サンデーで1話が掲載されてすぐに面白いと話題になっていたので気になって読んでみました 内容は勇者と魔王ものです シンプルでわかりやすいので万人におすすめです

魔王を討伐した勇者の仲間であったエルフのフリーレン。 世界には平和が戻り、長寿のエルフ族故に勇者たちが老いて死んでいくのを一人見送る。 それまでは紆余曲折あり森で孤独な暮らしをしていたフレーリンだったが、 勇者との旅を経て、仲間との死別を経験して初めて、 後悔と、人をもっと知りたいという気持ちが芽生える。 「魔王」も「勇者」もいるRPG系の王道ファンタジーな世界観で、 死生観を見つめるフローレンの旅が始まる…。 という導入で始まる物語です。 フレーリンが旅をしながら、 各話完結で人の死を扱っていく作品になるのかと思っていましたが 途中から人間の世界の「魔術師免許」を取るために試験に挑むなど、 割と少年漫画っぽい展開も混ざり始めてる気がします。 良い悪いではないのですが、 週刊連載じゃなかったらもっと違う展開になるんだろうなぁと思いました。 あと序盤は作者のギャグセンスが微妙な感じがしていたのですが、 途中から馴染んできたかも。 今の所面白いです。 --- だいぶ放置して続刊を読んだので更新。 魔術師免許のとこはやはりそこだけ少年漫画っぽく、 各話完結の繋ぎの話は、なんてことのない話すぎて中だるみ感を感じます。 ただ、話が展開するとシンプルに面白いです。 通して読むとやや欠点がありつつも、それを補う魅力があると感じました。

勇者一行のその後の物語で一話完結の短編が数回、その後長編があってのパターンで飽きさせない工夫があります。

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アイドルオタクの医師(アラサー男)が主人公。ある日彼が何者かに殺されて、推しているアイドル(16歳究極美少女)の子供として転生するのが序盤。と説明すると"転生モノ"かと思われるが、そんなファンタジーな内容ではない。というか、そもそもアイドルが妊娠しちゃマズイでしょ、大問題です。 転生直後は推しのおっぱいを飲んで喜んでいた彼だが、そのうち笑えない状況になって「殺した真犯人は誰なのか？」から「奴に復讐してやる」という話に変わっていく。 (注)ネタバレを避けるため、作為的に話を一部省略しています 本作品の一番の特徴はしっかりしたストーリーであり、第1巻のうちから未来の出来事の1シーンがオマケみたいに挿入されている。最初読んだ時はいったいなんのこと？と思ったが後で読み返すと、あの頃からしっかりプロットが出来ていたんだと関心する。 更に驚くのが単行本1冊毎にきちんと話が完結する構成。連続ものの漫画では中途半端な展開のまま「つづく」となって不完全燃焼となることが多いのに、本作品では綺麗にまとめていてとても気持ちが良い。こういうのって意外と少ないんじゃね？ とは言うものの、帳尻を合わせためだったのか「2.5次元舞台編」はムダに長すぎた。 あと、現在連載中にもかかわらず本作品が漫画界に残した功績として「瞳が六角の星」があると思う(第1巻表紙参照)。ググってみたところ少女漫画テンプレの"瞳に星"を最初に描いたのは手塚治虫(1928年生まれ)、高橋真琴(1934年生まれ)などが挙げられていたが、「瞳が六角の星」を初めて描いたのは本作品(画:横槍メンゴ)として歴史に名を残しそうな感じがする。 本作品においては六角の星はアイドルが持つ「強い眼力」を表しているが、その他にも「狂気の目」という意味もあると思う。正直言って「瞳が六角の星」の人物は皆アタマがおかしい。 この夏発売予定の第12巻でいよいよ佳境に入るが、ここで本当に完結するのか全く想像が出来ない。今までの展開からすると遂に復讐を遂げた！という殺伐だが初志貫徹なラストになる可能性もあるが、ありがちな話として真犯人と和解してみんなハッピー！になるかもしれない。(※当たり前すぎてやめて欲しいが…) もしかすると、転生モノという当初の設定が復活してきて奇跡が起きるかもしれない。 また集英社ということなので、主人公に子供が生まれて続編【推しの孫】に続くかもしれない。 というわけで最終的な評価はラストの後ということで、今日の時点では仮評価として★4.5を付けておく。

