情報量の多いSF/不条理/ギャグ漫画で読み手を選ぶ。※私はハマった。
40歳ホームレスのおっさんが出会ったのは、人形のように超美形な少女。
彼女はおっさんのリアカーを食べるという衝撃的な行動で読者の脳を麻痺させたまま、次はチンピラ2人を食べてしまう。何を言っているのか分からねーと思うが俺も何を読まされたのか分からないうちに、彼女は食べたものをえずきながら吐き戻すと、リアカー+チンピラ2人の混ざったキメラが現れる… ちなみにこれは「イート＆オート」というそうだ。
というように一見不条理な漫画のようだが、「タンホイザーゲート」「オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦」(麺類の入った丼あり)「超ひも理論」(←新解釈！)など、SFマニアの琴線に触れるキーワードがそこかしこに散りばめられているのが良かった。
また「エッジワース・カイパーベルト」からAKB48を連想させる展開には思わず「天才か！」と言わせるほどのインパクトがあった。
全2巻と短いが非常に濃い内容でラストもあっと驚く超展開で終わって面白い。というか、読めば読むほどコマの片隅に隠されたネタに気付かされる作品だ。
なお主人公の部下に沖進次という青年が出てくるが、彼は同作者の『波よ聞いてくれ』(2015年)にも登場してくる。
サンキュー
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