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眉月じゅんの初期短編集。 ヤンジャンアプリで読み...

3.0

投稿 : 2020/05/03 23:50

状態 : 読み終わった

眉月じゅんの初期短編集。
ヤンジャンアプリで読みました。
残念ながらアプリ版では、各々何の雑誌に掲載されていたかの記載がなかったです。

眉月じゅんさんの作品は、"恋は雨上がりのように"しか読んでいないのですが、そのイメージで本書を取ると、あまりの方向性の違いに驚くと思います。
今連載中の"九龍ジェネリックロマンス"もですが、伝えられない想いを抱える女性と、その想いを込めた熱い視線を受けながらも気づきもしない鈍感な男性の、切ない恋愛劇を描く印象でしたが、本作で描かれる女性たちはハレンチ女だらけで、不確定多数の男を都合よく気持ちよくしておきながら、恋愛を語るという激しい短編集でした。
ただ、本当に意味がわからないと思ったのは6作中、「レバニラ」と掲題の「さよならデイジー」のみで、それ以外はどうかと思うところもあれどマンガとして面白かったです。
なお、「レバニラ」はイケない女性が、階下のおっさんを誘ってヤる話で、ただのエロ漫画でした。
お姉さんのイク描写がご丁寧に見開きという大サービスっぷり。
ただエロさはあまりないです。おっさんキャラクター濃すぎですしね。
掲題の「さよならデイジー」はシンプルに意味がわからなかったので割愛します。

1作めの「エヴリデイ」と「爽快サイケデリック」は良かったです。
特に「エヴリデイ」は無職の男が家に招いた飲み屋で出会った女性は、実は男でオカマだったという内容で、報われない日々に立ち向かう二人が描かれていて、名作と思います。
「爽快サイケデリック」も、メンヘラ臭の凄い女性がある男性に片思いをする話で、くすりとしながら読みました。

「おやゆびひめ」、「つなぐ夜」もHENTAI女が主役ですが、この二作についてはテーマのようなものが伝わってきました。
群衆の中にある孤独、自分の価値、それは女性に限らず探しているもので、虚像の評価に翻弄されず生きることに向き合う姿は、ちょっとかっこいいと思ってしまいました。

全体的に良かったですが、こんな短編を描くとは、驚きです。
ただ、本作を読めば、"恋は雨上がりのように"のラストもなんか納得ができる気がします。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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