怪獣が日常的に発生して災害として扱われるようになった日本の話。シン・ゴジラが毎週出現する世の中と言えば、分かっていただけると思う。 そんな世界で、退治された怪獣の死骸を専門的に清掃する会社で働く日比野カフカ(32歳、独身男)は、未知の生物に寄生されて自らが怪獣となってしまい、怪獣討伐チームからコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。 未知の生物に寄生されるとか、変身して戦うとか、そもそも変身する主人公の名前がカフカだとか、古今東西の名作を詰め込んだ感はあるが、更にギャグ要素も加わって純粋に面白いマンガになっている。 ちなみに連載は少年ジャンプ+。このような良作が無料で読めるなんて、良い時代だなぁと思う。

ジャンプ+の看板の一つ。 SPY×FAMILYと同じく優秀な漫画。

最初は面白かったけど、、、

15世紀ヨーロッパのとある国を舞台に、教えに背くため禁じられた『地動説』を危険を犯して研究し、そして死んでいった人々を描いた作品。 なお、中世ヨーロッパで宗教の教えに反する理由により地動説を弾圧したという歴史的事実は無く、本作は完全なフィクションです。 本作を鵜呑みにして、『昔は地動説を信じると勾留された』みたいな話をドヤ顔でしてしまうと、逆に変な目で見られるので注意が必要ですね。 タイトルの"チ"は、地、血、知の意味があります。 15世紀、ヨーロッパのP王国では、C教という宗教が中心となっています。 その宗教の教典では"地は動かない"旨の記載があり、人々は教えに沿って、世界は地球を中心として天が動いている"天動説"が絶対のものとなっていました。 主人公の12歳のラファウは、大学への進級が決まっており、神学を専攻するつもりでした。 そんな折、異端者として捕まっていた学者・フベルトと知り合います。 研究を続けるため、改心したと嘘をついて出てきたフベルトは、ラファウに地動説を伝え、ラファウはそれに心奪われます。 だが、異端審問官のノヴァクは、そんな彼に疑いを持っていた、という展開です。 "C教"というと、Catholicを想起しますが、恐らくモデルとしていますが、架空の宗教です。 一章の主人公として12歳のラファウが据えられていますが、話が進むに連れて主人公は変わります。 ただ、その情熱、研究だけが、何らかの形で伝えられる、という内容です。 現実では、教会とアリストテレスが天動説をドグマにし、後にガリレオ・ガリレイが地動説を唱えましたね。 ガリレイが異端扱いされたのはガリレイが教会から快く思われていなかったためというのは、現在では一般的ですが、本作は地動説=異端ということにした上で、誇張した内容となっています。 地動説を唱える学者は地下で研究を行っており、バレると拷問され、研究は燃やされて、火あぶり、つまり復活に必要な肉体も焼失させられます。 ためになる作品かと思いきや、意外に血生臭く、拷問や自害のシーンも生々しく描かれています。 常識と異なる研究を反対されても信じ続ける人々が熱いです。 グロいシーンもあり、テーマもニッチで全体的に重いですが、引き込まれる作品でした。

