先祖代々人形作家の家系に生まれた男子高校生が主人公。類稀な才能に恵まれて次期人形師の名を継ぐことになった彼だったが、逆恨みした兄弟子からの凶行を受けて手が不自由になってしまった。
人形師としての道を閉ざされてしまった彼が出会ったのはフルダイブのクラフト系VRMMOゲーム。ゲーム内では手の後遺症に関係なく人形を自由に作り出せることに気づいた彼はゲームにハマっていくという話。
その後てっきりゲーム内で無双しまくるのかと思いきや意外にも苦戦する。その原因は「貴方にはあるものが欠けているから」とゲーム内の仲間から指摘されるが、本人はなんのことかさっぱり分からない。
作者はこの辺の主人公の葛藤を描きたかったのかもしれないが、「中二病」っぽい言動にイライラする展開だった。なんでコイツはそれに気付かないのか？と読んでいてフラストレーションが溜まった。
本作品は全4巻で半分以上が上記のフラストレーションが溜まる話。残りは気持ちよく進むのかと期待したが要らぬ伏線回収ばかりで、上手くまとめようと狙ったのがあからさまに分かる内容となり、なんかイマイチだった。
絵は綺麗だからマンガとしてはそれなりにOKなのに残念だった。
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