総合得点
46.8
総合得点ランキング
3828位
クチコミ満足度 (10)
3.8
あらすじ・ストーリー紹介編集
実績が無いにも関わらずプロ野球入りを目指すノーコンピッチャー。ヤクルトスワローズでのテスト入団を目指すが、そのテストでトラブルを起こしてしまい、高校を退学。さらにほとんどの球団が入団を拒否してしまう。そんな中「常敗球団」京浜アスレチックスの小暮スカウトが毒島にストーカーのごとく付きまとい、ついには球団内部の反対を押し切り毒島の入団テストが行われる。風邪で本調子で無い中、彼が投げた球は「158km/h」の速度を記録する。だが、そのボールはキャッチャーミットを大きく外れていて……破天荒な主人公による、破天荒なプロ野球漫画。それでいてリアリティがあり、キャラクターたちが非常に「人間くさい」のが楽しい。物語の展開としては「メジャーリーグ」や「ミスター・ベースボール」に非常に似通ったものがあるし、漫画の先人としては「やまだたいちの奇蹟」がある。それでもこの漫画が楽しいのは、試合以外のシーンも多く彼らの人となりがよく描かれているからだと思う。毒島は引退後のことを考えていたり、キャバクラで飲んだくれてる選手がいたり、遊んでいると言いながら一人黙々と練習をしてる選手がいたり、そういった部分が蛇足になることなく描かれている。その人間くささがキャラクターに、ひいてはチームにリアルな印象を抱かせる。そして何よりも、実在の球団・選手達との絡みが面白い。初芝(千葉ロッテ)にロックのことでぼやいて心を乱させたり、イチロー(当時オリックス)には速球勝負以外はシカトされたり、王監督(福岡ダイエー)が毒島に喋りかけて心理的に揺さぶりをかけたり――また試合で特筆すべきは、なんと言っても最終話。1989年10月19日、「負けても引き分けでも終戦」という中で近鉄がロッテの本拠地に乗り込んで行ったダブルヘッダー(日程の関係上、1日に2試合行われること)のオマージュが描かれている。そこに至るまでの経緯も当時の近鉄を彷彿とさせ、ハロルド氏のパ・リーグへの造詣が余すことなく散りばめられている。パ・リーグが好きな人たちに強くお勧めしたい作品だ。
作者 | 編集 |
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雑誌名 | 週刊ヤングマガジン 編集 |
出版社 | 講談社 編集 |
発行巻数 | 12巻 |
連載状況 | 完結済 編集 |
各巻イメージ
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