
1話完結型の料理漫画です。
妻を病で亡くし、幼稚園児の娘と二人暮しとなってしまった親娘の物語で、料理が得意で凝ったものばかりを作っていた母親と違い、父は料理が全くできず、毎日コンビニ弁当や外食に頼っていた。
そんな折、母親に花見をすっぽかされて1人でお弁当を食べていた女子高生に出会い、彼女の母が経営する和食店で一緒にご飯を炊いたことをきっかけに、3人で料理を作る楽しみに目覚めるという話。
主役は妻に先立たれた男性・犬塚公平と、その幼稚園児の娘・つむぎ、女子高生の飯田小鳥の3人です。
作成する料理はオムライスやチャーハン、豚汁やカルボナーラなど、家庭料理が中心で、ストーリーの展開上凝った料理を扱う回もありますが、基本的に誰でも作れるものとなっています。
また、毎回料理はしますが、楽しみとしてお食事会を開く展開が多く、作った料理の解説だったりあるいは大袈裟に美味しそうに魅せる描写もなく、いわゆるグルメ漫画とは違っていると思います。
つむぎは他人の気持ちを慮り、自らの行いを悔み自主的に反省する、ファンタジーレベルでいい子なので、育児マンガというべきでもないと思います。
アニメの方は分からないですが、漫画は毎話といっていいほど泣かせに来ます。
葛藤、人間関係の悩み等があって、辛い気持ちになっても、みんなでおいしいものを食べれば元気になれる、というのが本作のテーマだと思いました。
悲しいことがあっても乗り越えて、楽しいことはみんなで分かちあって、少しまた少し成長していくキャラクターたちを見て、ほっこりとさせるような、そんな内容となっています。
なお、中盤でつむぎが小学校に進学し、小鳥が高校を卒業するなど、キャラクターが成長する系の物語で、幼児体型だったつむぎが成長に伴いスラリとしてきたりします。
その辺も、読んでいて嬉しいような、寂しいような、妙な気分にさせてくれました。
読んでいて嬉しい気持ちにさせてくれる作品です。名作です。
サンキュー
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