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手塚治虫の作品の中でも屈指の名作。文学と言っていい...

4.5

投稿 : 2015/10/27 01:12

状態 : 読み終わった

手塚治虫の作品の中でも屈指の名作。文学と言っていいほどの話の完成度!ドストエフスキーのカラマゾフの兄弟のような、作品を通して、暗く虚無的な雰囲気がありますが、登場人物にとても人間味があり、手塚氏の人間愛が現れています。

手塚氏が最も精神的にハングリーだった頃の、アトム、レオといった少年マンガの夢へのアンチテーゼとしての作品です。青年マンガなのでエログロ?もあり、対象年齢は高めです。大人にこそ読んで欲しい作品です。

戦後史を天外一族の通して巧みに描いています。奇子と天外家を巡る人間の業、悪に転ずる善や善に転ずる悪が描写されるなかなか良い作品で、とても考えさせられます。

短い作品ですし、後半になってどんどんと引き込まれる作品なので、是非休みの日に一気に読んでみて欲しいですね。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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