原作はなろうで、後日カクヨムにも掲載されたWeb小説。
小説自体はそこそこ面白いのだが、本コミックに関しては救い難いほどのダメ作品。いいところが1つもない。

まず全体的に絵がダメ。商業誌においても絵が下手くそとか同人誌並みという作品はあることは理解している。しかし本作品については「表紙だけ」はとても綺麗なのにこれに相当するクオリティのページがどこにもない。「表紙詐欺」という意味で最低の作品だ。なお絵柄自体は諫山創に似ており個性が強い。

次に構図がダメ。コマとコマとの関連性がなく、ただ適当に登場人物を配置しただけで、フキダシで無理矢理話を続かせている。またカットインのように回想シーンに被せて人物のドアップを用いる手法を多用するのは下品だ。

更に演出がダメ。例えば第1巻冒頭で吉岡氏との雑談中に主人公が異世界召喚された場合、ふつうは召喚された主人公だけをぼかす/または逆に主人公以外全部をぼかすのが定石だが、召喚と関係ない吉岡氏だけをぼかしている。これでは吉岡氏が召喚されたようではないか？

また正確な描写がダメ。第2巻でジャガイモの皮をむくシーンがあるが、どうみてもナイフの刃の「ミネ」でむいている。そっちじゃ切れないぞ。また、そのナイフの形状もリンゴをむくシーンでは形が変わっている。おいおいナイフは2種類あるのかよ？

最後にコミカライズがダメ。ネタバレになるので具体的には言えないが、落丁があったのかと思うほどストーリーが飛び飛びである(特に第1巻P.1～5)。取捨選択がテキトーすぎる。

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という感じでレビューというよりは悪口の羅列になってしまって申し訳ない。