転校生の秋玻(高校2年生、クールビューティ)と、彼女の二重人格である春珂(明るいドジっ子)、それと主人公である男子高校生による三角関係を描いたラブコメ。 最初のうちは、彼女らが二重人格であることが周囲にばれないように、主人公は協力者として秘密を共有して楽しく高校生活を過ごしているが、そのうち二重人格である春珂がだんだん表面に出てこなくなる。医学的には二重人格が治る方向にあるので良い話なはずが、主人公にとっては仲良くなった彼女に会えなくなるため、どうしたら良いのか悩む…という展開でなかなか面白かった。 作者は『この素晴らしい世界に爆焔を!』の森野カスミで、本作品も女の子が異様に可愛らしく描けている。また同じ身体ながら性格の違う秋玻と春珂を絶妙な表情で描き分けているのも見事というしかない。 と、良いこと尽くめの本作品なのだが、何故か第3巻で完結したようで残念でしかたない。ストーリー的には原作(ラノベ)のまだ1巻目でしかなく、お楽しみはこれからなのに…(涙)　嘘だと言ってよバーニィ

スピンオフ小説『この素晴らしい世界に爆焔を!』(以降、爆焔と記す)の続編小説をコミカライズしたもので、主人公は紅魔族の少女めぐみんにシフトしている。 ※もちろん、ゆんゆんも出てくるので安心してほしい。 本作品では、めぐみんが盗賊団を結成するという一体どうすればこのような展開になるのか不思議なシナリオだが、今回も『この素晴らしい世界に祝福を!』(以降、本編と記す)とは独立した話になる。 前作爆焔同様、画力が高く、読んでいてとても気持ちが良くなる。本編ではちんちくりんな小娘っぽいめぐみんが、本作品では小柄で可憐な美少女になっているのが素晴らしい。 また無駄にエロい身体をしているダクネスの乳揺れが、残像を伴った演出で描かれておりとても見事だ。

紅魔族の少女めぐみんとゆんゆんを主人公とした『この素晴らしい世界に祝福を!』(以降、本編と記す)のスピンオフ小説をコミカライズしたもの。 本編主人公のカズマと出会う前の紅魔の里でのエピソードが描かれているため、ぶっちゃけ本編を読まなくても話は通じる。しかし、本作品の方が番外編であるにも関わらず、本作品で貼った伏線を本編で回収するような展開もあり、その意味で後でも良いので本編は読んだ方がいい。 本作品の一番の特徴は高い画力であり、女の子達が異様に可愛らしくなっている。正直言って本作品を読むと、めぐみん・ゆんゆんに思い入れが強くなり過ぎて、本編でカズマの毒牙に掛かってしまう(?)彼女たちを見るのが辛く思えるほどだ。 なお、後書きによると、作者の森野カスミ氏はアニメこのすばを見て本編が好きになった人らしい。多くの場合、作品のファンがスピンオフを書くと楽屋落ちのような内容になりがちだが、本作品は本編を超える完成度があり、独立した作品としても読み応えがある！ この素晴らしいスピンオフに祝福を与えたいくらいに良い作品だ。