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原案作者が人の嫌な所に焦点を当て作られたという作品...

3.0

投稿 : 2021/06/22 17:07

状態 : 読み終わった

原案作者が人の嫌な所に焦点を当て作られたという作品。

「今じゃ この国は 殺人も合法だ」
「恨むなら アンタを殺すよう依頼した人を恨んでよ」
「さよなら」
辛辣な言葉を放った少年が、容赦なく大人を殺すシーンから始まる。

主人公、烏丸独歩は教師でありながら生徒への苛めを指導と言い張り、実妹(伊織)にさえクズだと言われている。
「こんなはずじゃなかった 俺の人生」
「俺にはもっと派手な仕事が似合う」
殺人を合法化した賞金稼ぎライセンス取得のために通信教育に励み、書類選考合格となり第一次面接会場へ。
面接室に入ると、面接官が ‘指導している生徒‘ であり、冒頭の少年である赤羽であった。

この始まりは文字で書くとシリアスな印象となってしまうが、本作はリアクションが終始コミカルなタッチのコメディである。

‘三色パン’ をめぐる争いについても、
その朝の朝食当番が自分ではない(伊織の番であるが拉致事件後に部屋に引きこもる)=自分は作らない。勿論自分の朝食だけ大好物の三色パンを買う。
パンから最終試験まで展開するとは予想もしていなかった。
不自然さも違和感も、烏丸の突き抜けたクズっぷりで麻痺させられ、上手い具合にテンポ良く引っ張られていく。

だがまさかの終わり方で、最終試験合否が決まらない仮免状態で終わってしまった。
この作品が前日譚となるのであれば頷けるのだが。
気になった点として、
賞金首以外を傷付けるとライセンス剥奪であるはずが、
電車で痴漢した男性への報復や伊織を拉致した男達を赤羽が叩きのめしたのは特例なのか不明で明らかにされていない。

近道を見つけ全速力で突っ切るも崖っぷちに突き当たってしまった状態ではあるが、全力でクズな烏丸が面白いのであって、組織側を明かせば全体的なコメディ感が薄れてしまうのかもしれない。

サンキュー

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