思いは時を凌駕する！ 短いし、読みやすいし、進めやすい神漫画

赤ん坊の頃に取り違えられた子供(男・女)が、高2の時に偶然出会って、勢いで許嫁になり、更に同棲生活をさせられてしまう夢みたいな作品。 いくらなんでも男女を取り違えるなんて医療ミスがあるワケねーじゃんという無粋なツッコミは無用。だって面白けりゃいいじゃん。それよりも、この強引なシナリオ、嫌いじゃありません。 ストーリーもラブコメのテンプレを裏切らない王道な内容だが、伏線も色々貼ってあり今後の展開も楽しみである。 なお本作品には、許嫁である女子高生、学年1位の才女の他に、今まで一緒に暮らしてきた妹という3人のヒロインが出てくるが、個人的に一番の気になるのは妹ちゃんだろ。だって血は繋がっていないし、許嫁によく似た美人だし、これは萌える話だ。 絵も綺麗で女の子も可愛いが、時々コメディータッチのギャグ顔になったりして観ていて飽きない。

主人公がモテモテなよくあるストレートなラブコメという印象です。好みの人にはたまらないのではないかなと。

3巻から私的にグッとくるシーンが増えてきてとても良かったです。小川さん節(？)的なものとも合わさりオリジナル性と一般受けの両立ができているなと感じました。 キャラの魅力や絵は前作から去ることながら、今回もとても好きです。

小説家になろうにて連載中のweb小説の漫画化です。ほぼタイトル通りの内容ですが個性的なキャラには惹かれます

さすが“なろう系” 新鮮さやオリジナル要素など皆無。基本『ダ“クソ”』(フロム系RPG)のパクリで、あらゆるMMOや格ゲなどから設定を持ってきて詰め合わせた内容となっている。が、それでも漫画としては、作画にクセもなく読みやすくまとめられているので、ストレス少なく読める。

うさぎがかわいい

BLUE GIANT SUPREMEの続編で今度はアメリカが舞台になります。前作と前々作を読んだ方が面白味がまします。

さすがに柳ほどではないですが（笑）今作の楓もなかなかの不憫男子です。 雛ちゃんに男バレして以降が本当に最高です。さすが天乃先生。それでいてストーリーもきちんと進行していて、構成が上手いなぁ…とつくづく思います。

これはもっと流行る 間違いない

フィギュアスケートの青年コーチと少女の話 面白すぎて半日で読み終わってしまった 続きが楽しみ 序盤は内容が重くて少しキツいですけど、そこを過ぎたら胸熱です

彼女がいるのに別の女の子に告白された主人公が選択した答えは二股！ ハイテンションでノンストップ。駆け抜けるギャグが清々しくて面白い作品。 主人公が真面目すぎて二股に至ったというのも意味不明だが、その設定が生かされてる。 ヒロユキさん好きならいつもどおり楽しめる筈な一作です。

同作者のアホガールと雰囲気は似ていて登場人物が何処かポンコツで憎めないキャラクターばかりです。

既に彼女がいるのに、更に別の女の子から告白された！しかも可愛い！ 普通だったらこっそり付き合ったりするところ、バカ正直な主人公(高1男子)は二股掛けることを彼女らに宣言し、正々堂々と付き合うというギャグ系のラブコメ。 同作者による「マンガ家さんとアシスタントさんと」の主人公「愛徒勇気」をリアルにモテるようにしたような感じで、嫌いではないです。

中学で100回の失恋を経験した愛城恋太郎は、高校こそ初めての彼女を！と願う。しかし、恋の神様は「高校で出会う運命の人は100人！しかし、彼女達は、幸せになれなければなんやかんや(中略)あって…死ぬ」と告げる。100人の彼女を脱落しない！させない！DEAD OR LOVEなハーレム・ハイスクールライフ開幕！

ゲームの魔王討伐勇者モノような世界に入り込んだ主人公（エロバカ）がゲームにある一時停止のポーズ能力を使って物語クリアを目指す話 能力を悪用してエロガキみたいなこともしますが、一時停止をうまく使ったギャグや戦い方、力技など面白かったです テンポがよく読みやすいのでゲームとギャグ漫画が好きな人にオススメです

