連載当時、コミックスで読んでいたけどなぜか途中で止まっていたことを思い出して一気に最後まで読みました。途中で止まっていた理由は、クルス編が始まった辺りで少し話が停滞気味になったからかな。

めちゃくちゃ面白かったけど、ラストは謎が謎のままになっていて、酷評されているのも少しわかるような終わり方。全世界とか人類とか、そんなことはどうでもよくて、一人の男の生きざまに焦点を当てて終わったのはあえて意図したものと思えば納得するけど、あれは結局なんだったの？とか思い出すとキリがなく、スッキリはしない。夢オチ、妄想オチじゃなかったのが唯一の救いか。

ラストはスッキリしなかったけど、日常が徐々に壊れていく様、壊れたことに気が付いた瞬間の衝撃、食糧調達のヒリヒリ感など、ゾンビ系のパンデミックマンガの中では群を抜いてリアルな世界観は素晴らしかった。本当にこんな状態になったら、まさにこんな感じであっという間に感染拡大して日本は終わるんだろうな、って思えるほどのリアルさは凄かったです。ホント、ラストだけが惜しい。