴隷ハーレムもの。言い過ぎかもしれないが『異世界迷宮でハーレムを』(原作なろう2011年、コミック2017年)のコピー。というか、あまりに設定が似ている。原作者 時野洋輔はWikipediaによると専業作家だそうだが、偶然似てしまったとしてもプロの作家だったら業界の流行りを把握してそれを避けるのは基本だろう。 まず主人公は職業の付け替えが自由に出来るチートな奴、一番奴隷が狼系獣人族の献身的なケモミミ巨乳娘、2番目が合理的思考の物知りな小柄な娘、とかパクったとした思えない。 ただ元々の設定こそ同じだが、ストーリーは波乱に富んでいて読んでいて飽きない。『異世界迷宮でハーレムを』ではハーレム要員を増やすことを優先している以外は主人公主体ののんびりとした展開なのに対して、本作品では魔王VS勇者・国VS国の世界規模の戦いが背景にあってそれに主人公たちが巻き込まれていくシナリオとなっているためだ。 また2023年10月現在コミックは20巻まで刊行されているが、最初の頃と比べると絵柄がだいぶ変わっている。連載続けるうちに作者の画力が向上したと考えるが、最初のうちはほんわかしたタッチだったのが巻が進むにつれてダイナミックな構図の絵も楽しめるようになった。 個人的に気に入ったところが1つある。本作品では「生活魔法は役に立つ」という設定になっている。というのも世の中には「生活魔法=役立たず」という前提になっている作品が多い(『生活魔法はハズレスキルじゃない』『生活魔術師達、ダンジョンに挑む』)が、これに反論する形になっていて溜飲が下がった。 ちなみにタイトルの「無職だけは辞められないようです」とは"俺は働きたくない"という引きこもり体質の意味ではなく、"全ての職業を極めた俺は今後も定職につくつもりはない"という意味である。

無能かと思っていたら超有能でした系よくある話 好みの問題もあると思うけど何が面白いのか分からない