ストーリー・アイデアが良くできている意外と面白い異世界転移モノ。 世の中にはゲームの世界に入り込む異世界転移/転生モノは数多くあるが、本作品ほどゲームの特徴を捉えているものはないと感じた。 主人公が異世界転移時に手にしたのはファミコンのコントローラみたいなアイテム。このコントローラの[PAUSE]ボタンを押すことで「時間停止」ができるってガキの願望みたいだが、たしかにゲーム世界に転移したのだったらステータスを眼の前に表示するだけじゃなくってメタ的にポーズ掛けられてもおかしくない設定だと思った。 で、本作品の主人公(男子高校生)もご多分に漏れず時間を止めてはスカートめくり、パンツ下ろし、おっぱい触りとやり放題で馬鹿だなぁ…と呆れたが、次に注目すべきは主人公の視界に浮かんでいるカウントダウンされている時間表示。本作品に出てくる異世界というのはまさに往年のゲームそのもので、カウントが0になるまでにステージクリアしないとダメらしいという設定になっている。ちなみに無事に条件をクリアできた場合、昼夜関係なく花火が打ち上がる演出があるのも如何にもゲームの世界という感じだ。 但し、タイムリミットまでにノルマ達成できなかった場合どうなるかは不明で(=残機0で死ぬかもしれないので試せない)、そもそも「ステージクリアの条件」が何か分からないという手探り状態でゲームを進めていく。 ちなみに主人公はこのように精神が不安定な時には[PAUSE]ボタンを押してから周りの女性陣はすっぽんぽんにして心を落ち着かせるのが、セクハラを超えて立派なアンガーマネジメントとなっていて感心する。というか作中でもそんなことばかりやっている自分に対して「話が全然 前に進まないぞ… 脱がしすぎて」と反省しているのが笑える。そう思ったらとっとと進めろって。 なお作中では過去名作のパロディがさり気なく散りばめられているのが面白かった。特に『カリオストロの城』に関して色々と描かれているのが個人的に気に入った。

大手製薬会社に勤務する優秀なMRだが、家事が大の苦手で、汚部屋に住む女性「相原メイ」。 そんな彼女を見るに見兼ねた妹が、気を利かせて、見た目はイカついが家事全般をパーフェクトにこなす、家事代行サービス業の「鴫野ナギサ」を派遣する。 負けん気が強く、身体よりも仕事優先なメイと、"お母さんになりたい"という夢を持つナギサさんの日々を描いた作品。 多部未華子主演でドラマ化しています。 電子書籍で連載している作品で、2020年9月現在も連載中。 本書は、紙媒体として一冊だけ出版されていて、一冊で完結しています。 "オヤジズム"という電子書籍の雑誌に連載されていて、タイトルの通りオヤジ専門誌なのですが、本作も主人公が20代女性なのに対し、ナギサさんは(年齢は不詳ですが)、おじさんっぽい風格です。 若い女性が家事好きのオヤジとラブコメするというちょっとレアなシチュエーションですが、キラキラした高校生同士の青春恋愛ドラマが正直キツいという方にはおすすめの、大人な恋愛を描いた内容となっています。 全1巻でまとまっていて、ストーリーのテンポも良いです。 "大人の恋愛"が描かれていますが、肉質的な展開は全くなく、とても微笑ましく読むことができました。 ドラマは最初の方しか見ていないのですが、続きも見ようかなと思います。

今一番お気に入りの作品。 主人公(27歳独身男・趣味はゲーム)がゲームで使っている高性能宇宙船とともに転生した先は、スペースコロニーが建設され、宇宙戦艦飛び交う科学技術が発達した異世界。 そこで彼は、宙賊や宇宙怪獣を狩る傭兵として生きることにした。 というファンタジーモノのテンプレに従いながらも、今までありそうでなかった「スペースファンタジー」となっている。 ちなみに本作品にもエルフは出てくるが、耳の尖った宇宙人というのはSFドラマの定番なので特に不思議ではないらしい。 本作品も「なろう」→書籍→コミック化の1つであり、現在も「なろう」では毎週のように更新が続いている。(現時点でPDFで1500頁超) 原作者リュート氏はこの他にも『29歳独身は異世界で自由に生きた......かった。』(コミック2巻刊行済み)、『ご主人様とゆく異世界サバイバル！』(Webコミックで連載開始)と異世界転生モノを得意としているが、本作品はSF世界への転生という異色の内容である。 リュート氏の作品はいつもハーレム状態になるのだが、本作品に限らず主人公は健全な男であり、やるべきことをヤッているところが良い。ちなみにそれは甲斐性というか責任感からの結果であり、決してエロ目的ではないようだ。 いずれにしてもSF宇宙モノの漫画が少ないこのご時世、貴重な一冊であることに違いはない。 ComicWalkerで無料公開しているので是非試しに読んで欲しい。

