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1巻  士官学校を卒業し初めての任地へ赴く,兵站...

4.0

投稿 : 2015/12/20 20:02

状態 : 読み終わった

1巻
 士官学校を卒業し初めての任地へ赴く,兵站軍のマルチナ・M・マヤコフスカヤ少尉。輸送や補給が任務の兵站軍は「紙の兵隊」などと嘲笑われているが,マルチナはお仕事大好き書類大好き。兵站の仕事は有能っぽいが,安全装置を外さず銃を使おうとしたり,軍人としてどうよ?という側面も。基地での現実を知らない新米少尉としてバカにされたりしながらもやる気と気合いと正義感で仕事に突進する。彼女になついて周りをチョロチョロ動くイタチモドキのスタンプは,ちょっと魔法少女に付属する小動物を思わせる。
 彼女を中心に軍の内情が色々と描かれているが軍用メカの解説などマニアックだし,事件なんかも現実的(現実を知らないので私の勝手な想像では)。登場人物も一々個性的で面白い。上官のキリール・K・キリュシキン大尉はSF小説を書くのが趣味で内容のない会議の退屈な時間を小説の推敲で楽しんでいたりする。
 戦闘ではない軍の生活を詳細に描く希有なコミックだ。
 
2巻
 キリールの弟コースチャが配属される。マルチナは中尉に昇進。コースチャは武勲を立てたがっているが空回りばかりでマルチナを姉のように??慕うように。海軍の野蛮連隊に届けた物資のせいで一波乱。底知れぬ感じの陸軍中尉スィナン・カライブラヒム。マルチナはイイダコ高地で戦闘に巻き込まれ唯一の将校として指揮をとることになるが,寒さにやられ入院。なかなか波瀾万丈な日常?の巻。
 
3巻
 ボイコの奥さんは美人。十字勲章が羨ましそうなコースチャ君が超かわいい。どことなく胡散臭い憲兵中尉のスィナンがマルチナに接近しキリール心配。共和国軍の補給基地アカベコ争奪作戦。ヘリから投げ出されるのは嫌だ>< コースチャは先陣切って頑張るが勲章は…。麻薬騒動。調査するマルチナにいわくありげなスィナン。たくましいアーネチカの過去。キリールは役に立たないねぇ。ルーチンを圧迫する新年の帰省。でも書類が。やっぱりキリールだめじゃん? マルチナの実家は酒屋。家ではマーリャと呼ばれている。警察は柄が悪い?
 
4巻
 キリールとスィナンの作戦対決。存分に仕事をするマルチナの恐ろしさが面白かった。いや書類フェチでしょう! 計算機こわれる。キリールさんのSFは実は国際的に人気だった? あらゆる場所で胡散臭く行動するスィナンさん。アリ・パシャ将軍は何だったのだ。大公国と帝国の合同上級者作戦会議で初めて帝国へ行くマルチナとお供のアーネチカ。ラドワンスカ大佐は,実はガブリエラお嬢様だった。帝国によくいる鳥ニセネココウは,幸運を呼ぶ鳥と呼ばれていて大活躍? 命令書のカバン事件。アーネチカが一々逞しくてマルチナと反対方面で有能だ。「中尉時代が夢なんて後からほのぼの思うもの」なんてパロディは最近の若い人には通用しないと思う(^^;。軍隊の靴は重要である。クリム・M・キリュシキン元帥閣下ユキンコへ。何故が護衛にはいつもの胡散臭い憲兵中尉。
 
5巻
 ちょっと都合が悪いとさっさと人を殺してしまうスィナン怖い。ユースフのことは本気で可愛がっているっぽい? 「兵站軍は不公平を許しません!」でマルチナはも本気で気に入られたっぽい? 気に入られても殺しそうだから心配。マルチナは持ち前の書類フェチを活かしてキリュキシン元帥を救う。紙は大切なのである。でも相変わらず武器を取って闘うことだけはダメダメすぎて,どこぞのヤン・ウェンリーを思い出させる。
 日記が大切な眼鏡の補充兵ディーマとアーネチカ。この話にしても,国債割り当てノルマでマルチナが二日酔い街へ探しに行った時にしても,アーネチカの色々な意味での逞しさはある種憧れる。「ウンコな今日は雌犬に…」いや言うどころか私とても書けないですわ(^^; 私の立ち位置はアーネチカのほぼ対局なマルチナなので,こういう女性が横についていてくれたら凄く安心できる気が。
 アゲゾコスペシャル醸造所探し。遺跡のようなアゲゾコ要塞には謎が空間がいっぱいなのだった。中立国を作っちゃうキリールさん,さすが想像の世界で生きている人。デュラン少佐は戦死してしまったのかしら?
 ルールーちゃんの赤紙ラジオではどこぞのリリー・マルレーンのことなどをちょっと思い出した。最後にまたスィナンの影。
 
6巻
 放送事故。マルチナいい加減にスィナンを疑えよ。要塞まつり。バニーなマルチナ。コースチャ地味に可愛い。アゲゾコの銭湯。キリールさんの本認められる。匪賊対策。マルチナの涙。
 頑張り屋で有能だけど世間知らずなマルチナを,キリールもアーネチカもボイコも影ながら心配して守っているのが好き。
 

サンキュー

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