時代ものを描く作品の多くはシリアスなものが多い。
特に実在した人物の戦国武将が登場するとなると、
いかに格好良く見せるか、武勇伝的なエピソードを掲げた様なものが多いように感じられるが、
カリガネは、そのどちらでもない気がする。
いや、格好良いのだが。
歴史を元にコメディタッチで描くこの作品は、
伊達政宗と柳生宗矩の出会いから始まる。
まず、数ページで予想外な冒頭からのコメディ転換に驚く。
会話はコメディなのに、うまい具合で相関図が見えてくる。
コメディタッチでサラッと読め、読後に歴史に興味が湧く。
話中、潔く年月が過ぎていくので、
戦国武将としての政宗ファンには物足りないかもしれないが、
読後番外編は無いか検索をかけた。
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