バンビーノの作者が描く、寿司職人の青春ストーリー。 正直既視感はあるけど、それを補うだけの画力と構成能力がある。 読者を惹きつけ盛り上げる能力が高い作者なので、王道の展開がとても熱く感じられる。

浪人して大学に入学したヒロイン「上伊那ぼたん」(20歳)が、寮生の集まりの席で生まれて初めて酒を呑んだら美味しかったというエピソードから始まる女子大生が酒を呑む話。 コンプライアンス的に正しいと思うが、今まで全く酒を口にしたことのない娘が寮長の呑んでいるハイボールを欲しくなるってちょっと不自然というか、タイトル記載の通り百合の素質があるからかな… 単行本表紙でも分かるように「上伊那ぼたん」はツインテール・ツインリボン・衣装も凝りまくり(毎回衣装が違う)のゆるふわ系の超絶美少女なのに呑むと人に絡む。寮長の「いぶきさん」は寮長という立場にあるにも関わらず童顔でちびっこっぽいけど昼から酒を呑む。修士の「郡上先輩」は黒髪ロングの美少女なのにヘビースモーカーっと、なんだか男が知りたくもない嗜好が山盛りになっていてなんか、ちょっと苦手な感じ。 若い女性がお酒を呑むといえば『ワカコ酒』だがあちらは酒を呑むのに全集中の無駄が一切ないシナリオなので飲兵衛なら誰でもすんなり楽しめるのに対して、本作品は女性だけの特殊な日常生活の中に酒が入り込んでいる雰囲気で、まずこの生活に溶け込めないと作品を味わうのが難しいと思う。ちなみにキャッキャウフフの百合展開はない。 自分には評価できないと判断して3.0とする。

１巻･･････両親を事故で亡くした逢沢文季は親戚の叔父さんに引き取られる。住み始めた久々留木村ではカエルを神様と崇め、相撲を盛んにおこなっていた。

奇伝ファンタジー＋青春ミステリ＋相撲… 良くも悪くも『相撲』要素が目について独特な作品。 この相撲要素にアレルギーが出なければ、奇伝、ファンタジー、青春、そしてミステリの各要素はなかなか面白いし、ヒロインはとても魅力的だ。 全３巻と短いので表紙絵のヒロインを『いい』と思ったら読んでみてもいいと思う。

凄かった……凄まじかった。 どう言ったらいいのか分からんけど、こりゃとんでもない。 すぎむらしんいちにしか描けないジャンル分け不可能の傑作。

タイトル通り満州の阿片売買のサスペンス漫画で緊張感があり、ハラハラさせられる展開で続きが気になる作品です

不死と不運という能力を持ったツーマンセルが織りなすはちゃめちゃバトル。 「否定者」と呼ばれるこの世の常理を否定する異能を持つ者達の戦い。 主人公がわざと自分の体を切り刻んだりちぎったりと、不死を活かした戦い方をするので絵面の爽快感がすごい。 起こってることはグロいけど、絵柄が可愛らしいので痛々しさは全く感じられない。 後設定も面白い。 世界のルールを改変されるのを抑える為に戦う。クエストが失敗するとルールが付け加えられる。 無意識の常識をいじった皮肉な漫画で、テーマが少年漫画らしくない。でもそれを感じさせない。 ジャンプ本誌でこれは大分攻めてると思う。

