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週刊少年ジャンプ連載作品。 連載時期は2009年...

4.5

投稿 : 2023/05/22 00:15

状態 : 読み終わった

週刊少年ジャンプ連載作品。
連載時期は2009年から2011年のおよそ2年間で、同時期にはトリコやバクマン、SKET DANCEやめだかボックスなどが連載していました。
あくが強く強力な布陣に埋もれてしまったのか、アンケートは振るわなかったようで、最後は打ち切り説のある作品です。
ただ、全10巻と一気読みにはちょうどいい長さで、安定して面白く、個人的には普通に良作でした。

常伏中学校に、新任の養護教諭・派出須 逸人先生、通称「ハデス先生」が赴任してきます。
彼は顔色が白く眉毛がほぼなし、常時白衣姿で、そして顔面の皮膚にひび割れが入った恐ろしい出で立ちをしており、恐怖の保健室は近寄りがたい場所となってしまった。
図工の時間に指を切ってしまった明日葉郁は、友人の藤麓介と共に保健室に行くこととなってしまうが、そこでハデス先生が、女生徒の口の中にある奇怪な生き物に何やら対応している場面に遭遇する。
その化け物は、人の心の迷いに付け込んで入ってきた『病魔』であり、ハデス先生はその病魔と戦う力を持っていた。

基本的に一話完結型で、様々な悩みや心の闇を抱えた人々に取り憑いた病魔がトラブルを起こし、ハデス先生がそれに対処する展開です。
また、ストーリー中盤にハデス先生もまた病魔を持っており、病魔と戦うために自分の中の病魔と折り合いをつけていることが判明します。
戦うべき敵の力を取り込んで、自分の身体を犠牲にして戦うあたりなど、個人的には地獄先生ぬ~べ~に展開が似ていると感じました。
ただ、ぬ~べ~は伝承や実際に噂される妖怪を対象にしているのですが、こちらは現象が相手のような感じで、病魔に取り憑かれ、甘受している人々を説得する展開が多く、よりドラマ性の高い作品に思います。
また、中盤からはお色気展開も多くなります。
特にあがり症の花巻さんが、水着コンテストでセクシーポーズを取ってしまう回はとても良かった。
女性キャラは普通にかわいく、そういう意味でも少年マンガなので、少年たちは期待していいと思います。

終盤はテコ入れにあったのか、バトル展開にシフトしていきます。
病魔に取り憑かれる=異能の力を手に入れるみたいな異能者バトル展開となり、SICKsという病魔を宿した集団が登場します。
ここは賛否あるところと思いますが、個人的には話が分かりづらくて微妙に感じました。
ラストはきれいに終わりましたが、メディアミックスもそれほどされていないくて知名度はそれほど高くなく、隠れた名作と思います。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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