小畑先生は絵がすごくて、ずっと追っかけしている作家のひとりです。この「プラチナエンド」はさらに絵がすごくなっていて、いったいどこまで行くのかと固唾をのんで見守っている連載です。描かれている内容も、非常に重い人間の「死」を取り扱っていて、「デスノート」では描かなかった部分に踏み込んで描いていると思います。恋愛も人生の中の一部であり、その人間がどういった生き方を選ぶのかというところに焦点が当たっていて、天使や神の座の話はあくまでそれを描くためのモチーフであるというところが、そのようなよくあるファンタジーものとはまったく違っており、描き方にもリアルな現実感があります。この先どのような結末になるにせよ、これまで描かれてきた分で十分にそのテーマは描かれていると思いますし、小畑先生独自の世界観がある作品だと思います。
完結後の感想です。まさか人類滅亡エンドになるとは思ってもみませんでした。タイトルからハッピーエンドなのかなと思っていたので、ラストのパニック場面は悲しかったです。主人公とヒロインが結ばれたのは嬉しかったですが。絵は最後まですごくて、本当にお疲れさまでしたと言いたいです。ナッセが消えた場面が印象的でした。小畑先生の次回作が楽しみです。
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