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こんなにヒドイ絵の漫画は久しぶりに見た。一見すると...

1.0

投稿 : 2023/02/25 23:50

状態 : いま読んでいる

こんなにヒドイ絵の漫画は久しぶりに見た。一見すると丁寧に描き込まれているようで手抜きではないらしい。だからこそ逆に救い難い。きっと作者はこれがベストだと思って描いているのだろう。

まず、登場人物はいつも棒立ちポーズ。
で、移動する時は両手を振って駆け足。おいおい普通に歩けないのか?
更に指は伸ばしたまま、例えるとじゃんけんでパーしか出さないようなヤツばかり(第1巻表紙参照)。いっそドラえもんのように指がないまんまるの手にしておけばいいのに無理して指を付けるからおかしくなると思うくらい変で、なんでこれが不自然に感じないのか作者の感性を疑う。

コマ割りもおかしい。基本的に1コマに一人のアップが描かれている。そのため複数名で会話しても1コマに一人が描かれたものをいくつも並べ続けるという演出で4コマ漫画の延長にすぎない。1つのコマに複数名が登場して会話するとか、複数コマをぶち抜いてインパクトを与えるとかいう描き方が出来ない人らしい。

そもそもストーリーも共感できない。
本作品は役立たずとして追放された鑑定士が、潜在的な能力を秘めている落ちこぼれ達を集めて最強のギルドを作る話だが、メンバーを募る際に何十人もの中から「一流の原石」だけを採用している。これって結局なんの能力も持っていない役立たずはお呼びじゃないんだよね。つまり主人公を追放した悪役ギルドと同じことをやっているに過ぎないのだけれどそれでいいのか?このようなダブルスタンダードな展開は『ようこそ『追放者ギルド』へ ~無能なSランクパーティがどんどん有能な冒険者を追放するので、最弱を集めて最強ギルドを創ります~』(2022年3月)も同じだが、ストーリーが破綻している。

あと、そういう潜在能力に気付いていない人っていうのはぶっちゃけ今までその分野に興味がなかったわけだから、そんな人に改めて真の能力を伝えるのは人として許されるのか?
例えば↓
少女A「わたしはケーキ屋さんになりたいです」
雇い主「いや、君はどっちかというとラーメン屋の方が向いている」
少女A「え?でも小さい頃からケーキ屋さんにあこがれていて…」
雇い主「じゃあ君は美味いケーキが作れるのか?それよりもラーメンを作れよ」
少女A「でもラーメンなんか作ったことないから」
雇い主「俺を信じてラーメンを作れ」
少女A「あぁ、やっぱりこんなラーメンしか出来ない」
雇い主「初めてでこれだけのラーメンができれば十分だ。だが俺がほしいのはもっと美味いラーメンだ」
こんな感じのやり取りばかりで、本人の希望なんか関係なく主人公の目的を達成させるために意に沿わない仕事もやらせるっていいのかよ。

更におかしいのは、主人公を追放した悪役ギルドの中にも良心の欠片とも言うべき味方(=重装騎士の女性)がいるのだが、この娘がアタマ悪くて話が進まない。新天地でのびのびやっている主人公の足を引っ張るようなことばかりで本当に彼のためを思っているのか?

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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