"鬼滅の刃"のスピンオフ作品。 鬼殺隊の柱、｢冨岡義勇｣と｢煉獄杏寿郎｣それぞれを主役に据えた中短編2作が収録されています。 作画は吾峠呼世晴氏ではなく、別の方が描いています。 鬼の禍々しさや、バトルシーンの苛烈さなど、読み応えがあり、単純な画力という意味ではこちらの方が良いと感じました。 その一方で、キャラクターの再現度もすごく、作画の"平野稜二"氏の作品は読んだことないのですが、氏の作品向けにキャラをアレンジしているところがほとんど感じられませんでした。 さらに原作キャラそのままなのに女性キャラのエロ度が高くなっていて、甘露寺蜜璃のこぼれそうな乳の立体感、太ももの柔らかさが感じられる良作画となっています。 素晴らしいスピンオフと思いました。 内容は、冨岡義勇がある北の村で就いた任務に関する話と、煉獄杏寿郎が柱になるまでの話です。 画力が高いので原作よりも敵を斬る描写が克明ですが、グロいというよりキレイと感じました。 ある程度大きい子供なら読むのは問題ないかなと思います。 本作で描かれたのは"水柱"と"炎柱"メインでしたが、他の柱がメインの作品も読んでみたいと思いました。

とてつもないものに出会った。 信じられない程の熱量が、化け物じみた画力と表現力を以って全速力でぶつかってくる。 暴力的なまでに感情に溢れてる。 自分勝手な子供のまま。衝動の激しさが訴えかける。 兎に角満足。そして次回作を早く読みたい

前作、モンキーピークの続編。 モンキーピークの生き残りの3人の内、佐藤を除く2人が再度主役となります。 また、スピンオフのモンキーサークルで主役だったシマも登場し、恨みを晴らすため戦いに身を投じるストーリーです。 岩砕山の事件から1年後、生き残った早乙女と佐藤、宮田は平穏な日々を過ごしていた。 一方で、安蔵の森にて謎の猿のような生き物の目撃例があった。 その調査のアドバイザーとして早乙女に要望があったが、二度と猿に関わりたくない早乙女はそれを断り続けていた。 ある日、早乙女は安蔵の森調査に入った宮田が行方不明になったという知らせを受ける。 早乙女は内閣調査室によって自衛隊を中心として編成された捜索隊に入り、宮田を救うため猿の出るという森に入る、という展開です。 前作同様、猿を相手にしたサバイバルホラーです。 異なるのは、舞台が山ではなく、タイトルの通り岩の洞窟の内部で、閉じ込められたメンバーは数に限りのあるライトを頼りに、漆黒の洞窟内を探検します。 ただ、難所だらけの山をろくな装備もなく縦走し続ける前作と異なり、疲労や空腹、滑落、凍傷などは敵としていない感じがあります。 洞窟であることによる出来事はありますが、自然よりも敵は猿と人間がメインとして描かれているように感じました。 サルは巨大なものではなく子猿の集団がメインとなります。 また、序盤、なぜか宮田が森に行ってしまった理由が描かれず、前作のほうがおもしろかったかなと思ったのですが、終盤はとても良かった。 安斎を始め死んでいった仲間たちの幻想が早乙女を後押しして、サルと戦うために力を振り絞る展開が素晴らしかったです。 早乙女と、敵対していたある人物が共闘してサルと戦うシーンもとても良く、ラストも良かった、キレイに収まって思わず涙腺が緩む終わり方でした。 前作同様、人の死にっぷりは容赦がないですが、本作もキャラクターが立っているので、死にゆくシーンは印象深かったです。 なお、作中、危険な思想を持つ人物がいてパーティーをかき回すのですが、そのキャラによる不穏な場面がラストに描かれます。 続編に繋がりそうな部分なので、もしあれば続編も是非読みたいですね。