
異世界転移される対象は数多くあれど、本作品では「日本そのものが住民ごと」転移するのがポイント。なおタイトルには「召喚」とあるが、少なくとも現時点では召喚した者(=魔術師とか神とか)はストーリーに出てこない。
ちょっとネタばらしであるが、その異世界では日本だけでなく過去にも国そのものが転移した例があり、その名は「ムー大陸」と言うそうだ。あー、なるほど。1から10まで荒唐無稽な話だけで終わらせず一般的な伝説を混ぜることでリアリティを出そうと狙っていることが分かる。
で、日本はいつ転移したのか?日本の一般人の反応はどうなのか?とか色々気になる点があると思うが、こちらはほとんど描かれていない。なぜならば本作品の主人公は「異世界人」だからである。
という訳でなかなか興味深い切り口であるものの、これにはすぐに飽きてしまう。
というのも異世界人は(日本と比べて)文化レベルが低く、やることが残忍で、人の命を軽視する設定であるため、たとえそれが主人公であっても思い入れ出来ないのだ。
また『異世界食堂』『異世界居酒屋「のぶ」』などでは異世界の人々が日本の食生活に驚いた挙げ句最終的に「美味しい!旨い!」と皆ハッピーになるのに対して、本作品では圧倒的火力を持つ自衛隊に蹂躙されてしまうからだ。
勧善懲悪で分かりやすいストーリーであるが、どうしても気持ちよく読めない。そこが残念だった。
サンキュー
このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。
日本国召喚の感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
日本国召喚の感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。