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サンデー史上に残る傑作のひとつ。 自動人形と人形...

5.0

投稿 : 2015/09/30 01:21

状態 : 読み終わった

サンデー史上に残る傑作のひとつ。
自動人形と人形破壊者の200年にも渡る因縁と戦いを描いた、錬金術を題材にしたダークファンタジー。
現代が舞台(ローファンタジー)でダブル主人公制で物語は進行する。

二人の主人公が出会い別れる【プロローグ編】ののち、
まさるが主人公の【サーカス編】と、鳴海が主人公の【からくり編】が交互に繰り広げられる。
その後、凄まじい量の伏線回収とともにすべての過去編が現在へとつながり浮かび上がりし「黒幕」との戦いを描く【からくりサーカス編】を経て、
全人類の存亡をかけた最終局面【機械仕掛けの神編】へと続く・・・。

そんな5編からなる壮大なスケールの作品。



●長所
・ダブル主人公制で飽きない作りになっている点
・名シーンの数
・テーマ性の高さ
・7巻以降続々と明かされるおぞましい設定と描写の吸引力(特にゾナハ病の設定の斬新さ)
・設定同士がきちんとストーリーに絡み合い無駄がない点
・邪道でダークな世界観なのに王道少年漫画的な熱い展開だらけな点
・からくり編最終章(17~21巻)、サーカス編最終章(22~28巻)の盛り上がりの凄まじさ
・キャラの表情が生き生きして迫力があること
・キャラのセリフが作者が考えたんじゃなく「本当にそのキャラが言ってそう」な生きた感じがする点
・キャラの使い捨てがほとんどない点
・生々しい憎悪、燃えるような愛、熱い戦い、溢れ出る感動...と、読んでて疲れるほど感情を揺さぶる展開
・自動人形のデザインセンス
・続きが気になる人間関係
・セリフまわしのセンス
・脇役にもみな見せ場があること
・最高に独創的思考で魅力的なラスボス
・広げまくった風呂敷をきちんとたたむところ
・初登場で印象の悪かったキャラたちもみな成長してどんどん魅力的になっていく点

●短所
・巻数が全43巻と長い
・絵柄が荒くクセが強い
・錬金術の設定が出てくる7巻までは微妙~フツーな面白さ
・盛り上がる場面やキャラの見せ場は漫画全体でも最高レベルの面白さだが、日常描写は全般的に微妙。
・黒賀村(29~33巻)でちょこっとダレる
・最後が若干急ぎぎみ
・細かい矛盾を探したら割と見つかる

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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