
1 日本国召喚
連載中 巻数 : 8
- 作者 : 高野千春 他
- 時期 : 2019年-
- 雑誌 : Comic Walker
- 出版 : KADOKAWA
あらすじ・ストーリー
ある日、日本は突然異世界に転移した。食糧難に陥った政府は付近の探索を開始、発展途上ではあるが異世界の国の存在を確認し、交渉を始める。しかし国交を樹立した国の戦争に巻き込まれ、日本は危機に直面する。
この漫画を読んだ人のおすすめ記事ピックアップ
異世界転移される対象は数多くあれど、本作品では「日本そのものが住民ごと」転移するのがポイント。なおタイトルには「召喚」とあるが、少なくとも現時点では召喚した者(=魔術師とか神とか)はストーリーに出てこない。 ちょっとネタばらしであるが、その異世界では日本だけでなく過去にも国そのものが転移した例があり、その名は「ムー大陸」と言うそうだ。あー、なるほど。1から10まで荒唐無稽な話だけで終わらせず一般的な伝説を混ぜることでリアリティを出そうと狙っていることが分かる。 で、日本はいつ転移したのか?日本の一般人の反応はどうなのか?とか色々気になる点があると思うが、こちらはほとんど描かれていない。なぜならば本作品の主人公は「異世界人」だからである。 という訳でなかなか興味深い切り口であるものの、これにはすぐに飽きてしまう。 というのも異世界人は(日本と比べて)文化レベルが低く、やることが残忍で、人の命を軽視する設定であるため、たとえそれが主人公であっても思い入れ出来ないのだ。 また『異世界食堂』『異世界居酒屋「のぶ」』などでは異世界の人々が日本の食生活に驚いた挙げ句最終的に「美味しい!旨い!」と皆ハッピーになるのに対して、本作品では圧倒的火力を持つ自衛隊に蹂躙されてしまうからだ。 勧善懲悪で分かりやすいストーリーであるが、どうしても気持ちよく読めない。そこが残念だった。